ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-03-22(Mon)

 東京の桜はもう「満開」だという。「ホントかいな」と思うが、わたしの勤務先周辺の桜並木はまだまだ「満開」には程遠い、という気はするのだが(朝早くの撮影で寝ぼけていて、ピンボケになった)。

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 仕事の帰り、また駅の南のドラッグストアに買い物にまわり、そのまま「ふるさと公園」へ足を進めた。「ふるさと公園」の手前の川沿いには桜並木があるのだけれども、やはりまだまだそこまでに花は咲いていないのだった(空が曇天だったせいもあり、桜の色があまりわからない)。

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 今日の公園は、久々にコブハクチョウが葦原の隅から出てきていた。うしろにいるのはカルガモではないかと思う。

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 この日は鳥もあまりいなかったので、ふだん無視してるハトのことを撮影してあげた。

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 おそらくはこの公園周辺も今週末には、桜もいっぱい咲いて「花見頃」だね、という感じにはなるだろう。今日も公園のそばを市の広報車だかが通り、「花見では立ち止まらないで、歩きながら桜を見てください」などと言っていた。

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 今日も読書は出来ず、夕方から「GYAO!」での無料配信が今日までのデ・シーカ監督の『ひまわり』を観た。こちらはひまわりが満開という映画だった。

 新しい週が始まり、昨日で<緊急事態宣言>が不安を残したまま解除された。夜になって、スカ首相が自民党の役員会で「昨日で(緊急事態宣言は)解除されたが、今が一番大事な時期であり、緊張感を緩めることなく、自治体と協力しながらリバウンドをしっかり抑えていきたい」と語ったという報道が出ていた。またまたそんな発言か、とあきれるばかりである。

 今までの経過をもういちど思い返してみると、そもそも1月7日に最初に<緊急事態宣言>を発令したときには「一ヶ月後には必ず事態を改善させる。そのためにも私自身、内閣総理大臣として、感染拡大を防止するために全力を尽くし、ありとあらゆる方策を講じてまいります」と述べていたわけだ。
 そして2月2日、<緊急事態宣言>の一ヶ月延長を決定し、記者会見で次のように述べた。
 「これまでの対策により、そして国民の皆さんの御協力により、はっきりとした効果が見られ始めています。ここで、国民の皆さんにはもう一踏ん張りしていただいて、何としても感染の減少傾向を確かなものにしなければならない、そのように判断いたしました。
 これからの期間も、飲食店の時間短縮を中心に、めりはりをつけた、これまでの対策を続けます。これを徹底していくことにより、これまでの減少傾向を継続させ、入院者、重症者も減少させる必要があります。何としても、安心できる暮らしを取り戻したいと思います。」
 ここでは、当初2月7日までだったはずの<緊急事態宣言>、1月には「必ず事態を改善させる」と語っていたのに、ただここでは「減少傾向を確かなものにしなければならない」と語られるだけで、なぜここで再度一ヶ月延長することになったのかが正直よくわからない。自分の対策は「はっきりとした効果が見られ始め」たと言うが、いったいどこがダメで一ヶ月延長することになったのか、一ヶ月延長して減少傾向を確かなものにするためだったら、どのような新しい対策を施行しようというのか。
 「新規感染者数で言えば、東京で1日500人、大阪で1日300人を下回ること。さらに、病床のひっ迫に改善が見られることが重要であります。」とは語ったが、その重要事項が実現するためにはどうすればいいのか、まったく語られることはなかった。ただひとつ、1月から引きつづいて「飲食店の時間短縮」ということを「お題目」のように繰り返すだけだった。ただダラダラと延長、という感じがしたものだった。

 そしてさらに3月5日の記者会見で、3月21日までの2週間、<緊急事態宣言>を延長することを語ったわけだ。
 「2週間は、感染拡大を抑え込むと同時に、状況を更に慎重に見極めるために必要な期間であります。こうした点を冷静に、そして総合的に考慮し、内閣総理大臣として延長の判断をいたしました。当初お約束した3月7日までに宣言解除することができなかったことは大変申し訳ない思いであり、心よりおわびを申し上げます。」
 この期間、スカ総理はいったいぜんたい「何を」慎重に見極めようとしていたのか。そして、宣言解除できなかった理由をもっと精緻に語るべきだったろう。

 それで今回、昨日21日で<緊急事態宣言>を解除するのだが、それでもなお、「今が一番大事な時期」だと言う。いったい何を見極めた上での決定なのか、わたしにはわからない。そして宣言を解除したとたん、「今が一番大事な時期」などとのたまうのでは、「では<緊急事態>とは何なのか?」との大きな疑問は抱くし、そもそもスカ首相は、その今の「一番大事な時期」にどのような対策があるのか、まったく伝わってこないのである。
 ただわたしなどの感想では<緊急事態宣言>の対策とは「飲食店の時間短縮」ぐらいのものだったではないかということで、もちろんそれ以外にもいろいろな対策はやっていたとしても、政府から国民に対しての「呼びかけ」として「どうすればCOVID-19のまん延を抑えられるか」という方策が、さっぱり聞こえてこないのだ。
 つまり、3月5日に<緊急事態宣言>を2週間延長するとしたときにも、「その2週間にどのようなことに留意してやっていけばいいか」という声は聞こえなかったし、今回解除になってもなおかつ「今が一番大事な時期」と言っても、「じゃあ何を大事にして行けばいいのか」語りもしない。

 わたしは、今でも1年前にさかんに言われた「ソーシャル・ディスタンスを保つこと」、「3密を避けること」は最も重要な予防策だとは思うのだけれども、もうスカ首相も政府も「ソーシャル・ディスタンス」とか「3密」とかいう言葉は語らないし、メディアからも聞かれなくなった。
 今は飲食店では席ごとのシールドがあるから「予防策」を講じていることはわかるけれども、そうじゃないグループ席ではもうまるで「フリー」になっている印象はあるし、スーパーなど人混みのある空間での「ソーシャル・ディスタンス」も、レジ前に線引きされていれば皆それを守るけれども、それ以外のところではそんなことを気にする人はほとんどいない。
 以前は駅などでエスカレーターを利用するにしても、前の人にぴったりくっつかないで3~4段空けて利用することも一時は一般化していたけれども、もう今は基本的にそんなことを守る人はまるでいない(だからわたしは今はよほど空いているときでなければエスカレーターは使わなくなった。足が丈夫になる!)。

 今日のCOVID-19の新規感染者数は、やはり先週よりも少し増加してきているし、特に宮城県山形県では今、急激に新規感染者が増加してきている。おそらくは近日中に、何らかの実効性のある対策が必要になり、無能無策のスカ首相も放置するわけにはいかなくなってしまうだろう。
 わたしはもう早急に、何もできない今のスカ首相には辞めてもらって、(もう今はそれこそ緊急の事態なのだから)スカ首相以上に仕事の出来ない人間というのも世の中には稀だろうから、急場しのぎに誰でもいいから代わって欲しいと思うばかりである(今「総選挙」を行っても、現実的に自民党は下野することはないだろう。日本はしばらくは<最低>の路線を進むことになるだろうけれども、そんな<最低>の中でも、いのちを守るためには<最悪>の道=スカが首相をこのまま継続する=だけは避けなければならないだろう。)