ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-03-03(Wed)

 注文した電子レンジが届いた。まずは配達の知らない人が玄関口にあらわれたので、ニェネントくんはおどろいて逃げる。そのあとわたしが大きな大きな段ボール箱を室内に持ち込んだので、ニェネントくんはさらにパニックに陥るのだ。リヴィングから和室へと行ったり来たりし、けっきょくは和室のベッドの下に隠れてしまった。
 しかし、わたしはこの電子レンジを近郊の店舗で買って、自分で家まで持って帰ろうかなどと、バカなことを考えてもいたのだった。ここまでに大きな梱包だとは思いもよらなかった。

 古い電子レンジを片づけて(今まで、ほんとうにご苦労さまでした)、梱包を解いた新しい電子レンジをそのあとに置き、取説をよく見ながらミスしないようにセットし、電源、アースを接続した(この頃には、ニェネントくんも恐る恐る、様子を見に出てきたのだった)。

 夕食時、まずは昨日の残りの「おでん」が鍋にあるのでこれをレンジであたためることにする。取説を読むが、どうやら器に取ってラップはかけずにそのままレンジ内に入れ、レンジの操作パネルの真ん中の「あたためスタート」ボタンを押せば、それだけでいいらしい。前のヤツは「時間設定」をしていたものだが、そのあたりは自動的に重量とかを計ってやってくれるらしい。
 おでんを器に取り、レンジの中に入れ、スタートボタンを押す。ちょっとしたらタイマー時間が表示され、レンジの中がくるくる回りはじめる。タイマーは1分30秒と出ていたが、終了して取り出してみると、たしかにあたたまってはいたけれども、どうも時間不足というか、一部まだまだ冷たいままの具がある。どうもこれは設定を「強」にするとか、やはり前のように手動で時間設定をしてやった方がいいだろう。

     f:id:crosstalk:20210303183840j:plain:w500

 そのちょっと冷たいおでんで食事を終えて、しばらくしてから「トースト機能」も試してみることにした。レンジ内の丸皿を外して回転台の上に冷凍してあった食パンを置き、「トースト」というボタンを押す。
 思ったほどに時間はかからなかったが、取り出してみると両面ともきれいな色に焼けていた。しかし、食べてみるとこちらは焼けすぎで、パンの水分が飛んでしまって柔らかみがあまりなくなってしまっていた。どうやらこちらは設定を「弱」にするとか、「トースト」ボタンは使わず、別にある「トースター/グリル」機能を使った方がいいのかもしれない。ま、あとは明日以降じっさいに使いながら慣れて行こう。

 電子レンジというものは、あたためが終了したときに「チン」という音がして、それが「レンジでチンする」という言葉にもなったものと思うし、ウチの前のレンジもやはり「チン」という音がした。しかしこの新しいレンジは、そういう音ではなく「チャイム音」みたいなかわいい音がするのだった。音も小さめで、このあたりは好感度が高いかな。

 今日は予定していたように、先日から読み始めていた『旅する練習』を読み終えて、また『ユリシーズ』に本格的に取り掛かることになる。『ユリシーズ』、今は全体の最大の難関ではないかとも思える「太陽神の牛」の章を読んでいるのだけれども、この章もあと20ページほどで乗り越えられるところまで来た。このあとは、今までに比べるとずっと読み進めるのも楽になるものと思っている。何とか今月中には全篇読み終えたい。

 このところ、「GYAO!」の無料配信映画で観ておきたい作品が目白押しで、早く観ないと配信が終わってしまう作品が並んでいて悩ましい。今日はジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』を、半分まで観た。こういう分割して観るというようなことはやりたくないのだけれども、残りは明日の「お楽しみ」。

 昨夜は寝るときにわたしのところに遊びに来なかったニェネントだったけれども、暖かかった昨夜に比べてこの夜はまたちょっと寒かったせいか、寝ているわたしのところに遊びに来てくれるのだった。そうでなくってはいけない。

 さて、「COVID-19」ワクチンの接種がようやく国内ではじまっている。現在は医療従事者に対する優先接種なのだけれども、全国医療従事者470万人に対して昨日までにわずか3万5千人ほどの接種であり、つまり1パーセントにも満たない接種数でしかない。このあと4月になってようやく、高齢者への接種がはじまるという。わたしは悪いけど現スカ内閣では予定通りに接種計画は進まないのではないかとは思っていたのだが、いま現在のところでも、世界中で見て日本は国民への接種率で「ワースト」といっていい率ではある。
 当初、去年あたりまでのスカ首相の口ぶりでは、<東京オリパラ>を7月に開催できるという根拠に「ワクチン接種」がはじまる、というようなことがあるみたいだったのだが、今の状況ではそのオリンピック開催予定日までにワクチン接種の終わってない人の比率は非常に高いものになるだろう。つまり、「COVID-19」対策としてまったく「無為無策」をつづけてきたスカ首相の唯一の命綱は「ワクチン」だったのが、それが崩れてしまったということだ。じっさい、今ではワクチン接種の有無を「東京オリパラ開催」とリンクさせることもやめてしまったようだ。海外でも「ワクチン」への期待は大きいだろう中、世界でもワーストクラスのワクチン接種率しかないこの日本で「オリンピック」を開催するということに、世界の国々は「そりゃヤバい」と思うのではないだろうか?
 もうすでに「東京オリパラ開催」の口実はなくなったとも思えるのだが、いまだに政府も都も「東京オリパラ開催」に固執している。今日は言われていたように、現在の<緊急事態宣言>を1都3県で「あと2週間」継続するということをスカ首相が語ったようだけれども、まあ去年の「勝負の2週間」といい、「2週間」が好きなんだなあとも思うけれども、要するに今<緊急事態宣言>を解除してもリバウンドが充分に予測されるわけで、とても解除は出来ないけれども、ここで2週間以上<宣言>を長引かせると、オリンピックの聖火リレー開始にひっかかってしまうので、それは避けたいから「2週間延長」ということにしたらしい。
 スカは「わたしが決めた」とえらそうに語っていたようだが、「なぜ2週間なのか?」という質問にはあいまいな答えしかできなかったようだ。
 もうひとつ、今朝の国会で、スカ首相は立憲民主党森ゆうこ議員から「自らの意見に従わない官僚に対して人事権を行使したというのは本当か?」と聞かれ、「政策に反対する者については、政策を掲げて政治家として大臣になったのだから(担当者を更迭し)、政策を実現することは当然なことでないか」と答えたという。これはもうすっかり独裁者の言葉であり、民主主義の理念を踏みにじり、「全体主義」への道をひらく発言であろう。本来の民主主義国家であればこのような発言をした政治家は罷免されて当然だろうというような、犯罪的発言である。
 このスカ義偉という男、単に無能な政治家かと思っていたが、だんだんにその全体主義者的本性をあらわにし始めたようである。無能な全体主義者、ものすごく危険な存在である。