ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-06-22(Thu)

 一昨日は、「野良ネコ通り」で「ヒゲ殿下」の姿を見た。駐車場の車の脇でまどろんでいた。

     

 昨日までは比較的いい天気だったけれども、今日からは天気は崩れて行くということだった。わたしはまた、一歩も家から出なかったので、じっさい雨になったのかどうかはわからないけれど、少なくとも午前中は降っていなかった。ただ、夕方のテレビでは東京では雨になっていたようだ。とにかくは、気温は上がらずに過ごしやすい一日だった。

 読んでいた『月 人との豊かなかかわりの歴史』を読み終えた。それで同じ著者の『熊 人類との「共存」の歴史』を読み始めた。わたしはなぜ「熊」が問題なのだろうと思っていたのだが、ヨーロッパや北アメリカの人間にとっては、生活していても攻撃されるとか、その大きさでも人間の力ではどうしようもない存在が「熊」だったのだという。
 たしかに害獣としてオオカミやジャガーなどもいただろうけれども、人間より大きなケモノは(家畜的な動物は除いて)アジア・アフリカにしかいないわけだ。時に2本足で立ち上がってみせる熊は、人間にとっては近しい存在と感じられる面もあったという。それで各国で崇拝の対象として儀式が行われたり、擬人化されておとぎ話に登場してくる。特にヨーロッパの人たちが古代から生活圏の中で共生したケモノは、ほとんど熊しかいなかったわけだ。なぜ人間にとって「熊」が特別な存在なのか、ようやっとわかった気がした。
 いろいろな、熊と人間にまつわる話が読めそうで、楽しそうな本だ。

 「熊」といえば、「クマのプーさん」の習近平なのだが(中国でこのことを言うのはタブーらしいが)、先日アメリカのブリンケン国務長官が中国を訪問し、その習近平とも会見したのだが、中国側はブリンケン氏を冷遇した。海外の要人が訪中したという歓迎パーティーも開催せず、習近平氏との会談では二人が隣り合わせに並ぶのではなく、「格下」の位置の席を用意した。
 アメリカは中国と衝突しながらも、ブリンケン氏の訪中でなんとか衝突を回避しようとしたのだろう。しかし中国は、現在の米中関係で態度・姿勢を変えるべきはアメリカであり、中国がアメリカに折れて出ることはしないという姿勢を示したのだろうということだ。

 このことを受けてか昨日の報道では、バイデン大統領は非公式な演説の中だが、習近平氏を「独裁者」と呼んだらしい。いちおうブリンケン氏はあ~んな待遇を受けても「双国は対話を継続していく」ということを確認していたというのに、また中国を挑発してしまったかたちだろう。じっさい、ヨーロッパの国々には中国ともっと融和路線を取ろうとする動きのある中、これからの米中関係はどうなって行くのだろう。ただわたしは、今の過剰な中国の覇権主義、特に「国家の統一性の前では個人の人権などに意味はない」という路線は、もっとも忌み嫌うところのものではある。

 今日は、ヒッチコックの1949年のちょっと異色な作品、1949年の『山羊座のもとに』を観た。「Amazon Prime Video」での画質が相当にひどくって、がっかりしたが、思いもかけず100年前のオーストラリアを舞台にしたコスチューム・プレイで、ちょっと驚いた。サスペンス色、ミステリー色は希薄だったが、ラスト近くではミステリー的に過去の謎が解き明かされる。わたしには、これはこれで面白かった。
 そのあとは昨日半分観ていた『時効警察』の「復活スペシャル」の残りを観た。三木聡としては意外と「謎解き」に本気になっていた印象で、「Far Out!」というところは希薄だったか。