ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-05-30(Thu)

 日本の南の太平洋上を台風1号が北東に進んでいて、明日には関東の南にさしかかり、このあたりも雨になるらしい。「明日が雨なんだったら、それでは」というわけでもないが、この日は今話題になっている『関心空間』という映画を観に、となり駅から電車を乗り換えて出かけようかと思っていたのだけれども、出かける直前になって「やっぱりや~めた!」と中止した。特にやめた強い理由もないのだが、一種の「気まぐれ」ではあった。今でもやはり、『関心空間』は観たいなあと思っているのだが。
 それでこの日は久々に、「ふるさと公園」へと歩くことにした。今は「ふるさと公園」にいる野鳥も少ないし、コブハクチョウももっと東の方に行ってしまっていて、きっと行ってもその姿は見られないことだろうとは思うのだったが。

 この日は出かけるとき、ウチの近くで飼われているワンコに久しぶりに出会った。服を着て駐車場で臥せっていた。相変わらずイイ顔をしているなあ。わたしの大好きなイヌくんである。

     

 それで予想通りやはり、この日は「ふるさと公園」で出会う野鳥も少なかった。芝生で群れているハトもムクドリも、その数はいつもよりも少なかったみたいだ。
 でも最近には珍しく、カルガモが一羽だけ来ていて、池で泳いでいたのを目にした。

     

 そして先日カワウがいた池のそばの木の枝に、この日もまたカワウがとまっていた。前回来ていたのと同じカワウではないかと思う。この日は、枝の上で羽根を拡げている姿を撮影できた。

     

 公園からの帰り道、いつもネコたちに出会う道でも、この日はネコたちに出会うことはなかった。
 駅前のいつものスーパーに立ち寄って、朝食用のバナナ、生麺の冷やしラーメン、そして「ダイエットにはコレだね!」と厚揚げとを買った。

 午後からは、今YouTubeで2週間限定で無料配信されている、黒沢清監督の『蛇の道』1998年版を「やはりもういちど観ておこう」と観たのだった。「こういうところは、その新バージョンではどうなっているのだろうか?」などと気になるところはいろいろある。はたして?

 報道で、2017年の栃木那須の雪崩で登山講習中の高校生ら8人が亡くなられた事故の裁判で、宇都宮地裁は被告の引率教師ら3人に対して、いずれも禁固2年の実刑判決が言い渡されたということだった。
 わたしは「そのぐらい当然の判決だろう」と思ったのだが、このことを伝えた「Yahoo!News」では、「判決が重すぎる」というコメントに対して「いいね!」が膨大な数ついていて、わたしは仰天してしまった。
 いつもは理不尽に「死刑にしろ!」の大合唱が響くヤフコメで、いつもは「もっと重い量刑を!」と叫ぶというのに、これはいったいどうしたことなのだろうか?
 この「事件」のことを調べれば、これが「八甲田山死の彷徨」にも比されてもいいような「人災」だとわかるはずで、責任教諭らの判断は、「8名の貴重な若い人命を奪った、犯罪に等しい行為」だと了解するはずである。この責任者らは当日の「大雪注意報」も無視し、「緊急時対策」もまったく不完全なまま、生徒らを雪崩の危険性のあった新雪の積もる雪の斜面へと行かせたのである。しかも3人の責任者は登山経験のない「初心者」などではなく、みんな「ベテラン」だったのだ。執行猶予のつかない有罪判決は当然だろう。
 ひとつ指摘しておきたいのは、この判決での「禁錮刑」という言葉だけれども、これは通常一般に行われる「懲役刑」よりも、「軽い」ものだということである。語感としては、「禁錮刑」などというと拘禁中に自由が奪われてしまい「より重い刑罰」のように感じるのだけれども、じっさいには「禁錮刑」というのは「懲役刑」と違い「強制労働」がないのである。このあたりの誤解があるのではないか、とも思う(じっさいには、「禁錮刑」が求刑される比率は非常に低いらしい)。