ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2019-09-27(Fri)

 昨日の「文化庁助成金不交付」事件から考えることもあり、ネット上でも文化庁を批判する意見があふれている。もちろん文化庁の決定に賛同するものもあるが、皆の文化庁への怒りは大きい。昨夜は文化庁前で抗議集会も急遽行われたという。わたしも行きたいところではあったが。

 今日は金曜日。仕事のあとはまず東中野のギャラリーで開催中の清水真理さんの個展を観、そのあとこの日曜日で終了する「みんなのレオ・レオーニ展」をもういちど観ようという計画。
 まずは仕事を終えて駅への道沿いにある某量販古本店に立ち寄ってみて、今村夏子の著作でひとつだけまだ読んでいなかった『星の子』が売られていたので、あまり安くはなかったが買ってしまった。
 駅のそばのバーガーショップで昼食を取り、総武線東中野へ。プリントアウトしたギャラリーへのマップをたよりに、意外とすぐにたどり着いたが、まだシャッターが下りていた。マップをよく見ると「13時オープン」とあり、まだ25分ほど早すぎた。駅のそばに複合商業施設のビルがあったのでそこに引き返し、店内をぐるっとひやかして、あとはベンチでケータイをみて時間をつぶした。

 ギャラリーのオープンした時間になってまたギャラリーへ行く。狭い階段を上がるとそこに小さな庭がひらけていて、マリア像などが置かれている。‥‥わたしには、何と言ったらいいのかわからない。

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 庭の一角にある鉄製のドアを開けるとそこがギャラリーだった。いや、ギャラリーというか「音楽室」というべきか。少なくとも壁面に絵画作品が展示されているわけではなく、美しく整頓された室内にはピアノが置かれ、テーブルの上に清水真理さんの作品が置かれていた。いつもの「球体関節人形」という作風から離れ、オーソドックスな「少女像」などが並ぶ。
 室内には清浄な古楽風のヴォーカルが流れ、ギャラリーにいらっした女性の方が、「これはわたしが演っているんです」とおっしゃる。片隅のテーブルの上にCDが置かれていて、その裏側を見ると、作曲もすべての楽器の演奏も、もちろん歌唱も、その方が全部ひとりでやられているようだった。
 ひとつ素晴らしい世界ではあるのだろうけれども、わたしの他にお客さんはいないし、この日のわたしには何かこそばゆく、居心地の悪い気分で、早々に退散してしまった。

 次は新宿に出て、再びの「みんなのレオ・レオーニ展」。

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 前回はゆっくり時間が取れなかったので、今回は「平行植物」のブロンズ立体などじっくりと鑑賞し、レオ・レオーニの映像も全部観た。帰りにミュージアム・ショップに寄り、カメレオンの小さなぬいぐるみを買ってしまった。ほんとうは前回来たときにはレインボーカラーのカメレオンがあって、そっちが欲しかったのだけれども、もうこの日には売り切れてしまっていた。

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 帰宅途中にとなり駅に寄り、2~3日前に発売されている阿部和重の新作『オーガ(ニ)ズム』を買うつもり。これが探しても見つからず、「もう全部売れてしまったのだろうか」と思ったが、新刊書コーナーの奥に一冊だけ残っていたのをようやく見つけ、ウキウキして帰宅した。
 ニェネントくんはカメレオン(レオ・レオーニのカメレオンだから、名付けるとしたらやはり「レオ様」だろうか)と仲良くしてくれるだろうかと思ったが、「何だコイツは?」ぐらいには気にしてくれたようだ。

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