ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-04-06(Tue)

 深夜に目覚めると、布団の上にニェネントが乗って寝ていて重かった。「暖かくなるともうニェネントはわたしの布団の上には来なくなるかな?」と思ってはいただけに、何とはなしにうれしかった。わたしが身動きしたので跳び下りて行ってしまったが、夜中じゅうずっと、わたしといっしょに寝てくれていたのだろうか。起きたときにはもう記憶していないわたしのみていた夢が布団越しにニェネントに伝わって、もしくはニェネントのみていた夢がわたしに伝わって、わたしとニェネントとが同じ夢をみていたりしないだろうか。ニェネントもわたしもお互い意識していなくても、そういうことが起きているといいと思う。

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 早朝、家を出て暗闇の中しばらく歩くと、天中に美しい黄色い三日月が見えた。雲がかかっていて月の周囲がほのかに黄色く色づいている。「新しいデジカメで撮れるだろうか?」と月にカメラを向けてズームしてシャッターを押してみたけれども、やっぱりダメだった。きちんと使用説明書を読めば、こんな暗さの中でも撮影する方法はあるのだと思うが。
 駅の方に歩いていると、東の空が日の出を待って明るくなってきていた。昨日はまったくの曇天で気がつかなかったし、わたしの歩く方向の背中側なので、ふつうに駅を目指して歩いていてもわからない。でも、「ああ、ついにわたしの出勤時間も明るくなってきたか!」と、ちょっとうれしくなった。これからは日ごとに明るさを増し、今月の末ごろにはもう、「暗闇を歩く」という感覚ではなくなるだろう。
 駅に近くなって振り向くと、もう相当に東の空は明るくなっていた。「どうだろう?」とデジカメを向けてシャッターを押してみたが、相当のピンボケ、手ブレだし、そもそもじっさいにはここまでに明るくはない。ヒドい写真だけれども、いちおうアップしておこう。

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 先々週、となり駅の書店に2冊ほど本を注文してあったのだけれども、そのうちの1冊、ジョイスの『若い藝術家の肖像』がようやく入荷したという知らせがあった。もう1冊の方、デビッド・グレーバーの本はまだ入荷しない。前に注文したカモノハシの本は注文してわずか4日ほどで入荷したのだけれども、今回は時間がかかっている。というか、リアルに書店に書籍を注文するというのはこんなものなんだろう。注文したときにも「2週間ほどかかります」とは言われていたし。まあ生モノではないし、買ってすぐに読み始めるわけでもないから2週間ぐらいはいいのだけれども、正直、早い方がうれしいのはたしかだ。じっさい、こういうところでAmazonとかのネット通販との差は出てしまう。わたしはこれからは、中古でよほど安くなっていないかぎりはリアルに書店で本を買いたいものだとは思っているのだが、「今すぐに読みたい」などというケースなら、ネット通販にたよってしまうかもしれない。
 読んでいるジョイスの『ダブリンの人々』はまだ半分も読んでいないのだけれども、次に『若い藝術家の肖像』を読もうと考えているので、少しペースを上げなければならない。

 夕方に窓の外を見ると、また夕暮れの雲が輝いているように見えた。ちょうど洗剤を買わなければならなかったし、また買い物がてら北のスーパーへと歩いた。この北のスーパーへの道には国道を越える歩道橋があり、その歩道橋の上からの空の眺めがいいのだ。
 今日は昨日のような紅色の夕焼けというわけではなかったが、グレーに拡がる雲のバックに、黄金色の太陽が沈んで行こうとしていて、その太陽からまさに周囲に放射状に光が発散されているようだ。こういう日暮れもまた、美しいものだと思った。

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 部屋の掃除をやらなくてはならないのだが、今日は小物をちょこちょこと片付けただけになってしまった。明日、がんばろう。