ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-09-03(Sun)

 とにかく暑いので、部屋にいるときは短い丈のパンツ姿で過ごしているのだが、ニェネントくんに夕食を出してあげるとき、待ちかねたニェネントんはわたしのまわりをグルグル回ってニャンニャンとなくのだが、ついでにわたしのすねをペロリと舐めてくれたりもする。ニェネントくんからわたしへの、唯一のボディコンタクトではある。
 「わたしへの親愛の情」のあらわれだと解釈したいが、そうやってわたしを愛してくれているのなら、もっと普段からそんな態度を示してほしいとは思う。これでは「愛情」なのか「食欲」なのか、よくわからないではないか。

     

 今日ようやく、ナボコフの『賜物』を読み終えた。これは楽しい読書体験だった。この本を読み始めたのはこの日記でみると8月の15日のことだったようで、読むのにだいたい20日ぐらいかかったわけか。本の分厚さ、内容のややっこしさを考えると、けっこういいペースで読めたのではないかと思う。
 次に読む本は昨日考えたようにトマス・ピンチョンの『メイスン&ディクスン』と決め、夕方から読み始めた。いきなり人間の言葉をしゃべる「博学英国犬」が登場し、びっくらこいた。話は「金星の日面通過」の観測から始まるわけで、そこはやはりピンチョンのSFへの親和性からくるのだろうか、などと思いながら読み進めた。

 夕食はずいぶんと久しぶりに、お好み焼をちゃっちゃっとつくったのだが、何も考えないでちゃっちゃっとつくったのがよかったのか、今までになくおいしいお好み焼きができた。

 さて、2025年に開催するといわれている「大阪万博」の準備はケタ違いに遅れているようなのだが、岸田首相は「政府主導で取り組む」と語ったらしい。
 参加各国がそれぞれ建設する予定だった「パビリオン」の建設申請はいまだに2~3ヶ国からの申請しかなく、2年後に迫っている開幕にはとうてい間に合いそうもない。それでパビリオンは主催者側で「プレハブ」的な建物を建て、参加国はその中での展示をメインに参加、ということに変更されたらしい。

 そもそも、今の時代に「万国博覧会」というものが開催される意義というものがあるのかどうかということもあるが、このままでは実に魅力のない万博になりそうだ。
 このことに関して「維新の会」の馬場代表は「大阪の責任とかそういうことではない」と語ったらしい。
 どうせ今のままではロクでもない万博になることが想像できるけれども、そのときにも「維新の会」は「自分たちに責任はない」と逃げることだろう。政府は妙に彼らを手伝わず、彼らだけにやらせればいいと思うが。
 じっさい「維新の会」は「万博」なんかより「大阪IR」、特にそこでの「カジノ開業」こそをやりたいのだろう。大阪府民、大阪市民へのアンケート調査では「反対」の数の方が上回っているのだが。

 さらに、その「大阪IR」に共同出資する「日本MGMリゾーツ」は、作成した大阪IR施設の広報資料のイメージ映像内で、奈良美智氏、村上隆氏の作品としか思えないイメージを作家の承諾を得ずに使用していたのだった。
 このことは「維新の会」による<犯行>ではないが、「大阪IR」は大阪府大阪市による事業計画であり、大阪府大阪市の長が共に「維新の会」党員であれば、無関係とはいえないだろう。
 「維新の会」はかつて文楽補助金を切り捨てた前科もあり、最近も「ずさんな美術作品の保管」が問題にされていた。「文化・芸術」というものに無理解な人たちが自治体の長になったからといって、「文化・芸術」の発展、維持ということをぐちゃぐちゃにしてしまっていいのだろうか?