ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-08-15(Tue)

 台風7号は朝早くに紀伊半島に上陸したという。テレビでは関西での暴風雨の様子を伝えていたが、中には重装備をしているとはいえ風の強い屋外に出て中継するアナウンサーとかもいて、「そういうことはやらない方がいいよ」などとは思うのだった。
 昼ごろになって静岡で竜巻が発生したという報道があり、その(見事な)竜巻の映像がしばらく流された。竜巻に巻き込まれて裏返しになってしまった車があったようだけれども、その竜巻が川に沿って移動していたことが幸いしたのか、大きな被害は出なかったみたいだった(車がこわれてしまった方には「大きな被害」だっただろうが)。

 このあたりは昨日のように突然の驟雨になった様子もなく、外は陽射しも強くて暑くなりそうだった。わたしは部屋でこのブログのために先日読んだナボコフの『四重奏/目』の感想を書いていたら時間もかかるし長い文章になってしまうし、午後までしっかり時間を取られてしまった。
 でもやはり、ただ読みっぱなしでいるのではなく、その感想を文章化していると内容について(自分なりに)深く考えるようで、やはりそうやって文章化することは自分の(機能の弱っている)脳にとってもプラスになるように思える(誰も読まなくってもいいのだ)。

 昨日はニェネントくんが病院へ行ったわけだが、今日はこんどはわたしが眼を診てもらいに通院する。ニェネントくんの夕食を終え、4時になってから家を出たのだが、外はまだけっこう暑かった。
 東の駅前に行く道沿いの並木にはセミがいっぱいとまって鳴き競っているわけで、歩いていて「鳴き声が大きいな」と感じてそばの木の幹を探すと、たいていはミンミンゼミが幹にとまっているのを見つけることができ、わたし的にはこの道は今の季節は「セミの撮影会場」になる。
 今日も何枚かセミの写真を撮ったが、下の一枚は真横から撮れたので、セミの顔の鼻のところの、バルタン星人のようなギザギザがよく見えるのだ。

     

 駅のすぐそばにある眼科医に到着したが、ロビーで待っている人の姿もあまり見当たらず、「これなら早く順番が回ってくるかな」とは思ってしまった。いやいや実は診察室の中にまた広い待ち合いスペースがあり、そっちで順番を待っている人がけっこういたのだった。そうなのだ、眼科医というのは「白内障」で通院される方が多いのだ。
 本を何も持ってこなかったもので、待っているあいだ読むものがない。これはわたしには忍耐の時間で「せめてスマホでも持ってくればよかったなあ」と強く後悔する。

 30分以上待ってようやくわたしの番になり、かんたんな眼の検査をやった結果、医師のおっしゃるには「これは結膜弛緩症ですね」といわれる。けっきょく「加齢」によるものだというのだが、実はわたしはイマイチ納得のいかない診断ではあった。違うような気がする。まあとにかくは、処方された目薬をしばらく使ってみよう。
 でもとにかく、目薬を処方してもらって医院を出る。ちょうど1時間かかったな。
 今は初めての病院に行っても「初診料」で2000円とか取られなくなっているので、この日もトータルで1400円。ドラッグストアへいって、効き目があるかどうかわからない目薬を買うよりも安くすむのである。

 帰り道、せっかく東の駅のそばまできたことだし、今日は15日の5の日で、いつも行く東のスーパーは全品5パーセント引き。「では行ってみよう」と足を向け、スーパーの中を歩いてみるが、さほどに今欲しいものもない。顆粒のコンソメスープと、もう遅い時間なので値引きされていた「太巻き」とを買って帰った。今日の夕食は「焼きそば」にするつもりなので、買った「太巻き」は明日の昼食にしようということにした。

 帰宅して夕食を食べ、読んでいた柄谷行人岩井克人との対談『終りなき世界 90年代の論理』を読み終えてから寝た。ベッドの中ではついにナボコフの『賜物』を読み始めた。
 この日も映画を観ることはなく、珍しく2日もつづけて映画を観ることはなかった。これは先に観たロブ=グリエの『不滅の女』があまりによかったので、まだ心の中で反芻しているせいでもあるのだ(ロブ=グリエの小説も読みたくなってしまい、Amazonで文庫本を2冊注文してしまった)。