ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-12-12(Mon)

 昨夜はわたしの布団の上で横になっているニェネントをそのままに、わたしもその横に並んで寝たのだが、朝目覚めてもニェネントはそのままの場所で寝ていた。いつもならわたしがベッドから起き上がるとニェネントもいっしょに起きて、わたしを先導してキッチンへ行くのだけれども、今朝はやはり布団の上で寝たままだった。朝食のカリカリを皿に出してあげたが、やはり食べに出て来ることもなかった。

 今日はニェネントをどうぶつ病院へ連れて行くことに決めた日。病院は9時からなので、9時ちょっと前に家を出た。
 久しぶりに使うペットキャリーは、なんだかニェネントくんには小さいように思え、「しばらくこのペットキャリーを使わないうちにニェネントくんも成長したのだろうか?」などと思ってしまった。

 家を出て、これから行く駅の向こうのどうぶつ病院へ前に行ったときは途中でへばってしまったことも思い出され、今はわたしの体調もイマイチでもあるし、「大丈夫かな?」と不安にもなったが、意外とそんなに疲労も覚えずに歩き進められた。
 途中の跨線橋まで着けばだいたい道のりの半分だろうか。今日は抜けるような青空で、そんな寒さでもない。まだ朝も早いので跨線橋の上からは遠くに白い富士山も見えた。ここでちょっとひと休みしてペットキャリーを降ろし、富士山の写真を撮った。

     

 どうぶつ病院到着。わたしとニェネントの前に、犬を連れた順番待ちの方がいらっしゃったが、すぐに順番は回って来た。「ウチのネコは見知らぬ人にとても攻撃的になるので注意して下さい」と話して、エリザベス・カラーを着けての診察。ニェネントくんはやはり、看護の方に触られると「シャー!」と歯をむいて威嚇を繰り返す。ニェネントくんの「シャー!」っていうのも久しぶりに聴いた。

 症状を話すと、まずは「血液検査」と「X線検査」をやりましょうか、ということになり、検査の結果を出すのに少し待たされた。
 結果。「血液検査」ではちょっと血糖値が高い以外はこれといった異常はないということ。ネコに多い腎臓の障害もないようで、ホッとした。そして「X線検査」の結果。画像を見せていただいて説明を聞いたが、子宮が肥大していて、お腹の他の臓器を圧迫しているといい、それが食を摂らない原因かもしれないという。
 一般に「不妊手術」を施していない雌ネコは、「子宮蓄膿症」という疾病に罹ることがあり、その場合も子宮が肥大するのだという。ただ、即「子宮蓄膿症」と言い切れないところがあり、今「超音波検査」をしてみましょう、という流れ。
 「子宮蓄膿症」というのは文字通り子宮の中に膿(うみ)が溜まる疾病で、その膿が子宮の破裂とかで外に出ると、生命にかかわることになるのだ。
 しかし「超音波検査」で診たところでもやはり「子宮蓄膿症」の特徴は見られず、担当の先生は「これは開腹検査しないとわからないですかね」と言う。わたしは「開腹」を「回復」と聞き違え、話が一瞬わからなくなったりしたのだが。
 このあと「点滴」を受けておしまいになったが、ネコへの点滴というのはすっごく短時間で終わってしまうのだった。まあ身体も小さいしね。

 とにかくはすぐには結果の出ない「血液検査」の結果待ちでもあるので、「明日また来て下さい」とのことだった。
 会計のとき、「さすがにどうぶつ病院」という会計で(まあいろんな検査もやってるし)、「おおお!」とおどろいてしまった。まあカード支払いでもよかったのだろうが、ちょうど財布に普段入れておかないような額が入っていたので、何事でもないように現金で支払いした。
 今までニェネントくんにはあまり彼女が喜ぶようなぜいたくをやらせてあげなかったことだし、普通の飼いネコに比べて飼い主の出費はすごく少ないと思う。12年間のニェネントくんの「生」を今日の病院の支払いでチャラに、などという気もちは毛頭ないが、少しでもの「恩返し」ではある。

 帰りは歩いて帰ろうと思えばそんなにきつくもないと思ったけれども、考えてみれば今までニェネントくんは「車」というものに乗ったことがないので、まあ車に乗ったからといってニェネントくんは何とも思わないだろうけれども、駅まで戻ったあと、駅前からウチまでタクシーに乗ってみた。

 帰宅したあと、しばらくはニェネントくんも室内を動き回り、そのうちに天気のいい日にはいつも横になるリヴィングの「ひなたぼっこ」スポットで横になっていたが、そのうちにまた和室のベッドの上に行ってしまった。「お疲れさま、今日はよくがんばったね!」と、「ちゅ~る」をあげようとしたのだけれども、この日は「ちゅ~る」も食べようとしなくって、布団の上でぐったりしているニェネントくんは、昨日今日と2日間も食事を取っていないわけだ。正直言って心配で心配で仕方がないのだが。