ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2024-02-04(Sun)

 想像した通り、やはりニェネントくんはわたしが寝ているふとんの上で寝ることはなくなってしまった。それでも、わたしが寝るためにふとんにもぐり込んだとき、一瞬だけわたしのふとんの上にあがってきて、そのあとふとんから降りて行ってしまうのだった。いちおうわたしへの礼儀として、あいさつのつもりでふとんにあがって来るのだろうか。

     

 最近は、一日に20時間ぐらいは寝ているのではないだろうか、という感じのニェネントくんで、食事のときとトイレのとき以外は、どこかしらの場所でぐたーとしている。わたしとしては健康的な問題があるわけではなく、年齢のせいだろうとは思うのだけれども、もうちょっと暖かくなったらまたいっしょに電車に乗って、前に手術を受けた動物病院へ行って「健康診断」を受けるつもり。まだまだ今年14歳だから、わたしといっしょに長生きしてほしいのだ。

 この日、わたしが応援していた元大関栃ノ心の「引退相撲」~断髪式が行われて、彼は相撲界に別れを告げ、本名のレヴァニ・ゴルガゼとして、ジョージアのワインやはちみつの輸入業に本格的に取り組むのだ。わたしは知らなかったが彼はジョージアの元夫人とは離婚し、日本人女性と再婚していて9ヶ月の長男もいるという。また大相撲中継にゲストで出演し、解説をやってくれないかしらん、などと考えるけれども、やはり無理だろうな。
 そういえば先日は、初場所照ノ富士との優勝決定戦まで健闘した琴ノ若が、正式に新大関に昇進したのだった。琴ノ若の祖父は元横綱琴櫻なのだけれども、この頃琴ノ若の顔が祖父の琴櫻にそっくりに見えることがある。意外と、今の大関衆3人よりも先に横綱になったりするかもしれない。

 例の「連続企業爆破事件」の犯人として指名手配されていたのを自ら名乗り出、すぐに病院で亡くなった男についてその後、音楽バーで盛り上がっている姿の動画もテレビで公開されたりして、「指名手配犯」として隠れた生活をしていたわけではないだろう、と言われるようになった。
 わたしはそういうことで特に感想はないのだけれども、ただ、彼の「死の迎え方」に興味がある。彼は末期ガンで死期が迫ったとき、路上でうずくまって動けずに助けられ、それで入院したとわけだけれども、「これが自宅で具合が悪くなって寝ていて、そのまま死亡するのだったら、ただの<孤独死>だったわけだな」とは思うわけで、変な言い方だが「うまく外で具合が悪くなったものだな」とは思う。孤独に生活する独身者として、なかなかに恵まれた死ではなかったかと思う。
 前にも書いたが、彼は自分がガンに侵されているとわかったときに近い将来の自分の「死」をさとり、そこから「身辺整理」を始めたのだろうと思う。ひょっとしたら(うがった見方だが)病状が悪化してついに「もう先も短かい」と悟ったとき、人に発見されるために、わざとに外で倒れたということもあるかもしれない。

 このところ、今『哀れなるものたち』が公開されている、ギリシャヨルゴス・ランティモス監督の作品をつづけて観ているけれども、今日は『哀れなるものたち』の前の作品、『女王陛下のお気に入り』を観た。今までの彼の監督作のような「気色悪さ」はなく、史実をもとにした(ちょっとだけブラックな)宮廷ドラマだった。
 これで、サブスクで観ることのできるヨルゴス・ランティモス監督の作品はみんな観た。さて、『哀れなるものたち』を観に行こうか、どうしようかしらん。