ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-09-29(Fri)

 今日は「中秋の名月」で、満月だという。毎年の「中秋の名月」は必ずしも満月ではないらしく、じっさい、次の「中秋の名月」で「満月」になるのは7年後になるとかいう話。そして9月の満月は、アメリカ先住民の呼ぶところの「Harvest Moon」である。
 この29日は、このあたりでは昨日の天気予報で「曇り」になるといっていた。それで昨夜8時ごろに外に出て、雲のない夜空をバックにした「ほぼ満月」を見て、写真も撮っておいた。

     

 今日、日が暮れたあと6時半ぐらいに外に出てみた。空を覆った雲のあいだから光が漏れていて、「あの向こうに月があるのだな」ということはわかった。時間によっては満月が見ることもできることもあるかと思ったけれども、少しでも漏れて出る月の光を見ることができたから、「もうこれでいい」とした。

     

 9月も明日でおしまいで、10月がやってくる。この暑さもおしまいにして、秋らしい気候になってほしいものだ。
 朝のテレビ小説『らんまん』も、この日が最終回だった。考えてみればほぼ全話見たはずで、朝ドラをそうやって熱心に見たのは『あまちゃん』以来のことではないかと思う。それ以前のことを思い出してもこの『らんまん』、『ゲゲゲの女房』や『カーネーション』、そして『あまちゃん』と並ぶぐらいに楽しい作品だったと思う。
 実在の牧野富太郎とその妻壽衛をモデルに、基本は史実にのっとりながら、当時の社会をも描きながらも史実に縛られず、自在な作劇を繰り広げた長田育恵の脚本は称賛されるべきだと思った。
 この日の最終回もまた、主要登場人物の「死」を描いて終わりにするのではなく、どこか「Eternity」を想起させられる終わり方だった。
 さあ、来週からは『ブギウギ』が始まるわけだ。まだ主題歌を聴くことはできないけれども、その主題歌だけでも今から「楽しみ」ではある(今日、その『ブギウギ』のことをみていたら、ヒロインが上京しての下宿屋のおかみをふせえりが演じるらしい。これは『らんまん』の主人公らが住む長屋の管理人が安藤玉恵だったことに対抗している感じで、これも楽しみ)。

 『ブギウギ』はまずは大阪が舞台になるのだろうけれども、その現実の今の大阪では「万国博覧会」の会場建設費が大幅に増額されるようではあるし、「パヴィリオンを建てたくとも引き受けてくれる業者がいない」などの問題も起きているようだ。
 そこにきて日本維新の会の馬場代表は「名称は大阪・関西万博となっていますが国のイベント。オリンピックは、それぞれの都市のイベント。主体的に国が費用負担していく。その中で地元や経済界にも負担をお願いしていくのは当然の話だと思う」などと、ここにきて「万博は国の事業」みたいなことを言い出したし、岸田首相も「万博成功へ関係者一丸に」などと言う。
 しかも会場予定地の夢洲というところは辺野古顔負けの「軟弱地盤」で、あと1年半に迫った万博開幕までにいったい何ができるのだろうか、という感じでもあるみたいだ。
 まあ辺野古基地建設も「国がやれと言ってるんだからやるべし」という国だから、まずはその手本に夢洲万博工事を推進すればいいだろう。万博がじっさいに開幕してもどれだけの人が「万博を見てみたい」と夢洲へ行くことやら(このことはやはり「維新の会」がすすめる同じ夢洲での「大阪IRカジノ」にも言えることだろうが、「維新の会」にとってはこの「大阪万博」というものも、「大阪IRカジノ」の壮大な予告、みたいな位置づけではないかと思えてしまう)。

 今日は『メイスン&ディクスン』はまあまあ読み進められた。さいしょに読んだときには亡き妻のレベッカの「亡霊」との関係ばかりが記憶に残ったチャーリー・メイスンだけれども、今日読んだところまでではしっかりとメイスンが「主人公」というか、彼のパラノイアと憂鬱症の背景が語られていて、読みごたえがあるのだった。