ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-12-27(Mon)

 夢をみていた。目覚めて、「夢をみていたな」と夢を思い出そうとするときに、そんな夢のディテールは砂に吸い込まれる水のように消えてしまい、わずかに意識の表面に残る「湿りっけ」みたいな残がいから、「ここに<夢>があったのだ」と思えるだけになってしまう。というか、寝ているわたしの上にニェネントくんが乗っかっていて、重たいのだ。それはまるで、ニェネントがわたしの夢を食べてしまうようにも思え、昔の人が「バク」などという動物を「夢を食べる動物」と考えたことも、理解できる気がした。ネコもまた、人の夢を食べるのかもしれない。
 しかし、この(これからの)寒い時期、ニェネントくんがわたしが寝ている布団(毛布)の上で寝てくれるというのは、とてつもなくうれしい。まさかわたしの上にニェネントが乗っかってくれてそれで温かくなるなどということはないが、とにかくはわたしとニェネントとのあいだに「信頼関係」があるからこそ、こうやっていっしょに寝てくれるのである。どっちかというと「ツンデレ」のニェネントくん、こうやって冬の寒いあいだだけの、わたしとの「うれしい時間」ではあるのだ。その「うれしい時間」の代償に、わたしの「夢」がニェネントに食べられるなら、それはそれで仕方がないとは思うが。

 今日も天気は良いのだけれども、とっても寒い。朝に家を出るときに着ている服、もう1ランク上の暖かいセーターとか、もう1枚よけいに着重ねすべきだとも思ったが、まあこうやって早朝の厳寒の暗闇に家を出るのも、あとは明日一日だけガマンすれば「年末年始」の休暇に突入するのだ。ガマンしよう。

 仕事の帰り、月曜なので「ふるさと公園」経由で帰るのだが、この日はコブハクチョウもカモもサギも姿が見られず、ただオオバンばかりが公園にあふれていた。

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 それでこの寒さ、公園の離れの池にはこの昼になった時間でもまだ、氷が張っているのだった。

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 公園を出て、田んぼ沿いの道を歩くと、そんな融け切らない「氷」が、もっとはっきりと見られる。

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 こういう氷の模様というのは、「もう陽も照って来たから融けてしまってみようかな?」「いや、やっぱりまだまだ寒いからやめておこう」とかいう「せめぎ合い」が描く模様のようにも思える。

 帰宅してまったりと過ごし、夕食は白菜と厚揚げ、もやしとを使った安上がりな炒め煮。まだ白菜はたくさんあるし、ブロッコリーも残ってるし、年内の献立は確定しているみたいなもの。で、間近に迫った「お正月」にどんな献立にするかが問題だ。

 このところ、寝る前に読んでいた『鳥の生活』が「お休み」状態。ちょっとわたし自身の精神活動は停滞しているみたいだ。通勤時間とかにはパトリシア・ハイスミスの『贋作』を読んでいるけれど、こいつはちょうど年内の仕事も終わる明日には読み終わりそうだ。そうしたら、この原作を映画化した先日買ったDVD、『リプリー 暴かれた贋作』を観るのだ。
 あと、ほんとうはクリスマスに合わせてケン・ローチ監督のデビュー作でテレンス・スタンプ主演の『夜空に星のあるように』を観るはずだったのが、クリスマスも過ぎてしまっている。これも何とか年内に観ておきたいとは思っている。年内の予定はそんなところだ。