ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-11-26(Tue)

 昨日はこの季節としては暖かい一日だったのだけれども、今日は急激に寒くなった。すっかり冬である。曇天で今にも雨になりそうだ。着るものも総とっかえ。
 気にしていた新国立劇場の演劇が、今日のマチネ公演でおしまいになる。どうせダメだろうけれども、Z席を目当てに行ってみようかという気になった。ダメならダメで、初台の近くにある輸入酒・食料品の店に寄り、そろそろ残り少なくなった紅茶のパックを買えばいい。わたしはもう10年ぐらい、この店で売られているスリランカのアール・グレイだけを愛飲しつづけている。まあ詳しくは書かないけれども正統な淹れ方でやっているわけではないし、その愛飲している紅茶もつまりは「バカ安」なのである。
 もしもZ席が入手できれば、舞台がはねたあとは代田橋に移動して「N」に行き、その帰りにまたお気に入りの代田橋駅のそばの居酒屋に行くことができる。

 ということで、仕事を終えたあとはできるだけ早く初台に行きたいのだが、調べるといつも使っている駅ではなく、反対側に12、3分歩いた駅から地下鉄に乗れば、乗り換えなしで初台まで迅速に行けることがわかった。こういうルートがあることには今まで気づかなかった。

 仕事が終わり、いつもと反対側の道を歩く。こちらの道の方が古めかしくもあるし緑も多く、なんだか新鮮な気分になる。お濠にカモが泳いでいるのも見えた。

     f:id:crosstalk:20191126112104j:plain:w500

 歩く距離はけっこうあったけれども、電車に乗ってしまうとあっという間に新宿。そのまま乗っていれば次の駅が初台だった。
 駅とダイレクトにつながっている新国立劇場へ行き、チケット売り場に行ってみると、「Z席券はすべて売り切れました」との掲示。やっぱりね~。
 しかし、そのチケット売り場のそばの劇場ロビーにはなぜか、エジプトの神像が展示されている。これは頭が鳥のかたちをしているから「ホルス神」なのだろうけれども、いったいなぜ、こんな神像がここに置かれているのだろうか?

     f:id:crosstalk:20191126114005j:plain:w500

 「それでは紅茶を買って帰ろう」と、まずは初台の駅前で昼食をすませ、新宿駅の方向へと歩くと目指す店がある。
 店に入ると、店内の半分ぐらいは様々なワインが置かれている。この店は本来「酒店」で、けっこう珍しい輸入酒がいっぱい置かれているのだ。そっちも気になるけれども、わたしとしては紅茶を探す。‥‥ところが、長年この店舗で買い続けてきたあの紅茶がない。いくら探してもない。ないものはしょうがないので、今まで買っていたのではない、別のアール・グレイを買う。あと、この店はスパイス類が普通のスーパーには置かれていないものも多数あるし、価格もかなり安い。それでブラックペッパーとパプリカとを買った。
 まあ交通費を考えたら高いものについてしまった感もあるけれども、ちょっとしたお散歩がてら、電車の旅(といえるほどのものではないが)である。

 新宿駅から山手線で西日暮里で乗り換えて帰宅。家に着いて時間はまだ3時前だった。
 さて、昨日ジョン・フォードの10枚組DVDが届いたから、これからせっせと鑑賞しなくってはならない。と思ったら、ずいぶん前に途中まで観て、そのままプレーヤーに放り込んだままの『サイレンサー 破壊部隊』なるDVDがあるのだった。まずはコイツを片付けておこうと、今日はこのDVDを観るのだった。

 DVDを観ているとニェネントが寄ってきて、わたしのひざのところに頭を突っ込んでくる。「おや、めずらしいことをするな」と思って抱き上げてひざの上にのせてやると、いつもなら嫌がってぜったいに逃げていくのに、今日は「ひゃ~っ!」とかなきながらも、わたしのひざの上から逃げて行こうとしない。こういうことはとっても珍しいことというか、ニェネントがわたしのひざの上から逃げようとしないというのは、わたしには記憶がない。どうしたというのか。わたしとの関係を改善しようとたくらんでいるのだろうか。‥‥そういうたくらみは、わたしも大歓迎する。