ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-11-01(Fri)

 夢をみた。夢のなかでわたしは青空と建物の白壁の美しい、地中海にあるような明るくて美しい街にいる。どうやらわたしはこの街にしばらく前に転居してきたようだ。わたしのあとからわたしの知人らがこの街にやってきて、わたしは街の案内人になる。
 射し込む陽の光が明るくて美しい2階席のあるカフェに皆を案内するが、2階は満員なので地下の席に皆で座る。地下もまるで日光が射し込んでいるように明るい。わたしは「2階はもっと美しくって感じがいいんだよ」と伝えるが、わたしたちが座った席の「ありあわせのテーブルを寄せ集めたような」テーブルは皆に不評のようだ。わたしはそんなテーブルも「いいじゃないか」とは思っている。
 あとからやってくる友だちらから連絡があり、わたしたちは駅まで迎えに行くことにするのだった。
 目覚めた今も、そのカフェの2階の広い窓から見えた青空と明るい光、そしてわたしたちが座った地下席のテーブルのさま、質感などよく記憶している。あの夢のなかの街はどこだったのだろうか?

 ニェネントくんは昨日今日と、押し入れのなかに引きこもるのをやめ、キャットタワーの下の段にあるネコ用ボックスのなかでずっとまどろむようになった。
 このキャットタワーを買ったとき「きっとニェネントくんはこのボックスが気に入ってくれるだろうな」と思っていたのだけれども、ニェネントくんはずっと、このボックスのことはまったく無視して、ちっとも入ろうとしないのだった。この4月にはしばらくのあいだ、そのボックスのなかに入ってまどろんだこともあったけれども、すぐにそっぽを向いてしまったのだった。
 何か気に入らなかったのかニェネントくんの気もちはわからないけれども、今回もまたそのうち、そっぽを向くようになってしまうのかもしれないな。

     

 この日のわたしは、まったく怠惰な一日を過ごしてしまった。
 昼すぎにテレビで『ちゅらさん』を見たあと、ベッドで本を読もうと思って、テレビを消してベッドに移動したのだけれども、ベッドに横になったとたんに眠ってしまい、目覚めたときはもう3時になっていた。「うわあ、昼寝のし過ぎだよ!」って感じで目覚めてニェネントくんの夕食を出してあげ、シャンとしない頭のままテレビをつけて、見るでもなく見ないでもなく過ごしてしまった。
 自分の夕食の時間が近づき、今日はかんたんに目玉焼き(ハムエッグ)にすることにして、もう一品、昨日買ったブロッコリーをゆでて、ハムをまぜたかんたんなサラダをつくったのだった(実はまだストックのけっこう残っているハムの、賞味期限がせまっているのだ)。
 先日テレビで、ブロッコリーをゆでると栄養分の大半が失われてしまうとかいって、レンチンをお勧めしていたのだが、わたしは別に野菜の栄養分が失われないように調理しようとかあんまり思わないタチで、ブロッコリーに関しても、たっぷりゆでて柔らか~くなったものが好物なのだ(この方が、茎を柔らかくするやり方にも慣れているし)。

 ネットの記事に目を通していて、「ヨーロッパで拡大する<右傾化>の動きがアート・文化にもたらす影響とは」というのを読んだ。
 その記事によると今、オランダで「オランダのトランプ」とも呼ばれる党首の率いる極右政党が7月からの新しい連立政権に加わり、まずはアート・文化方面への政府の助成金が大幅にカットされるらしい。その極右政党の公約は「芸術、文化、公共放送、外国人居住者、緑化などに対するあらゆる無意味な補助金を廃止する」ということだったという。いやあ、すごいなあ。これは日本の自民党右派とかもやりたいことではないかなあ。
 さらに2026年以降に文化、スポーツ、イベント、メディア、書籍、宿泊施設における付加価値税が9パーセントから21パーセントに増税する計画が発表され、よって美術館・博物館の入場料、書籍代や舞台芸術のチケット代も値上げされることになるというのだ。
 もちろんこのことに対して、オランダの主要美術館・博物館、文化機関関係者の抗議活動が始まっているというが、はたしてどうなるのだろうか?
 このような右傾化の動きはオランダだけのことではなく、よく知られているようにドイツやイタリアその他の国でも顕在化してきているわけだ。
 これで「もしトラ」という事態が現実になるなら、トランプだって似たようなことをやりそうだし、もう西欧の文化は大きなダメージを受けることになりそう。日本だって、これからの政局は流動的だろうし、「明るい未来」など見えて来そうもない。
 ‥‥以上のこと(特にオランダの状況に関して)は、「TOKYO ART BEAT」の10月31日公開の記事『欧州で拡大する「右傾化」がアート・文化にもたらす影響とは? オランダの新右翼政権が文化行政に与える打撃を追う(文:貝谷若菜)』を参考に書きました。