今日あたりが、一年間で「日の出」のいちばん遅い日になるようだ。すでに「冬至」を過ぎて、「日の入り」の時間はどんどん遅くなっているのだけれども、まだ朝の「日の出」の時間はa little bit遅くなりつづけ、まだまだ暗いのだった。それがようやく、今日とか明日あたりでピークを越えて「日の出」が早くなりはじめ、そのうちにわたしが仕事で家を出るときにも「あれ?東の空が明るくない?」ということにもなってくることだろう(まだまだけっこう先のことだろうけれども)。
今はわたしが家を出るときには空の真上に三日月が見える。お正月にはまだけっこう丸々としていたのだけれども、一週間でずいぶんと痩せ細ってしまったものだ(写真を撮ったけれども、うまく撮れなかった)。
昼間には晴天になり、昨日よりはずいぶんと暖かい日になった。青空には、ふわりと白い雲が浮かんでいた。
仕事の帰りにいつものように駅前の小さなスーパーに立ち寄り、ほんとうは鶏肉が半額に安くなるのを待っているのだけれども、なかなかそういうことにはならない。それでも今日は、棚の隅っこに大きないちごジャムの瓶が安く売られているのを見つけた。880グラムで税抜き198円。相当に安い。ラベルを見ると原産国はエジプトだ。エジプトでもいちごは収穫されるのだろうか。そのむかし、スーパーにはよくめっちゃくちゃ安いロシア産のいちごジャムが売られていた記憶もあるけれども、このエジプトジャムはそれと同じかそれよりも安い気がする。
よくスーパーで売られている、「ペクチン」がいっぱい混ぜられた国産の紙パックのジャムは決して美味しいものではなく、「ジャム」としてはニセモノっぽいのだが、このエジプトジャムは瓶の外からみてもそこまでにペクチンは混ぜられていないようだ(いちおう、「原材料」には「ペクチン」とも書かれているが)。わたしは「エジプト」を信頼しているので、買って帰ることにした。
まだウチには、前に買ったデンマーク製のいちごジャムの400グラムの瓶がそっくり残っていて、冷蔵庫の中にもそのデンマークジャムがけっこう残っている。このエジプトジャムを食べるのはしばらく先のことになりそうだけれども、楽しみである。
冷蔵庫の中には「早く食べてくれ~」という傷みかけたトマトと、だいぶ前(去年)に買ったナス、そしてこのまま放置すると死んでしまう、先日の「水炊き」で使った豆腐の残りとが苦しんでいる。
ネットが便利なのは、そういう「トマト、ナス、豆腐」などという自分では思いつかないような食材の組み合わせでも、検索すると「その食材の組み合わせなら、こんな料理が出来まっせ~!」と出てくることである。今回は検索すると、「トマトとナスの麻婆豆腐」みたいなのがトップで出てきた。さっきの材料に「ひき肉」をプラスすればいい。調味料とかぜんぶウチにあるものばかりだったから、コレに決めた。
けっこうちゃっちゃっと完成し、写真ではぜんぜん(「残飯」みたいで)食べられそうもない代物だけれども、これはそうとうに美味しかった。
今まで、「麻婆豆腐」というものはほぼインスタントのパックでしかつくらなかったけれども、そんなものを使わなくてもいちから全部つくってやれば、もっと安上がりに美味しくつくれるのではないかと思ったりした。
さて、そうやって美味しい夕食をしていると、テレビではスカ総理が「緊急事態宣言」の記者会見を始めるのだった。
先に言っておくと、スカも今までの記者会見が「原稿の棒読み」と批判されつづけてきたことを踏まえ、ある程度「予行練習」をやったらしい痕跡が見受けられた。いちおう語りかけの中にある程度の抑揚をつけ、「出来るだけ手元の原稿に目線を落とさないように」という努力はしているのかな?という感じはあったと思う。
しかし、その「内容」は相変わらずお粗末なもので、「こ、こ、こ、これが<緊急事態宣言>なのか!?」というものだった。これは今の政府スタッフが、スカ首相のために書き下ろした原稿が「この程度のもの」ということで、「あんたがたにとって、何が<国難>なのか!?」という感想しか出てこない。
けっきょくスカ首相は、この「緊急事態宣言」にあたって「おまえら国民はいろいろと<協力>しろよな~!」とは言うのだけれども、「国としてもこういうことをやろうと思っているのですよ!」ということは、まるっきし伝わらない。ましてやこの日は、東京での新規COVID-19感染者数は二千人を遥かに越え、2447になったという報道のあった直後のことである。
だいたいそもそもは、今回のCOVID-19の大まん延のバックには、スカ首相が率先して継続しようとした「GoToキャンペーン」がひとつの要因ではなかったか、というのは誰もが思うことなのであって、この「記者会見」でもまずは、自分が「GoToキャンペーン」を推し進めようとしたのは間違いだったと、聴いている国民に謝罪すべきではないのかと思う。ここでも近年の自民党議員~スタッフの「謝罪すると死んでしまう」病がまだまん延しているのかと思うのだが、「あんた、先日のドイツのメルケル首相の演説を聴いたのかよ?」とは思ってしまう。
この夏に開催ということになっている「東京オリパラ」も、単に精神論で「出来る」と言うだけだ。今のネットでは、実に80パーセントを越える人たちが「東京オリパラ」の開催はないだろうと言っているというのに。
わたしは今回の内容の「緊急事態宣言」は目的を達せずに破綻してしまうだろうと思っているし、「東京オリパラ」も中止ということにはなるだろう。そのときにスカ首相はどんなコメントを語るのだろうか?(いや、その前にスカはすでに「首相」ではなくなっているだろうか)。