ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2025-01-20(Mon)

 この日は、三ヶ月に一度の国分寺の「てんかんクリニック」の予約日。予約時間は10時なので、少し早めに着こうと8時前に家を出る。天気予報ではこの日は暖かくなるということだったので、そこまでモコモコでないセーターの上にパーカーを着ただけで家を出た。
 家を出たときには少し雨が降っていたのだが、これも天気予報で早くに降りやむと読んでいたので、傘は持たないで出かけることにした。わたしのまわりで駅へと歩く人は皆傘をさしていたけれども、とちゅうでわたしを追い抜いていった女性は、傘をさしていなかった。
 駅までの道でそこまでに濡れなかったし、あとで傘がお荷物になってしまうことを考えると、傘は不要ということでOKだったろう。薄手のセーターだけではちょっと寒さも感じたけれども、きっとこれから暖かくなるのだろう。

 駅に着くとその時間はちょうど通勤時間のまっ最中で、ホームにはけっこうたくさんの人があふれていた。こ~んなたくさんの人の中にまぎれてしまうというのも久しぶり。前回の国分寺詣で以来のことだ。
 それでもわたしが乗った駅はその線の始発駅の次の駅だから、やって来た電車はかなり空いていて、難なく座ることはできた。このあとわたしは4つ目ぐらいの駅で武蔵野線の乗り換えて、そのまま西国分寺まで乗って、そこで中央線で一駅だけ乗って国分寺へ行くのだ。乗り換えた武蔵野線もけっこう混んでいたけれども、空いていた優先席に座らせてもらった(わたしはもはや高齢者なのだ)。
 武蔵野線にはちょうど一時間ぐらい乗ったのだけれども、とちゅうで混んできたり、乗換駅で一気に空いたり、ということを繰り返す。

 国分寺駅に着いたのは9時40分ぐらい。駅の外に出ると、もう雨なんかこれっぽっちも降ってはいなかったし、寒さも感じないのだった。
 クリニックに到着して受付をすませたが、この日は待たされる時間も短く、調剤薬局で薬を受け取った時点で10時40分ぐらいだった。わたしの記憶では、3ヶ月前はすべて終わって11時半ぐらいにはなっていたのだった(前回は検査もあったのだが)。これなら1時前にも帰宅できそうだ。

 帰りは武蔵野線を使うのではなく、中央線で御茶ノ水まで出て、ウチまで直通のメトロに乗り換えることにした。
 御茶ノ水駅でいちど駅から外に出るのだけれども、せっかくだからと、ちょっとだけ駅周辺を歩いてみた。
 駅のそばには「聖橋」があるけれども、その橋の上からは、中央線とメトロの丸ノ内線とが交差するというスイートスポットを眺めることができる。
 聖橋の上で中央線のホームと丸ノ内線の線路が見えるところを選び、カメラを出して電車がやって来るのを待つのだった。ちょっと「撮り鉄」気分になるな。
 東京のことだからそんなに待たずに電車が通過して行き、うまく丸ノ内線の車両と中央線の車両とをいっしょに撮ることができた。今でも丸ノ内線の車両が赤いことには、ちょっと驚いたが。

     

 うまく写真を撮れて乗換のメトロの駅の方に歩くが、その道の先には「ニコライ堂」の建物が見えるのだった。
 むかしはこの周辺には高いビルもなく、ニコライ堂の建物がひときわ目立っていたものだったが、今はまわりのビルの中に埋もれてしまいそうにも見える。もっと昔は建物全体が薄茶色にくすんでいたような記憶があるけれども、その後改修されたのか、ずいぶんきれいになっている気がする。

     

 帰りの電車の中では読んでいた尾崎翠を読み、往復でけっこう読み進めることができた。
 自宅駅に着いて12時半。駅前のスーパーに立ち寄ると、キャベツが1玉(ちょっと小さめだけれども)198円(税抜き)で売られていたのを買った。コンビニにも寄り、「今日の昼食にしよう」と、「ハムチーズたまごサンド」とかを買うのだった。
 ウチへの道で「野良ネコ通り」を歩いたけれども、その「野良ネコ通り」の外れの空き地の奥に、わたしが初めて出会うネコがいたのだった。
 そのネコがいた場所は、むかしわたしが「殿」と呼んでいたネコがいつもいた場所だった。ネコを引きつけるスポットなのだろうか。どうやら耳が「桜耳」にカットされているようでもあり、「地域猫」と認定されているコなのかもしれない。また会うことができるだろうか。またお会いしたい。

     

 自宅への道どりはやはりけっこうポカポカと暖かく、歩きながら「あまり厚着して出なくってよかった」とは思うのだった。
 ウチに帰り、ドアを開けるとニェネントくんが「お出迎え」してくれた。やあ、お留守番ありがとう。わたしが買って帰った「ハムチーズたまごサンド」を食べようとすると、やはり匂いを嗅ぎつけたのだろうか、ニェネントくんが寄ってきて「それ、わたしにもちょうだいよ」と言うのだった(言わないが)。ハムとチーズをちょこっと分けてあげたが。

 さて大相撲。この日の玉正鳳は昨日のような攻め方を見せてとってもよかったのだけれども、一歩及ばず敗れてしまった。今日は中継の解説に玉正鳳の師匠の片男波親方が出演していたが、片男波親方も玉正鳳の今日の相撲は「あれでいい」のだと語られていた。
 それでこの日は、皆が優勝を期待していた大関の豊昇龍も敗れてしまって3敗となり、「優勝」も「横綱昇進」もむずかしそうだ。