ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-03-20(Wed)

 今日は「春分の日」。まさに桜の花も咲きそうな陽気になり、春だね、という感じでもある(まだちょっと寒かったけれども)。
 そしてこの日、クルドの人たちが新年を祝う祭り「ネウロズ」が、さいたま市の公園で開催されたとのニュースがあった。一部ジャーナリストや報道機関の「クルド人排斥」のムーヴメントの中、開催も危ぶまれていたお祭りだったけれども、日本からの参加者も交えて1300人が集まり、楽しいイヴェントになったようだ(わたしも行きたかった!)。

     

 またこの日上川外務大臣は、「ネウロズ」を祝う諸国民にメッセージを発信したという。この件に関しては「Good Job」だと思う。政府や外務省、一般のジャーナリズムが「産経新聞」や「ネトウヨ諸氏」の挑発に乗らないということはいいことだ。
 ただ、川口などでのクルド人問題を偏見なく公平に取材を続けるテレビ局員などもいるのだが、放映する時間枠が取れないのだという(当然、「産経新聞」などの主張とは正反対の現実があるだろう)。
 一方、日本クルド文化協会代表理事ら11人のクルド人らは、SNSへの差別的な投稿で名誉を傷つけられたとして、フリージャーナリスト石井孝明氏に慰謝料など500万円を求め、東京地裁に提訴したと発表した。
 この石井孝明という人物は「誹謗中傷」の専門家で、今までは主に「反原発」の立場の人たちへの攻撃を行っていたが、近年はネトウヨ的スタンスから多くの人々に対して誹謗中傷を行い、何度も告訴されて自分の発言を通り消すということを繰り返している人物で、現在は標的を「在日クルド人」に絞って罵詈雑言を行っていた。この報道では彼は自分の発言にクルド人の子どもの写真を引用し、「放置されて平日からうろうろしている」との投稿もしたという。現在、クルド人の子どもたちは学校で「いじめ」の対象にもされている。
 この訴訟、以後の成り行きが気になるところ。

 皆は、わたしがクルドの人々らを応援、サポートすることに驚かれるかもしれないが、わたしはまず第一に、クルドの人たちが川口や蕨で市民らに迷惑をかけているという証拠を、しかと得ることが出来ない。逆に、川口の人たちは外からやって来る「クルド人排斥」を訴える連中を迷惑に思っていることの方が確かだ。そうすると、真実を伝えるはずのジャーナリズムがそのあたりをごまかして虚偽のニュースを伝えていることになる。
 この構造はまさに、百年前の「関東大震災」のときに、流されたデマのために朝鮮の人々が虐殺されたことの繰り返しであり、そんなことに唱和してはいけないとの思いがまずは強い。そして現実に、今わざわざ他所から遠征して川口などにやって来て「ヘイトスピーチ」を繰り返す連中は、元は川崎駅前で「韓国人排斥」の「ヘイトスピーチ」をやっていた連中で、それが規制で川崎での「ヘイトスピーチ」が禁止されたものだから、「次の標的」として蕨・川口のクルド人に狙いをつけているだけ。そしてそのバックには、現在の日本の、人権を無視した「出入国管理法」や「難民認定」の問題がある。さらに「ほんとうのことを書かない」差別主義の新聞やジャーナリズムの問題があり、人々はじっさいの蕨や川口の現状を見てもいないのに、ただ「新聞に書かれていたから」と、クルド人らがコンビニ周辺にたむろし暴力事件を起こし、一般市民の恐怖の的になっていると信じ込んでしまっている。だから誰も、そんなクルド人が街を闊歩したり暴れたりしている姿も見たことがないというのに、「クルド人は危険だ」と排除しようとしているのだ。こんな事態は、ストップされなければならない。それがわたしの考え。

 今日は何をするでもなく時が過ぎて行った。昼からは「にっぽん百低山」という再放送の番組を見ていた。この番組はけっこう見ることが多いのだが、この日の回のナレーションは池田伸子アナウンサーだった。「硬」も「軟」もどちらもこなされる方なのだな。声だけ聴いても「いい声」のお方だ。
 夕方からは大相撲を見ていたのだが、幕内でただひとり全勝の平幕の尊富士はこの日は大関琴ノ若との対戦が組まれ、「まさか琴ノ若が負けることはないだろう」と思っていたのに、しっかりと尊富士が勝ってしまっておどろいた。
 これで11日目が終わって尊富士が全勝、そして2敗で大の里と、平幕の2人がリードするという展開。なんか、新入幕の力士が優勝してしまうというようなことが、現実に起きてしまいそうな感じである。