ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-03-16(Wed)

 朝起きて、このところずいぶんと暖かくなってきたことだし、ニェネントくんにブラッシングをしてやろうと、抱き寄せて背中を中心にブラッシングした。暖かくなってきたとはいえ、まだまだそ~んなに下毛がいっぱい抜けてくる、というわけでもなかった。
 それでしばらくしたら、ニェネントくんはわたしのそばに寄って来て、わたしの足元に背中を伸ばしてゴロリとしているのだ。‥‥むむむ、ニェネントがわたしのすぐそばで、わたしと並ぶように横になるなどということは、めったにあることではない。これはアレである。さっきのブラッシングが気もちよかったので、「またやってちょうだい!」という催促なのだ。
 だからまたブラッシングしてあげると、ニェネントはしっぽをピ~ンと直立させて「ふにゃ~」とか鳴き、「うれしいのよね~」という感じで喜んでいた。そうやって喜んでくれると、わたしもうれしい。

 今日は仕事の帰り、ひと駅乗り越したとなりの駅で降り、駅の近くのショッピングセンターの中のメガネ屋で新しいメガネをつくることにした。ここは今使っているメガネをこさえたところでもあり、今のメガネが気に入ってもいたので、同じフレームでつくってもらおうという心づもり。
 店に行って、「このフレームでこの処方箋で」と頼むと、あいにく今は店頭にそのフレームがなく、一週間かかるということだった。「ま、いいか」ととりあえずはそれでお願いしたが、同じようなフレームは店頭にいっぱいあるわけで、無理して今持っているフレームと同じものにこだわることもないだろうし、その場ですぐに買って帰れる方がいいだろうと、店頭にある別のフレームを選び、それでつくってもらうことにした。

 完成までに30分。ショッピングセンターの下はよく行くスーパーマーケットなわけで、完成までの時間そのスーパーを見てまわる。するとまたもブロッコリーがわたしの目の前にあり、「一株98円」と安かったもので、またもや買ってしまった。「ブロッコリー・スパイラル」である。
 完成したメガネを受け取り、帰路に。どうも「早くに」とあせってフレームを決めてしまったか、あとになって「どうだろう?」という気分にはなってしまった。まあ基本的にはOKではあるが。

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 帰宅したあと、先日読み終えたシャーリイ・ジャクスンの『鳥の巣』について調べ、この小説が1957年にアメリカで「Lizzie」というタイトルで映画化されていたことを知った。監督は知らない人だが、ヒロインのエリザベスを演じているのはエリノア・パーカーなのだから、そんなに捨てた作品でもないだろう。
 せめて当時の予告でも見られないかとYouTubeで検索してみたら、なんと、全篇がアップされていたので、まずはちょびっと見てみた。どうやら自動生成ではない、ちゃんとした英語の英語字幕もついている。
 エリザベスが市の博物館に勤務している設定は原作のままで、彼女が「自分の分身」から攻撃的な手紙を受け取るのも原作通りだが、彼女のめんどうをみているモーゲン叔母は、もうさいしょっから「飲んだくれ」だった。エリザベスも夜になると人格が変わり、家を抜け出して夜のバーへ出かけ、バーの客の男らに媚びを売って酒をごちそうしてもらうのだ。
 けっこう原作からアレンジしてあるが、英語版Wikipediaでこの映画について読むと、原作のシャーリイ・ジャクスンはさいしょに映画脚本を読んだとき、「まるでアボットコステロの喜劇みたいだ」と否定的だったらしいが、完成した映画を観たときには「さいしょに見た脚本より大幅に改善されていて、非常に良いという印象を受けた」ということ。
 今日はさいしょの30分ぐらいを観ただけにしたが、そのうちに全篇観てみようかとも思う。

 夜、寝ていると地震があった。ゆったりとした横揺れで、すぐに収まった。時計をみると11時半ぐらいだった。
 それからしばらくして、また揺れ始めた。まったく縦揺れのない地震だけれども、いつまでも続き、だんだんに揺れも大きくなってきた。ベッドの中に寝ていても、「これはヤバいんじゃないか」という気分になった。まず第一に、ニェネントを落ち着かせなくってはいけないと思った。ニェネントは地震におびえる。
 起き上がって、ベッドのすぐ下のニェネント用のマットの中で寝ていたニェネントを抱き上げた。揺れはつづいていたけれども、ニェネントはそこまでおびえていた風でもなく、けっこう平然としていたようにも思えた。
 ニェネントを抱き上げてからも揺れはつづき、少しづつ揺れが大きくなっているみたいだ。目の前の本棚がゆっさゆっさと揺れているのを見ながら、久しぶりに大きな地震だなあと思った。遅れてスマホで「地震警報」が鳴る(遅いよ!)。きっとどこかで大きな地震が起きているのだろうかと思う。いや、ウチのあたりでもこのまま揺れが大きくなって、この家だって潰れてしまうかもしれない。でも自分は、こうやって自分の腕にニェネントくんを抱いているのだから、「これ以上、どうなってしまってもいい」という気分だ。ニェネントくんも特におびえている様子もなく、わたしの腕の中でおとなしくしていた。

 そのうちに揺れもおさまり、「もう大丈夫だろう」とニェネントをマットに戻し、わたしはスマホで情報を見てみる。震源は福島・宮城の方だったらしく、震度は6度ぐらいだったという。このあたりの震度は4。11年前の「東日本大震災」の余震なのだろう。どのような被害が出たのかわからないが、わたしはそのまま寝てしまった。