ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-10-18(Wed)

 昨日、帰りに「野良ネコ通り」を歩いて、一匹のキジネコに出会った。このコは先月にも近くで見かけたコだと思う。しかしこのところ、このコ以外のネコたちの姿をまったく見かけなくなってしまった。この日記でみると、7月の終わりに「ヒゲ殿下」の姿を見て以来、ネコの姿の見られない寂しい「野良ネコ通り」になってしまった。やっぱりこの夏の異常な暑さは外のネコたちへのダメージも大きかったのだろうか。
 しかし、いい面構えのコだなあ。「いいコだね」となでてあげようと手を出すと、ぜったいに「シャーッ!」ってやられて引っかかれてしまいそうだ。その面構えのように、しぶとく生きていってほしいと思うのだ。

     

 次はニェネントくんの健康診断の番だけれども、今日はお休みして明日か明後日に行こうというつもりになっていた。それが今日、となり駅の映画館の来週の上映スケジュールが新しく出ていて、それを見ると「観に行きたいな」と思っていたウェス・アンダーソン監督の『アステロイド・シティ』、来週からは夜の上映になり、来週いっぱいで上映はおしまいなのだった。
 この映画館は一週間ごとに上映スケジュールが変更になり、『アステロイド・シティ』はいま現在も12時半から上映されていてたわけだけれども、わたしとしては午前中の上映がいい。「来週になれば午前中の上映になるかな」と期待していたのだけれども、残念なことに夜の上映になってしまった。観たい映画だし、「夜の上映よりは午後いちばんの上映の方がいい」と思い、明日か明後日に観に行こうかと考えることになった。むむ、ニェネントくんの健康診断は来週に延期するか。

 今日もおだやかな天候のようだったけれども、わたしはまた家に引きこもった。夕方には室内でもちょっと暑くなり扇風機を回したが、外でも25℃を超えた夏日になっていたらしい。まだもう少し、「残暑」というような気候がつづくのだろうか。

 イスラエルガザ地区の報道だが、昨日、なんと病院が爆撃され、500人からの民間人が死亡したという。当然イスラエルガザ地区への空爆を継続していたから、今回の病院攻撃もイスラエルによるものだろうと思えたが、イスラエルはこれを否定、パレスチナ武装組織「イスラム聖戦」によるロケット弾の発射失敗によるものだと発表したという。
 これは判断の難しいところがあり、今日はアメリカのバイデン大統領がイスラエルを訪れ、ネヤニヤフ首相との会談が行われたのだが、イスラエルはそんな重要な国家間の会談の前日に、国際的に非難されるに決まっている民間の病院を攻撃したりするものだろうか。それでじっさいにバイデン大統領は「イスラエルの攻撃ではないと思われる」と語ったというが、バイデンにしてみれば「大事な会談の前だというのに、余計なことに巻き込まれた」というところだろう。
 で、けっきょくバイデン大統領はイスラエルへの「全面支援」を約束したという。たしかに発端となった「ハマス」による不意打ち攻撃は非難されるべきだろうが、ではその後のイスラエルの反撃は容認されるのか。今回の病院の爆破以前から、イスラエルガザ地区の一般市民の住む地域を空爆しつづけているわけで、実のところ今回の「病院爆破」と同じようなことはやって来ていたわけだ。
 ここでアメリカが「イスラエル支援」を表明したことは、今イスラエルが準備している「ガザ地区への地上攻撃」をも支援するということで、まさに「平和的解決」からは程遠いことだと思う。

 アメリカは一方でロシアに侵攻されるウクライナを全面支援しながらも、こちらでは侵攻する側のイスラエルを支援するというのは、「どこにその原理があるのか」と、問われなければならないだろう。バイデンは少なくとも「一般市民への攻撃はやめろ」とは言うべきだったと思うが。

 その一方で、中国は自国を中心とした経済圏構想「一帯一路」の国際会議を開き、ロシアのプーチン大統領も参加、会議後に習近平主席と会談したという。ヨーロッパや日本、アメリカでは「一帯一路」から距離を取っているけれども、アジアやアフリカ諸国にはそれなりの影響力を持っているみたいだ。そこで中国とロシア(さらに北朝鮮も)が手を組んだりすれば、NATOなどとの対立関係はいっそう明確になり、世界は二分されるだろう。そこでイスラエル問題もまた、重要な意味合いを持ってくるのではないのか。いろいろと危惧する問題にあふれる世界だ。

 今わたしはナボコフの『ディフェンス』(若島正:訳)を読んでいるのだけれども、今日ふと巻末をみてみると、「訳注」がいっぱいまとめられているのがわかった。本文に「訳注」のしるしの「*」もついていなかったので、まったく気づかずに読み進めていた。まあ「訳注は読まないなら読まなくてもいい」ぐらいの気もち、なのだろうか、同じ翻訳者の『ロリータ』には本文に「*」がついていて、自然と「ここに訳注があるな」とわかったのだが。
 それとも、全部読んでようやく「訳注」があるのに気づいたら、またさいしょっから、二回目は訳注に気をつけながらもう一度読んで下さい、な~んていうことなのだろうか。