前にツィッターで『メランコリック』という映画のことを知り、面白そうだと思い、「こういうのはウチのとなり駅の例の映画館でもやってくれるんじゃないのかな?」と思っていたのが実現し、今日から一週間だけ上映される。うれしいことである。実はどんな映画だかまるでわかっていないのだけれども、わたしの希望がかなったわけでもあり、「これは行かなくっては」と、今夜行くことにした。
昼間はゴロゴロとして本を読んだりして過ごし、あとは昼寝したり。映画が始まるのは8時40分とけっこう遅い時間なので、8時前にのんびりと家を出て、となり駅の駅前の中華の店で夕食をとる。けっこう時間的にいいあんばいに行動したようで、食事を終えて映画館へ行くとすぐに開場した。
しかし、そんなに混んではいなかったのだけれども、わたしがこの映画館では「この席がいい」と決めていた「お気に入りの席」を、先に来た人に取られてしまった。こういうのはけっこうくやしいものだ。
例えば朝の通勤電車でも、わたしが乗るのは始発電車の次の電車と圧倒的に早い時間だし、そもそも始発駅はとなり駅なわけだから、基本ガラガラである。それで毎朝だいたい同じ席に座るのだけれども、それが何かのときにはいつもわたしが座る席に、先に誰かが座っていることがある。まあ毎朝わたしが乗る電車にいっしょに乗る人の顔ぶれは決まっているし、先にとなり駅から乗ってくる人もいつも同じで、そんな人たちもいつも同じ席に座っている。それで「わたしはココね」と決まっているのだけれども、時に知らない人が乗っていて、いつものわたしの席に座っていたりするわけだ。そりゃあまさか「そこ、わたしの席なんですけど」などと言えるわけもなく、「しゃあないな、今日はいつもとちがう席だ」となる。
まあ電車が動き出して、本を読み始めたりすればどこの座席だろうと関係なくなってしまうのだけれどもね。同じように、映画館で「今日はわたしの好みの席に座れなかった」などと思っても、映画が始まってしまえばそんなことはまるで気にならなくなってしまうのだが。
予想していた映画とまるで違ったテイストの映画だったのだが、終わったときには「フンフン、面白かったね!」と思ったのが、電車に乗って家に帰って思い出してみるとあれこれと面白くも楽しい映画で、「もう一回観たいな」などと思ってしまうのだった。