ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-12-24(Sat)

 この日は、ニェネントくんの手術後の検査の通院日。なるべく早く終わらせて早く帰って来ようと、8時20分に家を出た。ニェネントくんはいつもになくキャリーの中で「にゃあにゃあ」とないて、少し心配にはなったが。
 いつもの感じだと9時ちょっとすぎに病院に着くと思ったが、電車の乗り継ぎがうまく行き、9時ちょっと前には病院に到着した。しかし待ち合いロビーにはもうぎっしり先客が詰めかけていて、「また1時間ぐらいは待たされるのかな?」と覚悟した。
 それでも30分も待たないうちに呼び出され、この日は医師先生もニェネントの身体をチェックするわけでもなく、わたしとの問診だけで簡単にこの日の診察は終了した。もちろん診療費もめっちゃ安かったが。次の通院は来年、1月4日の「抜糸」の日。

 10時半ごろにはもう帰宅し、ニェネントくんをキャリーから解放してあげたのだが、この日のニェネントくんはベッドの布団の上でぐたーっと横になったきりで、ほとんど動こうとしないのだった。いつもだったらリヴィングの方にもやって来て、わたしのまわりでわたしのウォッチングをしたり窓際で「ひなたぼっこ」をするというのに、この日は布団の上から動こうとしない。「元気がないなあ」という感じで、けっこう心配になる。
 ただ、おやつに「ちゅ~る」をあげようと、手に「ちゅ~る」を持って振って、「ニェネントくん、おやつですよ~!」と寝ているニェネントくんの方に声をかけると、むっくと起き上がってわたしの方にやって来る。「ま、そういう反応があれば大丈夫かな?」とは思ったのだが、夕方に夕食を出して上げ、「エリザベスカラー」を外してあげたあと(この日もトッピングした「ちゅ~る」しか食べてくれなかったが)、また「エリザベスカラー」を着けてあげようとしたら逃げ出し、この頃めったに行かない和室のクローゼットの上に跳び上がって「避難」するのだった。ま、「エリザベスカラー」をいやがっての行動だろうけれども、手術後の3日間でこういうこともなかったので、意外な反応だった。そのうちに降りて来たので、「エリザベスカラー」はまたつけさせてもらったが、またすぐに布団の上で横になってしまうのだった。

 布団の上でぐったりしているニェネントくんのことは心配、気がかりだったが、あまり彼女のからだをいじくりまわしたりしても良くないので、時々「ニェネント、大丈夫?」と声をかけてあげるぐらいにする。下の写真は昨夜、わたしの布団の上に乗って来たニェネントくんだ。まん丸い眼でかわいい。元気に戻ってほしい。

     

 リヴィングでひとりでテレビを見ていると、昼すぎから大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の最終回の再放送をやっていたのを見た。
 三谷幸喜原作のこのドラマが評判が良かったことは知ってはいたが、今まで一度たりとしっかりと見たことはなかった。この「最終回」は、「承久の乱」での後鳥羽上皇の失権から、このドラマの主人公(らしい)北条泰時の死までを描いたものだった。
 ちょうど「承久の乱」についてはいささかなりと概略は知っていたもので、「どう描くのか?」と見ていると、やはりそのあたりは予算も取れなかっただろう、けっこうちゃっちゃっと終わらせてしまった。それで後鳥羽上皇隠岐島に「島送り」されるのだが、剃髪して屋敷を出ようとする上皇に、何だかわけの分からない男が近づいて、その上皇の頭にかぶりつくのにはおどろいた。
 あとやはり面白かったというか堪能したのは、北条泰時の毒殺の経緯で、ここでは泰時に毒を盛ったのは泰時の妻の「伊賀の方」ということになっていて、泰時が彼女に「どうもそなたから薬を飲まされるようになって以来、身体の調子が悪くなったようなのだが」みたいに言うと、その伊賀の方が「あら、バレちゃったのね」みたいに、まるで「時代劇」というセリフ回しではなく語ったのにおどろき、そのセリフ回しも見事だったので、「この女優さんは誰よね?」とその顔をみると、どうも菊地凛子のようではあったし、こういう演技は菊地凛子ならではだろうと調べたら、やはり菊地凛子だった。う~ん、そういうことちゃんと知っていたら、普段からこの『鎌倉殿の13人』を熱心に見てもよかったな、などと思う。
 あと、この大河ドラマでは泰時の姉の北条政子小池栄子が演じていて、その評判はいろいろと読んでいたのだが、この最終回のラストはそんな小池栄子の見せ場がたっぷり、なのであった。

 小池栄子という人のことは、わたしも意識してはいなかったが、十年ほど前に黒沢清監督が『贖罪』という連続テレビドラマ(全5回)を撮ったときに、その一話に小池栄子が出演(主演)していて、その存在感に圧倒されたものだった。そういえばこの『贖罪』、小泉今日子が殺された娘の母親役で、その事件の関係者として蒼井優安藤サクラ池脇千鶴、そして小池栄子が出演という「豪華キャスト」だったわけだ。ああ、また見たくなってしまったな。

 夜はニェネントくんもずっとベッドの布団の上でぐったりと横になってばかりで、わたしがいっしょに寝るからどうこうという反応もまるでない。先々週に食事を取らなくなって以来、この日がいちばん調子が悪いのではないかとも思える。手術の影響が今出て来たのだろうか。何とか「元気」を回復してほしい。