ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-08-04(Sun)

 ガザ地区で、イスラエルによる「学校施設」への空爆があり、子供らが死亡したという報道があった。もういいかげんにしてほしい。どうせイスラエルは「学校の中にハマス幹部が拠点をつくっている」とかいうのだろう。先日はハマスの最高指導者が訪問先のイランで殺害されたばかりでもある。パリではオリンピックをやっているし、イスラエルも国として参加しているというのに。イスラエルの選手らはこの報道を聴いて「やったぜ!」と喝采するのだろうか。もし、オリンピックが「平和の祭典」なのだとしたら、今からでもイスラエル選手団はパリから追放すべきだろう(イスラエル選手に罪はないといえどもだ)。

 この日は日曜日ということもあって、テレビは朝からオリンピックのまとめ記事のような特集ばかりをやっている。何か映画でも観た方がいいのだけれども、このところすっかり家で映画を観るという習慣を捨ててしまっているもので、ただゴロゴロと過ごすのであった。
 それで今日は、昨日行こうと一度思っていた、となり駅の映画館での黒沢清監督『Chime』を観に行くことにした。家を出る前にテレビを見ていたら「ひつじのショーン」なんていうのをやっていて、見ているとけっこう面白いもので、しばらく見てしまった。

 「さあ、出かけるぞ!」と家を出て、しばらく歩いたところで「帰る頃に雨になっていたらどうするんだよ」と思い当たり、折りたたみ傘を持って出なかったことが心配になったけれども、「ま、大丈夫だろう」と、そのまま出かけるのだった。

 映画館到着。先日の同じ黒沢清監督の『蛇の道』は基本フランスが舞台で字幕付きだったから、いつものお気に入りの「いちばん後ろの席」で観たけれども、この日観る『Chime』はしっかり日本映画だから字幕などつかない。そうするとこのところ「難聴」気味のわたしのことだがら、いちばん後ろではセリフが聴き取れないかもしれないと、珍しくも前から4番目の列の席を選んだりした。う~ん、映画館の中で、前の方の席だと音が大きく聴こえるというものでもないような気もするけれども。

       

 ‥‥さて映画が始まってみると、う~ん、やはりところどころ聴き取れないところはあった。基本、普段の生活で困ることはないのだけれども、こうやって映画を観るときなどのために「補聴器」のことは考えた方がいいのかもしれないな。
 映画の感想は別に書くけれども、まさに黒沢清監督らしい「ホラー映画」。あの『CURE』や『回路』の頃の黒沢清監督テイストたっぷりの作品だ。あの頃の作品のように「予期せずに襲ってくる暴力」というものも仕組まれていて、わたしは観ていて思わず「あっ!!!」と叫び声をあげてしまったのだった(映画館では初めてのことだ)。

 映画が終わって館内のライトがつき、席を立って後ろを振り返ってみると、この映画館では珍しいぐらいにたくさんのお客さんが詰めかけていたのだったが、それがほぼ全員が男性で、わたしの目にはそれらのお客さんがみ~んな、さっきまでの映画の中にいた人たちのように思えてしまったのだった。まさに「ホラー体験」というか。

 まだ時間は7時をちょっと過ぎたぐらいのところ。わたしとしては駅の反対側のスーパーへ行き、夕食の「お弁当」を買って帰ろうという目論見。
 それでスーパーへ着き、お惣菜売り場へ行ってみると、もう時間的に「夕食時間」も過ぎているので、売れ残ったお弁当などは3割引きとか4割引きになっているのだった。このことは予測していなかったのでうれしい。「じゃあニェネントくんといっしょに食べよう」とおいしそうな海鮮丼を買い、ついでに鶏の唐揚げの小さなパックも買うのだった。

 帰り道、心配した雨が降ることもなく、家に着いたのは8時ちょっと過ぎ。「さあ、海鮮丼を食べよう!」とパックを開けると、やっぱりその海の幸の香りが和室の押し入れの中にも漂っていったのだろうね~、すぐにニェネントくんがリヴィングのわたしのそばに出てくるのだった。
 ニェネントくん用に取り皿を出してあげ、「サーモン」だとか「鮪たたき」、「まぐろ」とかをニェネントくんに分けてあげ、「やっぱりこのスーパーのお弁当はおいしいよね」とか言いながら、いっしょに食べるのだった。ニェネントくんと食事する「幸せのひととき」、なのだった。

 食事のあとは、この日もパリ・オリンピックの「馬術競技」を観る。今日は「馬場馬術競技」の「個人決勝」であった。「馬場馬術競技」は言ってみれば「お馬さんのダンス」。とっても優雅な競技なのだが、この日もYouTubeの日本語解説も聞きながら観ていると、つまりこの競技、「馬の能力・資質」というものもとっても大事な競技なのだとわかった。そんな、演技する馬を上手にコントロールして見せるのが、ジョッキー(騎手)の腕、なのだ。
 この日は競技を最後まで見て、表彰式までも見たのだったが、金メダルも銀メダルも銅メダルも、騎手はみ~んな女性なのだった。金と銀はドイツの選手で、銅はイギリス。入賞者をみてみると、メダリストだけではなくもうほとんどの入賞者が女性騎手で、上位10位までで男性は6位と7位ぐらいのもの。この「馬場馬術競技」、どうやら圧倒的に女性の強い競技のようだ。馬と心を通わせるのは女性の方が得意、ということなのかな?