ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-01-07(Fri)

 「雪」から一夜が明けた。いや、まだわたしが起きた時間には夜は明けていないのだが、とにかくわたしは積雪の中を出勤しなければならない。どうやら電車は通常通りに運行されているようで、気をつけなければならないのはとにかく、歩いていて「転倒しない」ことだけ。そのために、昨日考えたようにいつもの靴ではない「作業靴」を履き、いつもの道ではない国道沿いの道を行く。この国道沿いの道を選んだのは、いちどその国道沿いの道に上がってしまえば、そのあとはまったく起伏、坂道のない道だということもあるし、人通りもけっこうある道なので、雪もある程度踏まれてならされていたりもするだろう(逆にそのことが危険であったりもするが)。
 とにかくはもちろん、この朝も激寒なのだけれども、「雪道を歩く」という緊張感があると、そこまでに寒くも感じないから面白い。そして、まだ誰も踏んでいない積もった雪を、サクサクと踏んでいくのも「楽しい」というか。うん、このあたりの積雪は5センチよりちょっと多いぐらいだろうか。

 いつも通りの時間に勤め先に到着し、夜も明けて明るくなって、考えるのは「このビルの前の歩道をどうするか」ということだ。

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 このあたりはそこまでの積雪でもなく、歩道の真ん中には雪のないところもあるのだけれども、残っている雪は「人がすべる」といえば「すべる」だろうという雪だ。この雪でこの場所で人がすべって転んだりすると、「この歩道に面したビルの管理者は雪を放置したのか?」っていわれそうで気分はよくない(まあわたしは「管理者」ではないが)。
 わたしはいちどはこの歩道に散水して雪を融かし流せばいいだろうと考えたのだが、まあおそらくはこれだけ冷えて氷に近い状態になった雪をかんたんに「流す」ことは出来ないだろうし、その散水した水がそのあとに凍り付いてしまったら、「何もやらない」よりもヤバいことになる。わたしが水を撒いて凍らせた歩道で人がすべって転んだりしたら、「どこのバカが道路に水を撒いて凍らせたんだ!」ということにもなるだろう。それよりはこれからもっと気温も上がることだろうからこのまま放置して、昼ごろにどれだけ雪が残っているかを見てまた考えようか、などと歩道の前で考えていたら、管理事務所の所長さんが出てきて、「どうしようね~?」と言われる。わたしは自分の考えを言って、道路わきにちょっと山になっている雪だけを何とかしたいと言ったのだけれども、所長さんは「近所の歩道はみ~んな雪が残っていないようなのに、ウチのビルの前だけ雪があるのは気になるな」とおっしゃる。
 管理の方も設備の方も出てきて、「どうしよう?」となったけれども、所長さんは「やはり水を撒こう!」と行動し始めた。

 むむむ、やはりかんたんに雪が融け流れるわけではなく、「これは雪を残すわけにはいかない」というのがわたしたちの暗黙の了解で、シャベルを持ち出して、所長さんは散水し、残りわたしたち三人でシャベルを使って雪を道路から削り取り、車道の方に捨てたりする。‥‥いやあ、けっこう大変な作業になりました。
 1時間以上かけて、なんとか歩道の雪を消し去り、今日の大任は終了。面白かったけどね(あとで所長さんからシュークリームとドリンクの差し入れをいただきました)。

 しかし、わたしの仕事が終わろうという11時ぐらいになると、陽も照っていて、このあたりの陽のあたる道路からはすっかり雪は消えてしまっていた。う~ん、やっぱり何もやらないで様子を見る戦略で良かったのではないか?とは思った。
 それでも仕事を終えて駅の方に歩くと、駅の近くではまだ歩道に雪がシャーベットのように残っていて、ヘタしたら歩いてもすべりそうで、「もしもウチのビルの前もこんな状態だったらヤバかったよね?」とは思った。

 ここでもうひとつ書いておきたいことがあったのだけれども、そのことは長くなるので明日に回して、とにかくは自宅駅に戻る。ここからまた歩くのだが、帰りは「もう大丈夫だろう」と思って、いつもの跨線橋を渡る道を選んだ。しかし、陽が照って少し融けかかった雪は、「冷え冷え」だった朝方よりももっとすべりやすくなっていて、わたしも出来るだけ「足跡のない」真っ白の雪の上を歩くようにする。そういう雪は踏みつぶすと「サク、サク」というか「シャリ、シャリ」「ザク、ザク」という感覚で、けっこう歩いても爽快感がある。そんな気をつけているつもりでも、わたしも2回ほど足を持って行かれて、転びそうになった。おっとっと、ここで転ぶとシャレにならないぞ。
 帰り道、昨日今日の短い時間にせっせとつくられた「雪ダルマ」を2~3個見た。そのうちの、この公園の近くにあった雪ダルマは、微妙に見える表情が昔のディズニーとかのカートゥーン・アニメっぽい感じになっていて、「コレは傑作!」ではないか、などと思ってしまった。

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 帰宅してパソコンを見ていると、今朝に気象衛星から撮られた関東地方の写真が出ていて、みごとに関東地方だけ雲もなく晴れていて、それでどんだけの範囲で雪が積もったのかがよ~くわかる。というか、まさに「首都圏」とはこの白塗りの範囲よ、って感じでもある。

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