ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-10-10(Thu)

 昨夜、寝る前にスマホを見ていて、ネットの映像で20分ぐらいの長さのある「ヒグマの掌」を料理する映像をぜんぶ見てしまった。なんだか面白くって、けっこう熱中して見た。
 これがたいへんに手間のかかる料理で、まずは表皮に生えている毛をすべて抜き取ることから始まるのだけれども、これだけで3時間半ぐらいかかるという。さらに1時間以上ゆがいて臭みを飛ばしたあと、硬くって食べられない肉球の部分とかを取り除いてしまう。むむ、肉球の部分ってぷよぷよして美味しいのかと思っていたら、熱を通すと硬くなってしまうのだ。
 そうやって肉球や大きな骨を取り除いたヤツを、圧力釜で長時間味付けして煮込むのだ。これはWikipediaの「熊の手」という項目にも料理法が書いてあるが、それによると仕上げに十日間ほどかかるというのだ。今日見た映像では半日以上はかけていたみたいだけれども、大幅に短時間だ。
 調理の終わったヒグマの掌。その味はゼラチンの部分は豚足のような味わいらしく、それ以外の肉の部分は牛肉に近いという。
 ま、今調べると「熊の掌」というのは今は中華料理でも貴重な食材で、密輸されて流通することも多いらしい。み~んなただ「珍しい」というだけで食べたがるからな~(ちなみに、この日見た「ヒグマの掌」料理、そ~んなに驚くような材料費でもなかったらしいが)。
 もちろんわたしは今後も一生食べることのないだろう料理だけれども、「ふ~ん、そうやってつくるのかあ」と、見ていてなかなかに楽しいモノであった。

 今朝も寒かった。目が覚めてしばらくそのまま寝ているとニェネントくんがベッドの上にとび乗ってきて、しばらくわたしの横でからだを伸ばして寝ているのだった。せいぜい10分ぐらいの時間だったけれども、ついにニェネントくんといっしょに並んで寝られる季節になった。もっと寒くなってわたしが毛布を掛けるようになれば、ニェネントくんはその毛布の上、わたしの上にあがってくるようになるだろう。

 今日はやはり映画を観に行くことにして、ちょっとうしろめたい気もちも抱きながらクリニックに「風邪で体調が悪い」とキャンセルの電話を入れた。するとこの日はわたしは「脳波検査」をやる日だったらしいのだ(予約カードに「検査」とは書かれていたのだが、何の検査だかわからなかった)。そうすると検査のときベッドに横にならなければならないし、それはおそらくまた「咳」が出てとまらなくなり、検査どころではなくなっただろう。「キャンセル」して正解だったのだ、と思うのだった。

 今は黒沢清監督の『Cloud』をもういちど観るか、それともティム・バートン監督の『ビートルジュース ビートルジュース』を観るかにしようと思ったが、『Cloud』はまだ明日以降も夕方に上映されるけど、『ビートルジュース ビートルジュース』は明日以降はレイトショー1回の上映になってしまうので、『ビートルジュース ビートルジュース』を観ることにした。久々のティム・バートンがはじけた映画だというので楽しみ。上映は9時から。

 上映館へ行ってみると、もう『ビートルジュース ビートルジュース』も明日から上映3週目にもなるわけで観客も少なく、けっきょくわたしを入れてわずか3人の観客ではあった。このシネコンで映画を観て、こんなに観客が少なかったのは初めてだ。『ビートルジュース ビートルジュース』もあまりヒットしてないのだ、ともいえるか。

 映画は前半はイマイチな感じを受け、「ティム・バートンも復活はまだか?」とか思いながら観ていたのだけれども、後半、ビートルジュースの世界にとびこんでからは俄然面白くなり、終盤は(個人的には)大爆笑、ではあった。観て良かった。
 昼間は今はあまり咳込んだりはしなくなっているけれども、それでも映画を観ていて2~3回、咳がつづいたことはあった。「まだまだ」ではある。
 映画を観終えて外に出ると、駅前の広場の立ち木にはイルミネーションが仕込まれているのが見えた(写真ではよくわからないが)。もうハロウィーンも近づいてきたし、そのあとはクリスマス、というわけか。今年も残り少ない。

     

 帰りは自宅駅をひとつ乗り越して東の駅まで行き、近くのスーパーでストックのもうなくなる紅茶パックを買ったのだった。前に自宅北のスーパーで買っためちゃ安の紅茶パックはまだいっぱい残っているのだけれども、そいつは紅茶の味がしないわけだ。この日買ったいつもの紅茶パックを1パックと、その激安紅茶パックを2パック淹れてやれば、何とか飲めるようになるのである。
 あと、せっかく東のスーパーまで来たのだからと、また惣菜売り場で「海鮮丼」を買って帰り、またニェネントくんと分け合って食べることにしたのだった。