ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-12-14(Wed)

 今日から日曜日までは、ニェネントくんは「自宅療養」である。とにかくはムリにニェネントくんをいじったりせず、静かにさせてあげるのがいちばん。そして、1日2回の飲み薬を与えてあげること。
 食事をとらないので薬を飲ませるのもむずかしいのだけれども、病院からは水に溶いた薬を入れて「患者」の口に注入してあげる、注射器のような形をした器具ももらっている。でもわたしにうまく出来るかどうかわからない。
 でも昨夜はわずかだけれどもご飯も食べてくれたので、ご飯の上に薬をまぶしてあげてもいいのではないかと思ったが、また今日はご飯を食べてくれないということもあるので、皿にご飯を盛ってあげ、その上に「ちゅ~る」をトッピングして、その「ちゅ~る」の上に薬をまぶしてあげた。

 わたしが起き出してしばらくして和室の布団から抜け出して来たニェネントくんは、食事のお皿に首をつっこんでペロペロなめてくれた。しかし「ご飯」も食べてくれたかと思うとそうではなく、やはり「ちゅ~る」だけをなめとっただけだった。でも、薬もちゃんと吞んでくれたわけだからよろしい。

 そのあとニェネントくんはまた布団にもぐり込んで横になっているばかりだったけれども、そのうちに自分からリヴィングにやって来て、椅子の上で前足を伸ばした姿をみせてくれた。ずっと横たわってばかりだったので、こうやって上半身を起こしてくれる姿を見せてくれるだけでもうれしい。

       

 少し安心して、昼前に北のスーパーに買い物に出た。ニェネントくんのためにまず「ちゅ~る」を買い込み、あと普段の食事は食べないけれども、いつもの好物の刺身とかなら食べるだろうかと、「まぐろの切落し」を買ってみたり。

 帰宅して、ニェネントくんのお皿に「まぐろ」を小さく切って入れてあげたが、すぐには食べてくれなかった。まあ気長にみてあげなくてはいけない(あまり生魚をいっぱいあげるのもネコにはよくないともいうし)。

 午後からはわたしは和室のベッドの布団にニェネントくんと並んで寝て、読んでいる『物語 世界動物史』のつづきを読んだ。今日は人間によって絶滅されたヨーロッパの野牛、オーロックスやウルスの悲劇を読み、そのあとは「昆虫」を研究した人たちの話。ここでは17世紀末から18世紀にかけて昆虫の絵を多数描き、昆虫の「変態」を初めて観察して記録した、マリア・シビラ・メーリアンという女性のことを知り、かなり心を動かされた。この人のことはただわたしが知らなかっただけのことで、単に昆虫を観察・記録したにとどまらず、豊かな絵画の素養による観察画は、単に「記録」を越えた美しい作品なのだった(下の絵には、ある蛾が幼虫から蛹を経て成虫になる三段階と、この蛾の幼虫が食用にする植物とが、一枚の絵の中にしっかりと描かれているのだ)。

       

 調べると、この人に関しての書物もいくつか日本でも刊行されているようで、また欲しくなってしまうのだけれども、今は「自粛」である。

 ‥‥ニェネントくんのご飯の皿に、「まぐろ」は出しっぱなしにしてあったのだけれども、夕方になって布団から出て来たニェネントくんは、そのうちいくらかをかじって食べてくれたようだった。「それでは」と、ネコ缶を開けて出してあげたけれども、やはりそっちは食べてくれないのだった。
 昨日までの「な~んにも食べない」という状態から改善されたようではあるけれども、まだまだだなあとは思う。