ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-08-03(Sat)

 となり駅の映画館で、昨日から黒沢清監督の『Chime』が上映されている。どんな映画なのかまるでわからないでいたのだけれども、ネットにアップされている観客の感想を見るとかなりの高評価で、あの『CURE』に連なる作品、という感想も上がっている。「やはり早く観たいな」と思い、この日の上映スケジュールをみると夕方の6時15分からの上映で、作品としては中編映画だから7時ぐらいには終わってしまう。「たまには夕方に映画を観に行くか?」と思い、ほとんど行く気になったのだけれども、あれ?ちょっと待てよ、今夜はウチの近くで「花火大会」だったのだ。そうすると、花火の打ち上げ音がドンドンと響く時間に、ニェネントくんをひとりでウチに置いておくのはやっぱりかわいそうだ。というわけで、この日『Chime』を観に行くのはやめたのだった。

     

 関東地方の暑さは少し和らいで、今は西日本が猛暑に襲われているということだったが、わたしの感覚では今日はけっこう暑い一日だった。この日は一歩も外に出なかったが、どうも午前中にいちど外出しておいた方が、そのあとの時間にそこまでの暑さを感じないような気もする。けっきょくこの日はずっとエアコンに頼った一日になった。

 報道を見ていると、11月の大統領選挙に向けてのトランプ氏の言動が、また批判を浴びているようだ。まずはカマラ・ハリス氏を「インド系から突然に黒人になった」と攻撃したことで、それは単なる「言いがかり」と批判されているし、さらにトランプ氏の持論の「反移民」として、「移民らが黒人の仕事(Black Job)を奪っている」と人種差別的発言をしたのだった。しかもこの発言は「黒人記者団体」の行事に参加した際の発言というから、もうトランプ氏にとって「人種差別」というのは彼の「血肉」になっているのであろう。この件はさっそく、今のパリ・オリンピックの体操女子個人総合で金メダルを獲たシモーン・バイルズ選手がX(Twitter)に「わたしはBlack Jobを愛している」と皮肉ったのであった。
 トランプ氏とハリス氏との支持率はまだ拮抗していて何ともわからないところだけれども、これでまたトランプ氏が僅差で敗れたりしたら、またまた選挙結果をくつがえそうと「議会乱入」する連中が出現するのではないか? それが心配だな。

 さて今日も、昼からはテレビでオリンピックの馬術競技を見る。どうも今は、馬術競技以外の競技のことは皆があれこれと騒いでいて、見る気がしないのだ。ついにSNS上での選手への誹謗中傷について、JOCは「誹謗中傷などを拡散することなく、SNS等での投稿に際しては、マナーを守っていただきますよう改めてお願い申し上げます」という声明を発表したのだ。
 このことは別に考えるとして、その点「馬術競技」はポイント制競技だから、「相手を倒す」などということとは無縁、それこそ平和な競技なのだ。

 今日の昼はまず、昨日行われた「障害馬術団体」の決勝を見る。一昨日に予選が行われていたのだけれども、残念ながら日本チームはこの日の決勝に進むことはできなかった。
 しかしこのヴェルサイユ宮殿馬術コース、昨日もやはり「障害馬術」の予選が行われていたのだけれども、これが一日でぜ~んぶコースをつくりかえていて、昨日とはまったく別の障害コースになっているのだった。まあ考えてみたら2日連続して昨日と同じコースでやるなんてナンセンスな話で、「ちがうコース」にするというのは当たり前のことだろう。
 けっきょくこの日は金メダルはイギリス、銀メダルにアメリカ、銅メダルがフランスと、「総合馬術」から日本が抜けてアメリカが入って来た、みたいな結果になったのだった。

     

 さて、6時になると「花火大会」の予告の花火の音がして、「やっぱりホントに花火大会やるんだなあ」ってな感じである。ニェネントくんは夕食のあとはずっと押し入れの中でまどろんでしまっているが。
 7時をちょっと過ぎたところで、本格的に花火大会が始まった。印象では去年の花火大会よりもうるさい気がする。けっこう地の底から響いてくるような、重低音の花火の爆発音がつづくのだ。かみなりの音にも似ているかもしれない。
 ニェネントくんはどうしてるか、押し入れの中を覗いてみようかと思ったけれど、こ~んなニェネントくんが嫌がるにちがいない花火の音といっしょにわたしが顔を出したらば、「やっぱりあんたがこの音を出してるんだな?」と、あらぬ疑いを抱かせてしまうだろう。ここはただ、「わたしもそばにいるから怖れなくっていいんだよ」と思わせておけばいいのである。
 そんな花火大会も1時間ほどで終了し、これで「ああ、夏も終わったね」となればいいが、まだまだ暑い夏はつづくのだ。