ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-10-14(Thu)

 今日は先日決めたように、水戸の「水戸芸術館」に「ピピロッティ・リスト展(YOUR EYE IS MY ISLAND~あなたの眼はわたしの島)」を観に行くのだ。通勤コースを外れてどこかに「お出かけ」するというのは、わたしにはまさに「非日常」のことであり、そういうのでは、去年の11月に佐倉の国立歴史民俗博物館に『性差(ジェンダー)の日本史』展を観に行って以来のことになるのではないかと思う(3月に両国に『古代エジプト展』にも行ってるけれども、まあ「近場」だったからね)。

 いちおう、どのように行動するか予定を立てたのだけれども、水戸芸術館の展示では日没後に屋外で上映される作品もあるというので、それもぜひ観たい。そうすると、あまり早くに会場に着いて展示を観ても、早くに展示を観終わってしまって時間を持て余してしまう可能性がある。ならば逆算して3時ぐらいに会場に到着すれば充分だろう。ということは、わたしが仕事を終えて水戸に直行すれば到着は2時ぐらい。水戸駅から水戸芸術館までゆっくり歩いて30分として、とちゅうで遅い昼食でもとればちょうどいいのではないかと考える。

 仕事を終えて、水戸に向かう。経路はいつもの帰り道とおなじで、ただ北千住からは快速電車に乗り換える。うちの駅あたりを通り過ぎ、だんだんに駅前にも何もない、田んぼや畑の中を突っ切るだけの、茨城らしい風景になる。けっこう、遠くには山の起伏も見られるのだね。奥に見えるのは筑波山だろうか?

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 予定通りに2時ぐらいに水戸駅に到着。「ようこそ水戸へ」! ここからゆっくりと歩いて、その途中で食事をして行けば、ちょうど3時ぐらいに水戸芸術館に到着することだろう。計画通りだ。

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 歩いていると、ちょっと裏道に老舗っぽいつくりの蕎麦屋がみえた。ここにしよう。
 入ってみるともうランチタイムも過ぎているので、誰も客はいなかった。けっこう広い、大きな店だった。少しぜいたくな気分にひたれる。
 瓶ビールを注文し、それと「天ざるそば」(ほんとうは「カツ丼」にしたかったが、「親子丼」しかなかったので、変更)。外でアルコールを飲み、食事をするというのは、まさに去年11月に佐倉に『性差(ジェンダー)の日本史』展を観に行ったとき以来になる。11ヶ月ぶりの「外飲み」になった。

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 天ぷらは「イカのぶつ切り」をかき揚げ風に天ぷらにした、ちょっとユニークなものだったけれども、わたしはイカが大好きなのでOK。そばも、つゆも美味しかった。そして、外飲みのビールはやっぱり美味しい!

 「水戸芸術館」到着。「そういうこともあるかも」とは思っていたが、もう会期終了にも近づき、観客も多いようで、入場口のあたりで入場制限がかかっていて、10人ぐらいの人が並んでいた。まあ10分も待てば入場出来たのだが。

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 展示は、展示室全体を使ったような大きな映像展示が3ヶ所、それと多数のインスタレーション。そのメインの展示会場の外では、彼女の初期の映像作品が上映されていた。
 その「大きな映像展示」だが、床にカーペットが敷かれ、その上に置かれたマットレス、もしくはベッドに横になって作品を観るのだ。1点はベッドに寝て天井に映された映像を観る。
 そのマットレスとかベッドは、それぞれの上映室でせいぜい10人分用意されているだけで、「これは客があふれたら順番待ちがすっごいことになるな」と想像がついた。じっさい、会期中の土曜日日曜日は予約優先で、この会期さいごの土日はもうすでに予約で埋まっていて、フラッと観に来ても入場できないことになっているのだった。

 ゆっくりと、たいていの映像作品をフルに観て(観忘れた作品もあったかもしれない)時計を見ると5時を過ぎていて、先に得た情報では、このぐらいの時間から屋外でヴィデオ作品の上映があるはず。場所がわからず、会場内の受付係員の方にお聞きして、無事に観ることが出来た。全体にわたしは複数回会場内で経路を見失い、係員の方の助けで完走することが出来た。
 会場係員の方々に感謝する気もちも大きいけれども、これが<緊急事態宣言>が今もなお継続されていたとしたら、そんな係員の方々の気苦労ははるかに大きなものだったことだろうと思う。今でもなお、そんな厳密な<感染防止策>を施されてのこの展覧会の開催、こうやって鑑賞できたことに、関係者の方々の苦労にやはり重ねて感謝するしかない。

 屋外の作品を観ていると5時半をちょっと過ぎていて、先に調べていた時刻表では6時に水戸駅を出ると、7時半ぐらいには地元に帰れそうなので、ちょっと早足で駅へと向かう。
 無事にその6時の電車に乗り、いつもの感覚でいうと「ひと駅乗り越した駅」で下車し(いつもの自宅駅は快速電車は停まらないので、どっちにせよ乗り換えしなければならない)、帰り道にスーパーに立ち寄って「お弁当」でも買って帰ろうという計画。

 時間も8時に近いので、生鮮食料品は大幅に値引きされていて、お弁当などは半額。もうみんな売り切れてしまってがらんとした売り場も目立つ。わたしは「あさり炊き込みご飯弁当」を買い、留守番をしてくれたニェネントくんに、好物のサーモン刺身を買って帰るのだった。

 わたしがいつものように朝も暗いうちから家を出て、それがそのまま日が暮れて暗くなるまで帰って来ないというのも実に久しぶりのことで、ニェネントくんのいつもの食事の時間もとっくに過ぎているし、ニェネントくんも待ちくたびれてご立腹のことではないかと思ったが、さすがにドアの鍵を開けてドアを開けると、三和土のところまで「お出迎え」してくれていたのだった。
 特にニャンニャンとないて怒っている様子でもなかったので安心し、買って来たサーモンに「ちゅーる」でトッピングし、「今日は特別よ!」という、遅い食事を出してあげた。ニェネントくんがっつく。わたしは「あさり炊き込みご飯弁当」をレンジでチンして食べ、「お疲れさま」の一日が終わった。って、明日は明日でまた、国分寺のクリニックへと「遠出」するのだけれども。