ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-06-17(Sat)

 先日『レベッカ』を観て、それで「ゴシックロマン的映画」というのをちょっと調べてみたのだけれども、そうするとギレルモ・デル・トロ監督の『クリムゾン・ピーク』という作品が引っかかって来た。

 わたしはこのタイトルから、「観たことがあるのではないかな」と思ったのだが、その内容はこれっぽっちも思い出すことが出来なかった。それでこの日記で『クリムゾン・ピーク』を検索すると、3月に観ていることがわかった。
 そうすると問題があって、わたしはわずか3ヶ月前に観た映画の記憶をすべて失っていることになる。去年10月の「側頭葉てんかん」の発作で、その10月以前の記憶を失ってしまっていることは承知していたが、この3月に観た映画のことをまるで記憶していないとなると、最近にも発作が起きていて記憶を失ってしまったのではないかとの疑念になる。日記でその3月に観たと書かれている映画が、わたしにはどの映画も記憶にないのだ。「これはたいへんなことだ」と思ったのだったが、よくその日記を見返すと、3月は3月でも2022年の3月のことだった。それならば仕方がないというか、前からわかっていることだ。こんなことでホッとするのも悲しいことだが、とりあえずはホッとするのだった。
 いちおう改めて書いておくが、去年10月以前の記憶のすべてを失ったのではなく、主に「映画鑑賞」のこと、「読書」のことの記憶を失ったわけで、それ以外の日常生活のことは記憶していることが多い(すべての記憶を失っていたら自炊も出来ないし、そもそも生きていけないだろう)。

 今日も、昨日に続いて晴天のいい天気だった。午前中に北のスーパーに買い物に出かけたときも、空には雲もなく、青い空が拡がっていた。それだけに気温も上がり、買い物から帰るとけっこう汗をかいていた。午後にはエアコンのスイッチも入れた。

 今日はニェネントくん用の「ネコ砂」を買うのがいちばんの目的だったのだが、いつも買っていた愛用の「ネコ砂」が置いてなく、もっと価格の高い別の「ネコ砂」に替わっていた。前の白っぽい色の「ネコ砂」ではなく、茶色っぽいヤツで、この色の「ネコ砂」は昔いちど使って不具合もあったので、高いからというだけでなく、この色の「ネコ砂」は買いたくないのである。それでとなりのドラッグストアで、いつも買っているモノに近いヤツを買ったのだった。
 これからずっと、北のスーパーでその新しい「ネコ砂」になってしまうのかはわからないけれども、こうやって商品自体をチェンジしての「値上げ」というのは、やめていただきたい。

     

 スーパーで「買おうかな」と思っていたグレープジュースがかなり安かったので、買って帰って飲んでみたが、わたしには一昨日買った「ノンアルコール・ワイン」と大して変わるところもなく、値段も安いので時々買ってみようかと思うのだった。

 夕方、玄関のチャイムが鳴った。今は注文品の配達もないし、どうせロクな用件ではないだろうから無視しようかと思ったのだが、ついついドアを開けてしまった。
 若い男性が戸口に立っていて、「何か不要なものがあれば引き取ります」という。こういうのはきっと、引き取ってもらうとお金を取られてしまうわけだろうと、「今すぐには出せないので結構です」と言ったら、それで素直に帰ってしまった。何かチラシの1枚でも置いて行くわけでもなく、やっぱ怪しいのだった。
 しかし、今ではウチにも不用品があれこれあることは確かで、じっさいに「処分しなければ」とは考えていたところだ。
 前から考えているのはまずはVHSテープの数々で、いちおう今もビデオプレーヤーは持っているし、やろうと思えばビデオからDVDにコピーも出来る。いちおう昔わたしがやっていたイヴェント「crosstalk」の記録映像もテープ10巻以上あるのだけれども、もうこのまま闇に葬るしかないかとは思っている。その他にも当時録画した映画のテープがけっこうな数あり、よほど貴重なモノ以外、これもこのまま捨てるべきだろう。
 あとはやはり雑誌や書籍類で、「これはもう読むことはないだろう」という本もいっぱいあるわけで、処分の候補は多い。よほどの美本ならば売却ということも考えられるけれども、たいていは「1冊10円」ぐらいのものだろう。

 今日のヒッチコックは、1944年の『救命艇』を観た。船が沈没して救命ボートに乗った人たちのドラマで、全篇そのボートの上だけでのドラマだ。戦時下の空気が色濃く反映された映画だった。
 『時効警察』は園子温の脚本・演出で、やはり相当にイマイチだったけれども、よそ見しながらも全篇観てしまった。ただ温泉が舞台で、出演女性陣(麻生久美子以外)の入浴シーンがあり、園子温の演出だし「ヤバいんでないの?」などと思ってしまった。