ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2020-03-31(Tue)

 ついに退院した。延べ13日間の病院生活だった。十何年か前「十二指腸潰瘍穿孔」で自分で救急車を呼んで緊急入院、手術をしたときも2週間ぐらい入院したけれども、それと同じぐらいの入院だっただろうか(今、過去の日記で調べてみたけれども、2005年の7月19日から8月4日まで入院していたことがわかった。今回よりも4日ほど長い入院だった)。
 ダサい言い方をすると、外はわたしの退院を祝うかのような晴天だ。いつものように朝の8時に朝食を食べ(メニューは忘れた)、いろいろと荷物を仕分けして着替えをし、ベッド周辺を片付ける。9時半ごろに娘がお迎えにやって来た。退院手続きをして、ついに下界へ出る。
 わたしの姿は作業着姿で、私服やその他通勤時の荷物(といってもバッグぐらいのものだが)は、歩いて10分ほどのわたしの勤務地に置きっぱなしになっている。まずは娘に近くでちょっと待っていてもらって勤務地に行き、同僚らにちょっと挨拶をして私服に着替え、バッグを持って外に出る。
 娘といっしょに駅へ行き、電車に乗ってわたしの住まいへと向かう。お昼ちょっと前に地元駅に到着して家へと向かう。途中にある神社に桜が何本も植わっていて、まさに満開。すでに散り始めてもいる。この場所の桜の咲きようは、3年前にこの地に引っ越してきたときの桜の咲きようとまるで同じだ。引っ越ししたのは4月12日だったから、今年の桜は3年前より2週間近く早いことになる。

 家に着き、鍵を開けて部屋に入る。もちろんいちばん気になるのはニェネントのこと。ニェネントは娘にも懐いてはいないので、また押し入れの奥に隠れてじっとしていた。「長いことひとりぼっちにさせてしまってゴメンね!」と声をかける。
 ちょっと落ち着いてから、ニェネントに「ちょっとだけ外出してくるからね!すぐに戻るから!」と言って、娘といっしょに近くの「鮮魚レストラン」へ行き、昼食にする(この日まで有効の500円割引券を持っていたのだ)。わたしは「海鮮丼」を食べたが、ふむ、期待していた味でもなかっただろうか。

 帰宅して、しばらくするとお世話になっていた「ペットシッター」の方もお見えになり、ニェネントの世話のお礼をいう。ありがとうございました。
 そのあと娘とこれからの段取りなどを話し合う。いいかげん部屋の中がちらかり放題、汚れ放題になっているので、さすがにわたしも「片付けなければ」という気になっていたところだけれども、さすがに部屋の惨状に娘もあきれ果て、実は明日またウチに来てくれて、部屋の大掃除、お片付けをいっしょにやってくれることになっている。まあもうちょっとプライヴェートなことというか、「書かずもがな」なこともあるわけだけれど、そのことは書かない。

 夕方に娘が帰るので駅まで送って行き、わたしはそのまま近所で外食してもいいのだけれどもまあちょっとは節約というつもりで、(さすがにまだ自炊する気にはならないわけで)コンビニでカップ麺を買って帰った。
 帰宅してみると、ニェネントは押し入れから出て来ていて、クローゼットの上のシェルターに移動していた。

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 肝心のニェネントの夕食を忘れていたので、ネコ缶を開けて皿に出し、「ニェネントくん、ごはんですよ!」と呼びかける。ニェネントもあまり知らない人間が皆いなくなってわたしひとりになったので安心したのか、シェルターから出てきて、すぐにネコ缶にむしゃぶりついた。実はもうひとつの皿に少しカリカリが残っていたのだけれども、そっちは昨日の残りだろうから鮮度が落ちていたのか、見向きもしなかった。それにわたしが入院しているあいだはずっと「カリカリ」だけの食事だったようで、「やっぱりわたしはネコ缶も好きなのよ!」ということだろうか。やはり今まで通りに、朝は「カリカリ」、夕方に「ネコ缶」という食事をつづけようと思う。
 食事のあとのニェネントは、いつもと同じくわたしにタッチしたりひざに乗ってきたりはしないけれども、わたしのすぐそばに寄ってきてわたしのまわりをうろつきながら、わたしに語りかけるようにいつまでも「にゃあにゃあにゃあ」となきつづけている。きっとじっさいにわたしに語りかけていて、「なんでわたしひとりにして帰って来なかったんだよ! どこに行って何してたんだよ! わたしゃ寂しかったんだよ! おまけに毎日知らない人間は来るし、もうあんたに会えないのかと思っちゃったじゃないか!」とでも言ってたんだろうか。

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 夜わたしがベッドに入ると、今までのようにベッドに跳び乗ってきてくれた。わたしもニェネントに再会出来てうれしいったらない。ニェネントを抱き上げてわたしの胸の上に乗せ、いっぱい撫でていっぱい話しかけた。これからはもっともっとニェネントに話しかけようと思うし、もうニェネントに今回のような思いをさせないために、自分の健康にいっぱい留意しなければならないと思うのだった。