ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-01-01(Sat)

 わたくしとニェネントから、皆さまに新年のご挨拶を申し上げます。新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。

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 新しい年は、わたしのとなりに並んで寝ているニェネントくんといっしょに迎えた。それはわたしの小さな幸せ(ニェネントくんも幸せに思ってくれてるといいが)。目覚めたときにどうやら夢をみていたようで、そうするとそれは新しい年になって初めてみた夢ということで、「初夢」になるのだろうか。
 夢はまた「物語」のある夢ではなく、本のテキストというかページを読み進めるような夢で、映像としては本のページのように活字が並んでいて、読んでいるところに自動的に蛍光ピンク色のマーカーがラインを引いていくが、そのマーカーやマーカーを持っている人の手などは夢には現れず、ただ並んでいる文字が見えるだけの夢だ。つまり、その文字というか本を、夢をみているわたしが「夢」として読んでいるという夢。ただ、読んでいるわたしの意識としては「ここに書いてあることはこういうことだな」とか考えている。
 その、「文字による夢」は、並べて書かれていたふたつの文字、単語について考えているのだけれども、残念なことにその肝心の「単語」を忘れてしまった。記憶では日常生活では全く使わないことばというか、どうもその夢の中であたらしく創出された単語だったような記憶がある。
 憶えていないのではどうしようもないが、こういう「文字」による夢は、以前にいちどみた記憶がある。まあわたしがあんまり人と会うことがないので、しょうがないからわたしの見なれたものが夢に登場したのだろうか。

 この「文字」の夢のあと、まさにわたしは「夢うつつ」の状態で、はたして半分目覚めた状態で何かを考えているのか、それともその「考えている」と思っていることもまた「夢」なのか、わからない状態でしばらく横になっていた。正月休みでいつまで寝ていてもかまわないからこそ、こんな様態を楽しめるというのか。
 実はそこで頭の中をめぐっていたことはなぜか澁澤龍彦のことで、「本」のイメージの夢からの連想のようだ。わたしはもう澁澤龍彦の本を読まなくなって久しいので、まあ「面妖なこともあるものだ」みたいな思いだったが、そこで考えていたのはつまらないことで、「澁澤龍彦は生涯ヒゲを伸ばさなかったし、澁澤龍彦の交友関係でもヒゲ面の男というのはいなかったな」ということ。そこで、「さすが澁澤龍彦のダンディズムがヒゲを嫌うのには同意するな」とかわたしは思っている。

 目覚めて起き出して、まずわたしがやったことは、そんな澁澤龍彦と交友関係のあった人たちを検索し、じっさいにみんなヒゲを伸ばしていなかったことを確認することだった。新年早々つまらないことをやる。
 考えてみれば壮年男性が皆が皆ヒゲを伸ばすなどというわけもなく、それはどうも最近わたしが、はっきり言えば「ヒゲ男性への嫌悪感」というものが強くなっているせいではないかと思う。実は最近も、いつも通勤で歩く道で複数回、そういうヒゲを伸ばした男性とすれ違っていて、自分のことを差し置いて「汚らしいな」などと思ってもいたわけで、そのことが今朝の夢に反映されたのではないかとも思う。
 あ、勝手なこと書いたけれども、ヒゲ男性皆が皆イヤなのではなく、例えば竹田賢一さんなんかは、「カッコいいな」などと思っているのです。

 なんだか新年を迎えて早々、ロクなことを考えていない。
 今年も、新年の食事は多少は「おせち」っぽくとか考えて、そういう盛合せも買ってあったのだけれども、食べてみてそんなに満足のいくものでもなかった。これなら外に出て、どこかで外食をすればよかった。

 けっきょく、元日は外に一歩も出ない一日になってしまったが、部屋にいてもしんしんと寒さが身に沁みてくる思いがする。「去年の冬もこんなに寒かったのだろうか?」といぶかしく思ったりもするし、こんな寒い季節、「野良ネコ通り」のネコたちも寒い思いをしているのだろうと思う。なんとか乗り切ってほしい。
 ウチのニェネントくんには、年末に買った「まぐろの切り落とし」のおやつもあったし、まあこんなわたしでも一日中いっしょにいてあげたりもして、満足のいく一日だったのではないかと想像する。ニェネントくん、わたしはもう少しのあいだ、ずっと家にいますからね。

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 夕方からは、楽しみにしていた千葉テレビ放映の『風と共に去りぬ』の前篇を観た。
 ああ、この黒人のお手伝いの女性のことは記憶にあるから、やっぱり昔観たことのある映画なんだな、と思う。このお手伝いさん役の女優さん、アカデミーの「助演女優賞」を受賞されたらしく、それは長いあいだ、アフリカ系女優さんで唯一のアカデミー賞受賞者ということだったらしい。
 スカーレット・オハラを演じるヴィヴィアン・リーも、まさに「スカーレット・オハラが憑依した」ような感じで、これはもう、他の女優ではスカーレット・オハラのことは考えられない。
 前編の終わりは、南北戦争で荒廃した土地に立つスカーレット・オハラが、「わたしはもう二度と飢えたりしない!」と誓うところまで。カッコいいのだ。明日の後篇が楽しみ。