ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-10-08(Fri)

 朝起きて、テレビをつけてみると、いつものような「トラムの旅」だとか、動物ドキュメンタリーの切り貼り映像ではなく、なんと!「たき火」をするその火種、燃える木の枝を延々と映した映像がつづくのだった。「意表を突かれた」というか、「やられたなあ~」という感じだった。こういう映像が嫌いなわけではないけれども、ずっと見つめつづけるようなことはしないな。
 パソコンをつけてみると、昨夜の地震はけっこう大きな被害が出ていたことがわかった。都内や千葉県でケガ人も出たというし、地震の時点でたいていの電車はストップし、「帰宅困難者」があふれたらしい。
 それでは「この朝も電車は動かないのではないのか」とも思ったが、Yahooの報道ではどの線も異常なく運行しているという(って、まだどの鉄道も始発電車が動く前の時間なのだが)。

 とにかく、出勤の準備をしていつもの時間に駅に行ってみるのだが、駅の改札の前に駅員らしい人が3人いて、やって来る乗客に「今、電車は動いていません」と告げていた。なんということ。
 しかし、5時には運行が始まるということだったので、それだったらいつもわたしの乗る電車は4時55分発なわけで、そんな大差があるわけでもない。とりあえず改札を通り、ホームへ行ってみた。
 意外なことに、ホームには電車が来ていてドアが開いていて、出発を待っているという感じだった。これはあとでわかったのだが、つまり昨夜の地震でこの電車はこの駅のホームでストップしてしまい、そのまま夜を明かしたということらしい。つまりわたしの乗った電車は、昨夜10時40分ごろに都心へと向かうはずだったのが、ホームで夜を明かして大幅に遅延したあげくのことだったようだ。
 とにかくはいつもの座席に座って、動き出すのを待ったのだけれども、5時に動き出すという予定は遅延し、どうもまだまだ動き出しそうにない。しばらくは本を読んでいたけれども、「じゃあ、寝ましょうか」と目を閉じた。ときどき、車内アナウンスで「さらに出発は遅延する」と言っているのが聞こえた。
 そのうちにようやく動き出したのだけれども、時計を見ると6時15分で、つまり1時間20分遅れである(この電車に限っていえば8時間ぐらいの遅れになるんだろうけれども)。
 駅に着くたびに待たされていた人たちが続々と乗ってくるし、「安全確認」もあるのだろう、電車のスピードはいつもの半分ぐらいのもので、ひと駅間が5分以上かかる。ふつう、わたしの乗る区間の所要時間は45分ぐらいなのに、今日は1時間半はかかった。そして、車内は「超」満員。こ~んな満員電車に乗ったのは何十年ぶりのことだろうね。まあわたしは隅っこに座ってるからそこまで影響はないけれども、降りるときに「無事に降りれるか」と心配した。

 けっきょく、職場に着いたのはもう8時も過ぎた時間だった。遅れることは会社にSMSで伝えてあったけれども、職場にはうまく伝わってなかったようで、「アイツは来てないぞ!」となっていたらしい。
 もうひとりの同僚がわたしの仕事も少しやってくれていて助かったが、基本的にはだいたいの仕事がそっくりそのまま、手つかずで残っている。2時間近い遅延はハードだった。「もう、今日はこの仕事はパスしよう!」というのは飛ばしてやっても、いつもより遅くまでがんばったのだった。

 しかし、本来だったら今日は仕事のあと水戸まで行って、水戸芸術館ピピロッティ・リスト展を観るつもりだったのだが、仕事を終えた時間でなんとか、わたしが帰路に使う常磐線の各駅停車は復旧していたというか、普通に電車も運行されていたのだが、さて水戸へ行こうとすると、その常磐線の快速はまだまだ30分以上の遅延があり、運休される便も多いらしかった。少なくとも3時ごろまでは正常には戻らないだろうと。
 むむむ、それはやはり行けないな。せっかく予定を立てていたけれども、今日の水戸行きはパスするよりないだろう。とにかくは今日は疲れたし。

 そういうわけで、帰りはひと駅乗り越して駅に近い大きなスーパーに立ち寄り、昼食用にお弁当を買い、それと今週は「かみなり」と「地震」とつづけて恐怖に見舞われたニェネントくんの慰労のため、ニェネントの好きなサーモンとかいっぱい入っていた「刺身の切り落とし」などを買った。

 帰り道、空には秋っぽい雲、そしてまだまだギラギラしている太陽とが見られた。

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 途中の民家の前に、きれいな花が咲いているのが目にとまって撮影した。花の咲き方とかアジサイっぽいけれども、色は鮮やかだ。

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 帰宅して調べると、これは「ランタナ」という植物らしく、日本では「シチヘンゲ」とも呼ばれているらしい。花の色がどんどん変化していくのでこういう名がつけられたらしいが。
 本来は南アメリカ原産の熱帯~亜熱帯の植物で、Wikipediaによると東南アジアとかオーストラリアでは広範囲に野生化し、「やっかいな雑草」とされているらしい。いわゆる「侵略的外来種」なのだけれども、日本では冬を越すのがむずかしい植物らしく、そういう「やっかいな」野生化の問題は起きていないようだけど、これから先「温暖化」が継続すれば、いったいどうなることやら。

 帰宅して、わたしは買って来たハンバーグ弁当で昼食にし、しばらくしてから、ニェネントくんの夕食には「ぜ~んぶ刺身!」というぜいたくな食事を出してあげた。4種類ほどあった「刺身」で、やっぱりニェネントは真っ先に「サーモン」に食らいつき、「キミはどんだけサーモンが好きなんや!」ということが、たしかに立証されたのだった。
 わたしの夕食は、そんなニェネントくんの刺身の残りをいただいたのだった。わたしはニェネントくんの<しもべ>なのだから、いただけるだけでもありがたいことである。