ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-06-09(Thu)

 朝、家を出る前にテレビでみた天気予報では、この日は日暮れまで雨は降らないだろうと言っていた。それで傘を持たずに家を出たら、道路はしっとり雨で濡れていて、弱い雨が降っていた。「まあそのうちにやむのだろう」と思い、そのまま駅へと歩いたのだけれども、少しずつ雨は強くなり、これは傘が必要だろうという感じになった。そこから家に傘を取りにもどる時間もなく、「駅まで我慢すれば」と、そのまま駅まで歩いた。「びしょ濡れ」ということはなかったが、けっこう全身しっとりと湿ってしまった。
 以前は、どんな天候だろうと、かならずバッグに折りたたみ傘を入れて出歩いていたのだけれども、去年新しく買った折りたたみ傘がちょっとかさばるタイプの傘だったし、買い替えたバッグも多少小さくなってしまったもので、「できるだけ傘は置いて行こう」という考えになってしまった。そういうわけでの今朝の「失敗」であった。

 それでも、勤務先の駅で降りて外を歩けば、もう雨など降っているわけではなく、そういうことで考えれば、「傘を置いて来て正解」ということも出来る。
 このところは毎朝、自宅近郊でも勤め先の近くでも、スズメの姿をよく見る。姿だけでなく、スズメの「チュン、チュン」という鳴き声に包まれて歩くわけだ。
 今朝は勤務先近くで、わたしのすぐそばの看板の上にスズメがとまり、じっとしてくれていたので、じっくりと写真を撮れた。まるで「お立ち台」の上でポーズを取ってくれているみたいだった。

     

 仕事を終えての帰り道、自宅駅からの「野良ネコ通り」で、この日は「ミケ」くんの姿を見た。

     

     

 「野良ネコ通り」を通り抜け、跨線橋をわたるとき、空からは陽の光が射してきた。気がつかなかったが、この昼は久しぶりに青空もみえていたのだった。

     

 もうずっと長いこと、雨空か曇天の日ばかりがつづいていたので、こうやって日光を浴びるのはすっごい久しぶりのことのように感じた。
 夏になるとギラギラと強い陽射しにさらされ、「もうイヤだ!」ということにもなるのだけれども、この時期の日の光はうれしいものだ。

 さて、このところニェネントくんが嘔吐することが多くなって、心配している。この数日は毎日のように吐いていて、まあ一日に一回を超えることはないけれども、これ以上つづくようだと、いちど動物病院へ連れて行くべきかとも思っている。
 この時期はネコも下毛が抜ける時期で、毛づくろいをすると過剰に毛を舐め取ってしまい、それがいわゆる「毛玉」として嘔吐の原因になる。ニェネントの嘔吐の原因もそういうところにもあるようで、実はこの日も、帰宅してすぐにニェネントくんが盛大に嘔吐しておどろいたのだけれども、その嘔吐物が「それって、何を食べたのよ?」というような白銀色をしていて、まるで魚を丸呑みしたみたいなモノだったのだけれども、見てみるとそれは、びっしりとニェネントの下毛に包まれたニェネントの「朝ごはん」なのだった。

     

 先週、久しぶりにニェネントくんをブラッシングしてあげて、その抜け毛の量のすさまじさにびっくりもしたのだけれども、どうもそれ以来ニェネントくんにブラッシングもしてあげていないわけで、この日はやってあげられなかったけれども、明日の朝にでもやってあげたい。

 今日は今村夏子の『星の子』を通勤時間に読み始め、この日のうちにほとんど読み終えた。こういう本であれば「一日一冊」読むのは可能だ。
 よく、芸能人なんかで「わたしは一日一冊の読書をつづけている」などという人の話を読んだりしたが、(それは今村夏子の本が読みやすいということではなく)そういう「一日一冊」でどういう本を読んでいるかが問題ではあろう。そういう「一日一冊」でジョイスの『ユリシーズ』や、プルーストを読めるというのかね? 「カントやミシェル・フーコーも一日で読み終える」などということはありえないし、まったくナンセンスなのである(あったりまえのことだが)。