ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-10-21(Sat)

 今日も天候は穏やか。朝起きたときには少し冷え込んだ。昨日決めたように、今日はニェネントくんと電車に乗って、ニェネントくんが12月に手術を受けた動物病院へ術後の健康診断を受けに行く。
 なるべく早く行って、あまり待たされないうちにさっさと終えて、早くに帰って来ようと思っていたのだが、診療開始が9時なのに家を出るのは8時半になってしまった。「これはウチに帰るとお昼だな」と考える。

 若干通勤時間にかぶったけれど、今日は土曜日だからそんなに電車も混まないだろうと思ったのだけれども、電車はそれなりに混み合っていた。
 動物病院には9時半ぐらいに到着。やはりロビーには10人ぐらいの人が診察を待っていて、「待たされるかな」とは思ったけれども、これが5分ぐらいで呼ばれたのだった。
 この病院は診察室が2つか3つあるし、そもそも動物病院で診てもらうのは圧倒的に「イヌ」が多くって、わたしたちが行ったときも、ネコはニェネントくんだけだった。だからおそらく、ネコ担当の医師に診察がなく空いていたということもあったのだろう。

 そのあとも内臓の検査とかあるから30分ぐらいかかるかな、と思っていたけれども、10分ぐらいで検査終了。「問題は特になく、健康ですね」ということ。X線写真をみて「きれいな骨ですね」なんて言われてしまった。「きれいな骨」ってどういうのだろう?
 手術した子宮のあともまるで再発の兆しはなかったようだし、ネコの健康で心配な腎臓にも異常なし。どうやらわたしよりよっぽど健康なようだ。その健康を分けてほしいな。

     

 「また半年後に来て下さい」と言われて病院を出たのが10時ぐらいで、考えたよりずっと早く終わったな、という感じ。
 それで帰りの電車はゆったり座れたのだけれども、自宅駅が近くなったところで、車窓から南の遠くの方に黒い煙が空に上がっているのが見えた。あたりに建物もなく、その煙が上がっているところまでよく見通しが効いたのだ。炎こそ見えないけれど、あれは火事だ。つい「火事だ!」って小さく声に出してしまったが、他の乗客は誰も気づいていないようだった。
 自宅駅について跨線橋を越えるとき、南の木立の向こうにその火事の黒煙がモクモクと上がっているのが見えた。ちょうどその黒煙のうしろに同じような色の黒い雲があって、それといっしょになってまるで「火山の噴火」のように見える。しかし、もうどこまでが空の雲でどこからが火事の黒いけむりだかわからなくなっている。こういうのを見たのは初めてだな。ちょっと興奮した。

     

 帰宅して11時。思っていたより1時間以上早く帰宅出来た。ペットキャリーに入れられて電車に乗せられ、それで知らない人にいろいろ体をいじくられてストレスもたまっただろうニェネントくんに、「お疲れさま。<健康>だということでよかったね!」と、おやつのちゅ~るを出してあげた。

 お昼になってテレビの昼のニュースを見ていると、わたしの見たあの火事のことをトップニュースでやっていた。ここから南東のとなりの市で廃材置き場から出火したのだという。トップニュースにするほどのことでもないと思ったが、まだそのとき延焼中だし、火事で燃え上がる大きな炎も撮影できたので、放送で使いたかったのだろう。
 ニュースを見ていると、ガザ地区の危機的な状況はなおつづいていて、国連の人道問題調整事務所は支援物資の搬入をイスラエルと交渉しているが、イスラエルはこれを認めていないという。「ガザ地区に住む一般市民が生命の危機にあっても放置する」ということか。
 そんなイスラエルを、アメリカのバイデン大統領はなおも支持する姿勢を見せているわけだが、「ガザ地区への支援物資の搬入はこれから24時間から48時間のうちに実施されるだろうと、イスラエル側から確約を得ている」と語ったというが、それは「希望的観測」だろうし、何よりもイスラエルによるガザ地区への地上侵攻が今にも始まろうとしている。イスラエルガザ地区を攻撃しながら、同時に支援物資を送るというのだろうか。そういうのを「ナンセンス」と言うのではないのか。

 読んでいるナボコフの『ディフェンス』、なぜかなかなか読書がはかどらない。今日なんか10ページぐらいしか読めなかった。前に読んだ『メイスン&ディクスン』よりもずっと読みやすい本のはずなのに。
 夕方からは、先日観た黒沢清監督の『蛇の道』の二部作のもう一方、『蜘蛛の瞳』を観た。復讐を終えた男の「空虚」、彼が巻き込まれる不条理な殺し合いの世界、そして、Littte bit of「ホラー」という作品。奇怪な面白さ。