ちゃんと「エアコン」があるというのに、暖房にはずっと「電気ストーブ」を使ってきた。それはエアコンの暖房が調子悪くって、使ってもちっとも暖まらないからと思っていたせいだけれども、このところ朝は寒く、電気ストーブでは暖まり切れない感覚の日がつづいている。この朝はそれで「このエアコン、本当に暖房はダメなんだろうか?」と使ってみることにしたのだ。
うん、スイッチを入れてからしばらくはただ冷たい風が吹きつけてくるばかりで、「やっぱりダメか!」と思うのだった。でも、「まあしばらくはスイッチは入れたままにしておこうか」と放置していたら、これがだんだんに暖かい風が吹き出してくるようになり、そのうちに部屋全体が暖かくなったのだった。「なんだ、ちゃんと使えるじゃないか」と、今ごろ気づくのだった。おそらく今まではスイッチ入れてもしばらくは冷風が出て来るばかりなので、早々と「これはダメだ!」と使うのをやめてしまったのだろう。
ただ、午後から和室のベッドへ行って本を読み、そのあいだエアコンは止めてしまったのだけれども、それでまたリヴィングに戻ってみると、もうしっかり部屋は冷え切ってしまっていて、エアコンのスイッチを入れても暖まるまでにけっこう時間がかかるのだった。
今さらながらエアコンの暖房が使えることがわかったのは喜ばしいことだが、いちどエアコンを止めてしまうと次に部屋が暖まるまでにはけっこう時間がかかってしまい、それまでは寒い思いをするというのが、このエアコンの「難」だろうか、とは思うのだった。
ニェネントくんにとっては、「電気ストーブ」だろうが「エアコン」だろうがどっちでもいいと思っているというか、朝食のあとリヴィングでまどろんでいるのだけれども、そのうちに和室に行ってしまい、ベッドのふとんの中にもぐり込んでしまうのだ。まあ「エアコン」での暖房は今日が初めてだから、今までの「電気ストーブ」だとちっとも暖まらない、と思っていたのかもしれない。これから「エアコン」をフルに使うようになると、変化があるだろうか。
昨夜、テレビで放映される「地球ドラマチック」の「猛禽類」の特集を録画予約しておいたのだが、その放映時間になって別チャンネルのニュースを見ようと思ったら、「録画中」だからということで別チャンネルは見られないのだった。まあ「あたりまえ」のような、「遅れてるな」というような、ではある。しょうがないからサッサと寝てしまったが。
その「猛禽類」の特集番組はこの日になって見たけれども、知らない種類が多く紹介されて、「世界にはいろいろな猛禽類がいるのだなあ」と思ったのだった。番組はアメリカ、イギリス、そしてオーストリアの共同製作のドキュメンタリーで、ヨーロッパ、アメリカから台湾、そして南アフリカと、世界中で取材したもの。興味深かったのはフロリダに棲息する「タニシトビ」という猛禽類で、ただひたすら貝類のタニシだけを食べる鳥なのだが、そのタニシを食べるためにクチバシも専用の形状に特化している。それが20年ほど前になぜかタニシがみ~んな大型化してしまい、タニシトビといえどもそのタニシはうまく食べられなくなる。それでしばらくするとタニシトビの姿はその地に見られなくなるのだけれども、最近になってまたやって来るようになった。するとその十数年(タニシトビにとって2世代ぐらい)のあいだにタニシトビは「進化」して、クチバシは大きなタニシも食べられるように大きくなっていて、その脚も大きなタニシをつかめるようになっていたというのだ。ごく短期間にあらわれた「進化」の例証という話で、とっても興味深いことだと思った。
さてこの日の「大相撲」。玉正鳳はベテランの翠富士との対戦だった。やはりキャリアの差で玉正鳳にはむずかしい取り組みになるかと思ったけれども、これがどちらも体格的にあまり差異のない、「小兵力士」同士の対戦で、身体的にはハンディもないのだった。そしてこの日はもう玉正鳳には「会心の一戦」になったというか、互角にぶっつかり合いながらも相手に上手を取らせずに吊り上げたり寄ったりと攻めつづけ、見事寄り切り。もう見ていても拍手喝さいの勝利だった。うれしい。
この日は「中日」で、そろそろ「誰が優勝か」ということも見えてくる時期だと思うけれども、「今場所は豊昇龍だろうな」と思われていたのが、この日は正代にコロッと押し倒されてしまったのだった。これで一気に、王鵬や大栄翔あたりにまで優勝の可能性が大きくなってきたのだ。王鵬とかが優勝してもいいな、などとは思ってしまうのだった。「新横綱」誕生はいつのことになるやら。