ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2021-06-01(Tue)

 気がかりな夢を見て目覚めたけれども、もうその夢の内容は思い出せなかった。けっこうハッピーな夢だったように思うが、記憶が消え失せているのは残念だ。

 出勤で外に出ると、空は晴れているのだけれども地面は濡れていて、夜中に雨が降っていたようだ。まったく気づかなかった。
 歩いて行くと晴れた天中に半分に欠けた月がくっきりと見え、あの皆既月食からもう、月が半分になるぐらいに日にちが経ったのかと思う。月日の過ぎるのは早いと感じる。
 せっかくこれだけくっきりと月が見えるのだから、また写真を撮っておこうとカメラを向けた。しばらく月にカメラを向けていないから露出とかの塩梅も記憶してなかったのだが、そこはカメラの方が記憶してくれていた(前に月を撮影したときのセッティングのままにしてあったのだ)。きれいに撮れた(ほんとうはもっと空は明るいのだが)。

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 しばらく歩くと、家の塀の外にイヌがいて、退屈したような感じですわっているのだった。このイヌは前にも会ったことがあり、どうやら一階の隅の薄暗い犬小屋がお気に召さず、いつも陽当たりのいい所に出てきたがるのだ。この朝もどうやら、自分で塀を飛び越えて塀の外に出てきたのではないかと思えた(イヌのうしろの白い塀の裏側に犬小屋があり、そこからハーネスのひもがのびている)。
 わたしを見つめるその顔がちょっと寂しそうにも見え、いっしょに遊んであげたくなってしまったのだが。

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 犬小屋の位置を変えるのはむずかしそうだけれども、何とかこのイヌが居心地のいい暮らしができるようになればいいとは思うのだった。

 先日は暑くて昼間はウチで汗まみれになってしまったのだったが、今日はさほどの暑さにもならず、まあ快適な一日だった。(もうちょっと気温が低いのが好みだけれども)。
 今日もピンチョンの『ブリーディング・エッジ』を読み進め、半分を越えた。順調に行けば今週中に読み終えるだろうけれども、実は酔狂なことに、『ブリーディング・エッジ』の中に出てくる音楽をすべてリストアップしよう、などということを始めてしまい、知っている曲も知らない曲もすべて、YouTubeで検索する。これが始めてみるとなかなかに大変なのだった。
 それでも、まったく知ることのなかったバンド、「Tiny Desk Unit」の音がけっこう気に入ってしまったりした(CDを検索してみたが、まるっきし引っかからなかった)。このバンドがライヴをやっていたという「9:30」というクラブ、主人公のマキシーンもひんぱんに出入りしていたということだったが実在のクラブで、調べるとわたしの大好きなバンド、Pere Ubu絡みのクラブなのらしい。こういうことを知ることができただけでも、余計な手間をかけて音楽をチェックした成果があったか、とは思う。ピンチョンの別の「ガイドブック」としての読み方か。

 そんな「音楽チェック」をやっていると、仕事から帰ってからの読書時間があまり取れなくなってしまう。時計をみるともう4時に近くなっていて、ニェネントくんの夕食の時間なのだ。横に目をやると、キッチンとリヴィングとの境にニェネントが丸くなっていて、じっとわたしのことを見ている。「食事、まだかなあ~」という感じだ。
 わたしが立ち上がって「ニェネントくん、ごはんだね!」というと、時間的にそういう時間だからなのか、それとも「ごはん」という言葉がわかるのか、わたしを見上げて「にゃ~~~ん」となき、前足を思いっきり伸ばして伸びをする。
 わたしがキッチンでニェネントのお皿にネコ缶を盛ってあげていても、わたしのまわりをウロウロして「早くしてよ~」とせっつく。これでわたしがパンツだけだったりして足を丸出しだったりすると、ニェネントはわたしのすねを「ぺろっ」となめてくれたりするのだ。
 この頃は食欲があって、けっこうすぐに出してあげた食事を全部食べてしまうので、わたしもうれしいのだ。

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 今日のわたしの夕食は、冷凍庫の中でミイラ化しそうになっていた牛ステーキ肉を焼く。バターをたっぷり使って焼いたが、まあそんなに高級な肉でもなかったので、筋のところが硬くて嚙み切れなかったりするのだった。それでもステーキはステーキ、満足するのだった。

 あとは早めにベッドに行って読書をつづけるが、考えてみたら食事のあとあまりすぐに横になってしまうのはよろしくないこと。少しはリヴィングで読書をつづけてからベッドに行くべきだろう。