ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-09-02(Mon)

 月曜日でまた仕事が始まる。ついに、早朝に家を出るときには、外は深夜と同じように真っ暗になってしまった。この日は曇っているせいもあるけれども、東の空をみてもこれっぽっちも明るさは見られない。
 家を出たところで、そばの道の真ん中に座り込んでいたニャールの姿がみえた。すぐにわたしに気づいて、さっさかと逃げて行ってしまったが。
 仕事の帰り、ウチの近くで、花にとまって蜜を吸うアゲハチョウを見た。近寄っても逃げないので写真を撮った。

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 今の日本はロクなニュースがなく、自然に心がギスギスとし、ダメージを受けている。本を読んだり展覧会を観たり、舞台や映画を観て音楽を聴くのもいいし、先日Mさんと飲んだように、話の通じる気のおけない人と飲むのもいいけれども、こうやって自分の身近なところの動物や植物に眼を留めることも、大きな「癒し」になると思っている。

 仕事の休憩時間と電車の中とで、読んでいたカフカの『審判』を読み終えた。帰宅してちょっとWikipediaで『審判』を検索して読んでみると、主人公のヨーゼフ・Kの仕事を「銀行の支配人」と書いてあった。これはもちろん、大きな間違いで、「支配人」のような地位にあれば、あのような展開の小説になるわけもない。Wikipediaのこの項を執筆した人物は、どんな読み方をしていたというのか。作品をちょっと読みなおせばヨーゼフ・Kの地位はしっかりと書かれていて、彼は銀行の「業務主任」である。それで、彼の周囲の「支店長代理」が彼の「足かせ」になったりするのである。
 自分でWikipediaを編集して訂正しておこうかと思ったが、またログインIDやパスワードを設定しなければならないようなので、煩わしいのでやめた(ツィッターで、「誰か訂正しといてね!」と書いておいたが)。

 昨日知った「中島敦展」の講演会のチケットを買い、ついでに「今入手可能な中島敦の本にはどのようなものがあるんだろう?」とAmazon検索してみたら、つい十年ほど前に「ちくま文庫」で三巻の文庫版全集が出ていて、もちろん今でも入手可能だった。古本でもそんなに安くなってはいなかったが、三千円ぐらいで中島敦の「全集」が買えると知ると、また猛烈に欲しくなってしまうのだった(文庫サイズなら手軽に読めるし)。買ってしまって、今読んでいる『白衣の女』を読み終えたら次は「中島敦」ということにしようか。