ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-05-02(Sun)

 5連休2日目。いろいろやりたいこと、お出かけしたいことも考えた一日だったが、午前中は買い物に出たり洗濯をしたりしていたらあっという間に時が過ぎてしまった。ニェネントは今日も「ぐて~」っとしていて、昨夕の食事も残している。まだまだ健康状態が心配ではある。

 午前中は陽が射していたとはいえ、けっこう雲の量も多かったのだが、昼になるとウチのあたりの空はすっかり黒い雲に覆われてしまった。南の方には青空も見えているのに、こういうときには「集中豪雨」になるだろう(写真は露出を絞ってじっさいよりも暗くしてあるが~そういうカメラ操作も出来るようになったぜ!~)。外に干していた洗濯物を室内に移した。

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 予想通り、このあとは激しい雨が降り始めた。しかしこういう雨は早くにやんでしまい、あとはまた青空が出てくるのではないだろうか。
 ネットを見ていたら、この日は曳舟のギャラリーでの清水真理さんの人形展の最終日なのだった。曳舟はそんなに遠くもないので、このあと雨がやんだら行ってみようと考える。せめて2時ぐらいで雨が上がってくれればいいのだけれども、雨が長引くようならあきらめなければならないか。

 そう思っていたらまさに2時に雨がやみ、空から陽が射し始めた。「グッドタイミング!」と、出かける支度をして外に出た。
 「曳舟」というところに行ったことはないが、北千住から「東武スカイツリーライン」というのに乗り換えるのだ。「東武スカイツリーライン」というのも乗ったことはない。「新しくつくられた路線なのだろうか?」と思ったが、北千住で乗り換えてみるとどうということはない、昔の「東武浅草線」が名前を変えただけなのだった。
 曳舟駅で降りて外に出ると、たしかに目の前に「東京スカイツリー」がで~んと建っていたのだった(ほとんど興味はないが)。

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 しばらく歩いて清水さんの個展開催中のギャラリーに到着。おっと、この日が会期最終日ということもあり、そんなに広くはないギャラリー内はけっこうお客さんで密・密な状態。清水さんもいらっしゃって、どなたかお客さんと話しこまれている。
 清水さんの人形は、その少女たちの表情の「あどけなさ」の奥に垣間見える「不気味さ」とでもいったものが素晴らしく、かつて「球体関節人形」からスタートされた彼女の人形は今、「バロック的」とも言える独自独特の美しさをみせてくれる。

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 会場で販売されていた美しいパンフレットを買おうとし、そのときギャラリーの奥にいらっした清水さんに挨拶をし、しばらく話をした。そう、書いておかなければわからないだろうが、清水真理さんはわたしが主宰したイヴェント"crosstalk"に、毎回出品していただいた作家さんではあったのだ。
 先日はネットで四半世紀前のDumb Typeの『S/N』を観、東京の美術館で観た展示もまた、四半世紀前の展覧会を引き継ぐものではあった。わたしの"crosstalk"もまた、開催していたのは四半世紀前が中心のイヴェントではあった。どうもこの連休、そんな四半世紀前にわたしの心を連れて行こうとされているようだ。

 帰りの曳舟駅への道は、時間もあることだし来た時の道はたどらず、裏道を歩くことにした。連休の当初は「浅草橋」界隈を歩いてみたいという計画も立てていたのだけれども、このあたりだって充分に「下町らしさ」を満喫できるであろう。このあたりの町名は「東向島」。東京大空襲の被害の大きかったところだ。あとで知ったことだがここからもう少し北に行くとそのあたりは旧「寺島町」で、いわゆる「銘酒屋」や「玉ノ井」として知られた「私娼窟」が多く立ち並んでいた地域。永井荷風の『墨東奇譚』(読んでない)や、滝田ゆうの『寺島町奇譚』(愛読書だった)の舞台だったのだ。

 そんな裏道を少し歩くと小さな公園があり、手前に「かたつむり」像が二つ並んでいた。公園には大きな碑があり、ここは「露伴児童公園」というネーミング。かつてこの場所は幸田露伴の旧宅「蝸牛庵」があったということで、その地が今は児童公園になっているのだった。

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 しばらく、その広くはない公園の中を歩き、やはり露伴の作品からの碑があるのなど眺めたりする。幸田露伴、ずいぶん昔に彼の短編(『五重塔』ではなかった)を読み、そのときにはずいぶんと気に入った記憶もあるが、今は何も記憶していない。

 ちょっとした空き地のような区画に、古い手押し式の井戸用のポンプが置かれていた。はたして今でも押せば井戸水が出てくるのか、ロケーションからそういうこともないように思うし、特にこのポンプの由来を書いた銘板とかもないのでわからないが、ある種のモニュメントとして残されているものではないかと思った。

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 歩いたあたりには古い居酒屋の姿は見られなかったが、下の写真のような「古民家カフェ」があった。手彫りの木製の看板がいい。

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 このほか、歩いていろいろと面白いスポットも見たのだが、書いていてもキリがないので帰路に着く。一時間ほど町中を散策していたが、ほとんど歩く人とすれ違うこともなかったし、駅も電車も空いていた。まああまりCOVID-19感染の危険もなかったろうとは(勝手に)思っている(これならスーパーへの買い物の方が何十倍も危険だ)。

 この日はもうひとつ、せっかくこうやって外出して夕方になったのだから、自宅駅のそばの蕎麦屋で外食して帰ろうと。
 ちょうど自宅駅に到着すると5時になったところで、時間もちょうどいい。しかし駅からその蕎麦屋へと降りて行く坂道を歩くと、また空には不気味な雲が拡がっていた。まるで昔の画家が聖書の中の黙示録的情景を描いたような、まさに「空恐ろしさ」を感じさせられるような空だ。また大雨が来るのだろうか。

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 さて、わたしは<緊急事態宣言>でもって、都内の飲食店が酒類を提供しないことは承知していたのだけれども、ここ千葉県は<緊急事態宣言>の対象地域からは外れているわけだから、きっとお酒も出してくれるものと思い込んでいた。ところが行ってみると、ココでも酒類の提供は中止しているとのことだった。まあしょ~がないか。
 「GW特製限定の二色丼&蕎麦」を注文。豪華である。むむむ、ちょっとばかしあっさりした味で、本心はもっと濃厚な味を期待していた。まずいとかいうことはなかったが、「大満足」というのではなかったかな?

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 まだ口の中にその味覚が残っているうちに早く帰宅して「家飲み」しようと思う。ニェネントだって「アイツは夕食の時間なのに戻って来ない!」と思って待っていることだろう。
 外は幸いにも雨にはならなかった。跨線橋の上から西の日暮れの空をみると、これまた結構な景観にはなっていた。

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 ウチに戻ってドアの前で「ニェネントがお腹を空かせてドア口まで出て来てくれていれば<健康>の証で、心配することもないだろう」と思ってからドアを開けたが、期待通りにニェネントがお出迎えしてくれていた。うれしかった。
 ニェネントくんに夕食を出してあげわたしは酒を飲み、テレビの「ダーウィンが来た!」の「群れをつくるチーター」を見たりしながら、特に何をするでもなく時間が過ぎ、この日も終了するのであった。