ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-05-01(Wed)

 朝起きると外は曇天で、今にも雨になりそうな雲行きだった。天気予報だと「今日は一日雨」だという。まだ降ってないけどね。
 それで午前中に北のスーパーへ買い物に行こうとして、「出かけてから雨が降り出す可能性もあるだろう」と、トートバッグに折りたたみ傘を入れて家を出たら、外に出たとたんにポツポツと雨が降ってきた。「なんだ」と思って、部屋へ取って返して折りたたみ傘を置き、ちゃんとした傘を持ってスーパーへと向かった。
 歩いているとだんだんに雨脚も強くなってきて、まさに「雨天」になってしまった。

 スーパーへ行く道の途中のビルの軒下には、毎年ツバメが巣ごもりする巣がある。昨日も「もうそろそろツバメがやってくる頃だなあ」と思ったのだったが、巣のそばを通りかかって巣をのぞいてみたけれども、まだツバメの姿は見られなかった。
 いちおう、その空の巣の写真を撮っておいたのだけれども、あれ? 帰宅して写真を見てみると、巣の真ん中に黒いものが見える。これってひょっとしたらツバメの頭?という気はする。

     

 スーパーへ行く前にとなりのドラッグストアに立ち寄り、「のどの痛み・はれ」に効くという錠剤を買った。のどの痛みは昨日と同じ程度で、さほど気になるようなこともなくなっているのだけれども、これ以上悪化して病院へ行かなくてはならない、てなことにならなければいい。

 そのあとは天気予報通りに一日雨がつづいて、気温もあんまり上がらずにちょっと肌寒い感じだった。午後からはグングン気温が下がって、夕方には13℃ぐらいになってしまったらしい。昨日までは部屋でも半袖Tシャツ1枚で過ごしたけれども、今日はそれでは寒くって、着替えるのだった。
 この日は映画は観ないで、「Amazon Music」で好きなアレックス・チルトンを聴きながらパトリシア・ハイスミスの『11の物語』を読んだ。この日は「愛の叫び」と「アフトン夫人の優雅な生活」の2編。
 久しぶりに聴くアレックス・チルトンに聴き入ってしまったりもしたが、いつの間にか、わたしの知らないアルバムがけっこうリリースされていることがわかった。
 もう彼が亡くなられてから14年になるけれども、まだまだライヴ音源だとか、未発表だった音源はあれこれ残っているのだろう。

 読書のあとしばらくテレビのニュースなど見ていたが、栃木の河川敷での経営者夫妻の遺体焼損事件で、また実行犯と目される2人が逮捕されたというニュース。このニュースを聞くたび、ハイスミスの『贋作』でトム・リプリーがわけあって、自分の知人の自殺死体を焼き捨てたことを思い出してしまう。まあ自分が殺害した人物を焼いたというわけではないが、リプリーの行為の中でもいちばん「おぞましい」行為ではあった。
 この日逮捕されたひとりは、かつて大河ドラマにも子役で出演したことがある人物だったという。報酬金(かなりの高額だったらしい)に釣られてのことで、その上には「中国マフィア」みたいな存在がいるのだろうが、「死体の始末」としては「お粗末」な仕事だったろう(わざわざ焼かなくっても、穴掘って埋めちゃえばそれで「完了」だったろうに)。

 それで外も暗くなってきたし、テレビを見るのをいいかげんやめて、リヴィングで丸くなっていたニェネントくんに「もう寝ようか」と声をかけて、和室のベッドへ行く。しばらくするとニェネントくんも和室にやってきて、キャットタワーのてっぺんに跳び上がる。
 しばらく前はキャットタワーの下の方の「ボックス」の中にもぐり込んでいたニェネントくんだが、このところはそのボックスに入らなくなってしまった。「どうも居心地が悪いのよね」、ということだったのだろうか。
 それでわたしはベッドの中でも本を読んでいて、ふとキャットタワーの方を見てみると、てっぺんに頭だけ出したニェネントくんが、わたしのことをじぃっと見つめているのだった。

     

 なんだか、「ネコのさらし首」みたいに見えて笑ってしまったのだけれども、こういう顔のニェネントくん、なかなかに可愛いのではないか、などと思うのだった。