ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-11-16(Thu)

 午前中に北のスーパーに買い物に出かけた。ドアを開けて外に出ると、10メートルぐらい先の左側の屋根の上から、鳥が「ピッピッ」とけっこう大きな鳴き声をあげて飛んでいった。鳴き声からしてもヒヨドリだった。
 それまでのんびりしていたのが、わたしがドアを開けたもので「気をつけろ! 変なヤツが出てきたぞ!」と、まわりに警戒信号を発して逃げて行ったのだろう。失礼しちゃうよ。
 この日はすっかり青空で、昨日ほどに寒くはなかった。天気予報では今夜から明日にかけて雨になるのだというが。

 スーパーからの帰り、道沿いの米屋さんに立ち寄った。店の中を見ていると、ちょっとおいしそうな瓶に入った「海苔の佃煮」が売られていて、見かけよりも安い値がついていた。店のおばさんがそんなわたしを見て「それ、おいしいですよ」と言う。ちょっと買いたくなったけれども、佃煮の瓶なんて買っても食べ切らないで処分することが多いからなあと思う。「昔はもっと大きい瓶だったけど、小さくなったんですよ」ということ。こういう個人商店は並べている商品のことに詳しいからいい。この日は買わなかったけれども、次には買ってみようかなと思った。
 帰り道、西の空に2羽のカワウが南の方に飛んでいくのが見えた。カワウはそのシルエットがわかりやすくて、流線型の胴体の少し後ろの方からそんなに大きくはない羽根が伸びていて、あまりはばたかないでスムースに飛んでいく。きっと、手賀沼とかの方へいくのだろう。

 帰宅して郵便受けをみると、「コンビニで使える2000円割引券在中」と書かれた封筒が入っていて、「2000円はいいなあ」と封筒を開けてみると、ある「電子たばこ」にしか使えないのだった。「なんだ」という感じ。岸田首相じゃないんだから、そんなにかんたんに2000円バラまくわけもないのだ。

 昨日、ネコのごはんが冷たいのはネコが喜ばないというのを読んだので、冷蔵庫に入れてあった昨日のネコ缶の残りを出してニェネントくん用の皿に盛り、ニェネントくんが盗まないように食器戸棚に入れて、夕食の時間には「常温」になるようにしておいた。「今さら」だけれども、これからはちゃんとこういうことをつづけたい。
 でもキッチンで皿にネコ缶を開けていると、やっぱり匂いを嗅ぎつけるのだろう、ニェネントくんはわたしの足元にやってくるのだった。

     

 アメリカのバイデン大統領は、訪米した中国の習近平国家主席と二者会談を行った。この2人が顔を合わせて対話したということは重要なことに思えたが、じっさいはそれほど実りある会談にはならなかったようだ。アメリカと中国とで思惑の異なる「ウクライナ問題」「ガザ問題」には触れられなかったようだし、中国は台湾を自国に統合する考えを捨てることもなかった。また、習近平は「地球は中米両国を受け入れるのに、十分な大きさがある」などと語り、まるで「地球をアメリカと中国とで二分して統括しようぜ」と言っているみたいだ。
 会談の終わったあとにバイデン大統領は記者の質問に答え、「習近平氏は独裁者だ」と語ったという。それはバイデン大統領が過去にも語っていたことだし、誤った認識ではないとは思うが、会談の直後に「それ言うか」という感じではある。

 今日は夕方からまた「怪談モノ」、1968年の山本薩夫監督作品『牡丹燈籠』を観るのだった。「日本の三大怪談」とは、「四谷怪談」と「皿屋敷」(一般に「番町皿屋敷」といわれているけれども、いろいろある「皿屋敷」モノのうちの一つ、ということらしい)、そしてこの「牡丹燈籠」なのだ。
 タイトルだけは知っていてもそのストーリーはまるで知らない話だったけれども、「そうか、そういう話だったか」と了解した。しかしWikipediaなどで読むと、三遊亭圓朝の語った「原作」といえるものは足掛け20年にわたる「大復讐劇」で、幽霊の出るいわゆる「牡丹燈籠」は、その中の一部でしかないのであった。
 せっかく「日本三大怪談」の二つまで観たわけだから、次は残る「皿屋敷」映画を観てみようかと思ったが、「Amazon Prime Video」での今のわたしの契約では、観られないのだった。

 読書の方は、「何かパトリシア・ハイスミスのものを」と思っていたのだが、ハイスミスの作品はみんな一度は読んでいる。しかしもう何も思い出せない作品が数多い。けっきょくそんな「何も思い出せない」作品のひとつ、『愛しすぎた男』を読むことにした。