ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-02-02(Fri)

 イギリスとアメリカとのあいだで、「紅茶の淹れ方」に関して論争が起きているという報道をしばらく前に読んだが、昨日はテレビでもこの話題を取り上げていた。つまりアメリカで「美味しい紅茶」を淹れるには、塩をひとつまみ入れるといい、などということが言われて、そのことに「紅茶の本場」であるイギリスの人たちが猛反発したという「事件」である。
 まあわたしは、今は西欧でも人気が高まっているという日本の「抹茶」に、外国の人が塩を入れようが砂糖を入れようがコカインを入れようが「好きにしたら」とは思うのだけれども、「アメリカ人ごときが紅茶の淹れ方をあれこれ語るな」というイギリス人の気もちも、わからないでもない。そういうところではイギリス人は「保守の権化」なのだ。
 テレビではコメンテーター(在日外国人)が、「でも、イギリスのフロスト警部なんか、ケトルに紅茶のパックを入れて煮出して飲んでるんですけどね」な~んて語っていた。
 まず、これはほとんどの視聴者はわからなかったことと思うが、「フロスト警部」というのはかつてのイギリスの人気推理小説シリーズの主人公で、「がさつでいい加減、下品で下ネタ好き」ながら何とか事件を解決して行くのであって、わたしも昔2~3冊読んだことがある。「ああ、懐かしいな、また読んでみようかな」とは思ったけれども、何冊も邦訳の出ている「フロスト警部シリーズ」は、どれもこれも500ページぐらいある分厚い本で、「今そ~んな本を読む時間はないな」とは思うのだった(「マーケットプレイス」ならば「1冊1円」で買えるけれども)。
 もうひとつ。その「ケトルに紅茶パックを入れ、煮出して飲む」というのは、ここ何年もわたしがやっていることではあったのだ。
 ま、わたしの場合は「やかん」と言った方がいいのだろうが、やかんにいっぱい水を入れて、そこに紅茶パックを2つぶっ込んで火にかけて沸騰させ、沸騰したら紅茶パックを捨て、冷ましたのをお茶代わりに飲むのがわたしの日常ではある。やかんで一回沸かして、ちょうど2日分のわたしの飲料になる。こういうことを何年も続けているが、そうか、あの「フロスト警部」もわたしと同じことをやっていたのか。どうやらわたしは、イギリスでもやって行けそうだ。

 このあいだから、朝起きてから朝食のロールパンを食べるとき(このときはインスタント・コーヒーである)、寄って来るニェネントくんをかわすため、「ちゅ~る」をちょびっとだけあげてごまかすようになった。ニェネントくんにとって「ちゅ~る」の魅惑はあまりに大きいようで、すぐにロールパンのことなど忘れてしまうようだ。結構なことだ。
 今は左眼の傷も悪化していなくって、「タマネギ食べたかな?」という障害も感じさせない。よかったよかった。
 午前中、いつものように、ニェネントくんはわたしのすぐ左の椅子のホットカーペットの上でまどろんでいたのだけれども、この日彼女はそのホットカーペットの上にいるのだろうと思って無視し、わたしはパソコンに向かっていて、ふとニェネントくんの方を見やるとそこにはいなくって、「どこへ行ったのよ」と思ったら、わたしの後ろの床の上のマットで丸くなっていた。「あれ? ホットカーペットの上の方が温かいんじゃないの?」とか思うのだったが、最近のニェネントくんを観察していても、別に「ホットカーペットの上がいい」というような行動もしていないようだ。
 そのうちに彼女は電気ストーブの前に移動してうずくまっていた。やっぱり今日は昨日よりもずっと寒いからね。ストーブのそばの方があったまるのだろう。

     

 この日わたしは、ずいぶんと久しぶりに「カレー」をつくるのだった。カレー用の香辛料がいろいろと、まだあったと思ったのだったが、前回カレーを作ったときにぜ~んぶ使ってしまったようで、しょうがないので市販のカレールウだけでつくった。
 じっくりと煮込んでつくり上げると、残念なことにジャガイモが煮崩れしてすっごく小さくなってしまっていた。そう、カレーをつくるときはジャガイモはさいごに、ちょっと時間を置いてから投入すべきなのだった。
 それでも、ちょっとは高級な「辛口」のカレールウだったので、なかなかにヒリヒリと辛い美味しいカレーになった。ちょっと「とろみ」がつき過ぎていたのはマイナスポイント。もっと「さらり」としたカレーにしたかったが。とにかくこれからしばらくは、このカレーでの食事がつづくであろう。

 今日は先日観た『ロブスター』の監督、ヨルゴス・ランティモスの『ロブスター』の前の作品、『籠の中の乙女』というのを観た。この作品はおとといの「Amazon Prime Video」の検索では引っ掛からなかったはずだけれども、おそらくは2月になって新しくエントリーされたのだろう。
 これも奇ッ怪な設定の映画で、「うっへぇ~」とか思いながら観たのだった。