ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-09-02(Sat)

 朝起きるとまずいちばんにニェネントくんの朝ごはんを出して上げ、そのあと自分用のバナナを食べ、自分の血圧を測って記録してから朝のクスリを飲む。
 そのあとしばらくしてから「バナナだけでは足りない」という感じで、インスタントコーヒーを淹れてバターロールパンを食べる。わたしがバターロールパンを食べ始めるとニェネントくんが寄ってきて、わたしの食べているパンにかぶりついてくる。わたしも、ニェネントくんがパンにかぶりつくにまかせるのだけれども、ニェネントくんはそんなには食べないでどこかへ行ってしまう。これがこの2ヶ月ほどの、朝の「お決まり」になってしまっている。

     

 ニェネントくんが食べるのも「ホンの指先程度」の量なので、「まあいいか」というつもりではいたのだけれども、この日ちゃんと調べてみたら、しっかりと「ネコにパンを与えてはいけません!」と、あちこちに書かれていた。ひとつには下痢や便秘の原因になることもあるようで、そもそも常に便秘気味のニェネントくん、いくら少量とはいえパンを与えるのはよろしくないだろう。アレルギーの原因になることもあるようで、これからはもう、「朝のパン」は禁止である。

 昨日、わたしは災害に備えて風呂の水を溜めおいていると書いたのだが、このことも「防災の日」に合わせていろいろなことが報道されもして、ネットの記事に「風呂に溜めおいた水には急速に雑菌が繁殖するのだ」と書かれていた。
 もちろん「飲み水」に使おうとはさいしょっから思ってもいないけれども、ちょっとこのことも考えなおした方が良さそうなのだ。

 この日は午後からちょっと映画を観始めたのだけれども、30分ぐらい観てめんどくさくなり、観るのをやめてしまった。特にその映画がつまらなかったというのではなく、今はあまり「映画を観る」という気分にはなれないようだ。今「これは観ておきたい」という映画も「Amazon Prime Video」にもないし、しばらくは映画を観ない生活をしてみようかと思う。
 このことは「読書」の方が多少順調にすすんでいることとも関係しているのかもしれないけれども、読んでいるナボコフの『賜物』も残り少なくなり、分厚い本を読み終えられる達成感もある。
 もう、「次に何を読もうか?」などと考えたりして、前に挫折したトマス・ピンチョンの『メイスン&ディクスン』を読もうか? これは上巻下巻合わせて1100ページ。『賜物』の倍近い分量だ。実はアメリカでいちばん人気のあるピンチョンの本は、その『メイスン&ディクスン』なのだそうだ。挑戦してみようか。
 そう思うとまたいつもの癖で、ピンチョンの他の本も将来的に読みたくなってしまう。むかし『V.』とか『重力の虹』を図書館から借りて読み、すんごく面白かった記憶はあり、また読んでみたいという気もちもある。今ウチにあるピンチョンの本は『競売ナンバー49の叫び』『スロー・ラーナー』と『ブリーディング・エッジ』、それと『メイスン&ディクスン』とがある。まあピンチョンの本を新しく買うというのは、ウチにある本を読み終えてからのことだよな。

 夕方のテレビで、「ジャニー喜多川の性犯罪」のことが取り上げられていた。彼が死ぬまで何十年もの期間、自分の地位を利用して少年たちを凌辱しつづけ、その被害者は何百人という数になるという。被害者がインタビューに答え「今でも夢に見る」と語っていた。人間の尊厳を破壊するという、「殺人」にも匹敵する犯罪だろう。単にジャニー喜多川だけでなく、「ジャニーズ事務所」で彼をサポートしつづけてきた経営陣、上層部の責任も問われなくてはならないだろうし、誰もがいうことだが「わかっていて報道しなかった」マス・メディアの罪も、あまりに大きい。
 とうにいろいろと話題になっている「ジャニー喜多川の性犯罪」だけれども、今日になってこのことを書いたのは、先日ベルトリッチ監督の『暗殺の森』を観たせいでもある。『暗殺の森』でも主人公は少年期に男に凌辱され、(そのことだけが理由ではないが)以降の人生観が狂ってしまったのだけれども、『暗殺の森』が日本で公開されてある程度ヒットしたとき、ジャニー喜多川はその映画を観なかっただろうか。観たとしたら映画からどのようなことを思い、感じたのだろうか。