夜、「もう寝よう」とベッドに行くと、ベッドの上にはニェネントくんがいなかった。「どうしたのだろう。どこへ行ってしまったのか」と、ニェネントくんの避難場所の押し入れの中を見てみると、そこの段ボール箱の中にニェネントくんが納まっていた。ニェネントくんが押し入れに避難しているのも久しぶりのことだけれども、やっぱり昨夜の落雷の大音響がショックだったのだろうか。
「そのうちに押し入れから出て来て、またいつものようにわたしが寝ているベッドの上にあがってくることだろう」と思って、そのままわたし一人でベッドで寝たのだけれども、これがけっきょく、朝までベッドに来ることはなかったのだった。もう、昨日の落雷は「ショック」どころか、「トラウマ」級の出来事だったのだろう。「ベッドの上で寝ているとまた、ものすごい大きな音に襲われるかもしれない」と、ベッドを忌避する気もちになっているのかもしれない。
しかしやはりわたしとしては、ニェネントくんといっしょに寝る夜がこのところの常態だったわけだから、ベッドにニェネントくんが来ないのはいかにも寂しい。無理やり押し入れから抱き上げてベッドの上に連れて行ってもいいのだけれども、うまく効果があるかどうかはわからない。
そういう、ニェネントくんのいつもの習慣が変わってしまったこととして、キャットタワーの上にあがらなくなってしまった、ということもある。
これは最近わたしがちょっとキャットタワーの位置を動かしてしまったせいみたいで、わたしは元の位置に戻したつもりだったけれども、どこか微妙に変わってしまっていたのだろう。すっかりキャットタワーの上にあがらなくなってしまっていた。それで先日、ニェネントくんを抱き上げて「ほら、前と変わりないでしょ?」とキャットタワーの上に乗っけてやったのだった。
最近は晴れて暖かい日がつづき、午後に和室の窓からはしっかり陽射しが射し込んでいるのだけれども、「教育的指導」の効き目があったのかどうか、昼間和室をのぞいてみると、以前のようにキャットタワーの上でニェネントくんが「ひなたぼっこ」をしている姿が見られたのだった。よかった。
さていよいよアメリカでは「トランプ大統領」が始動しはじめたようだけれども、この日就任を祝う行事としてワシントン大聖堂で開かれた礼拝で、トランプ氏が「LGBTQ」と移民に恐怖を広めていると主教が説教壇から呼び掛けたのだったが、トランプ氏は礼拝のあと、主教に対して「陰険だ」と非難するとともに謝罪を求めたのだという。
翻訳ではニュアンスがわからないので、じっさいにトランプ氏が何と言ったのかちょっと知りたいけれども、「陰険」という言葉は「無神経」に思える。まあトランプ氏の「独裁者志向」の第一歩のあらわれ、とは思えてしまう。これからも自分の政策に反対するものにはこうやって「謝罪」を要求するのだろうか。
国内ではあの兵庫県知事の疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委)の元委員だった元県議が、(おそらくは自分への誹謗中傷を苦にして)自殺されたという。なぜこのような非道、非条理なことが起こるのか。兵庫県知事に関しては、これで3人もの人が命を失ってしまっているという「異常事態」だ。
今回の事件の裏にはまた立花孝志氏のいいかげんな言動があったようで、彼はもう犯罪者として収監されるべきなのではないのか、とは思う。また、ネットに「今回どのような人物がSNSで誹謗中傷を行っていたのか」ということを分析していた記事がアップされていて、100パーセント信じるのは危険だとはいえ、「なるほどなあ」と、興味深く読んでしまった。
今回の「中居~フジテレビ」問題でも「オールドメディアの終焉」などというコメントも多くアップされているのを読んだが、前から書いていることだが、そんな「オールドメディア」を信用しないのはいいとして、その代わりに「ファクトチェック」もしない・できないでSNS上の言説を容易く信じ込んでしまうのがどれだけ危険か、ということではあるだろう。
さてわたしはこのところ、主に夜に録画した番組を昼間に見るのに、けっこういそがしくなってしまった。おかげで日曜日の大河ドラマ『べらぼう』もまだ見ていない。この日は『秘境ブータン 天空を駆ける』という、世界一過酷な山岳マラソンを捉えたドキュメンタリーを見た。この番組、「マラソン・レース」をメインに捉えるのではなく、「なぜブータンでこのようなレースが開催されるのか」という方に重点を置いた番組で、背後には「地球温暖化」によりブータンの氷河が年ごとに融け、氷河湖の決壊による洪水被害その他に見舞われているのだ。「氷河の消失」は地球全体の問題でもあるし、トランプ氏の「パリ協定」離脱などで、さらに危機的状況は拡大しているのだ。
『秘境ブータン 天空を駆ける』のあとは、ちょっと気もちを和ませようと、『北海道・かわいい動物たち』などという番組を見るのだった。夜中に放映されるこういう「動物番組」は、余計なナレーションがないのがいい。
夕方は今は毎日「大相撲中継」。十両はついに獅司と安青錦という、ウクライナ出身力士二人が1敗でトップに並んだのだった。
玉正鳳はすでに7敗とあとのないところ、この日の取組みは絶妙の腕の回転での「突っ張り」を見せてくれ、見事な勝利ではあった。残り4日間、全勝を目指していただきたいですね。