ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-03-26(Sat)

 朝、リヴィングの窓から外を見ると、ちょうどウチの前の家の庭から、茶トラのネコがとなりの空き地に跳び降りるところだった。最近はウチのあたりにネコがあらわれるのも珍しいことでもあるし、外に出てそのネコのあとを追ってカメラを向けてみた。
 カメラを向けたわたしに気がついて、「なんだよお!」という表情をみせてくれた。いい顔だ。

     

 果たしてこのコが「野良」なのかどうかわからないけれども(この辺りでは首輪なくして「外飼い」されているネコもいる)、ひょっとしたら以前にもこの辺りで出会ったことのあるネコかもしれない。

 ニェネントは昨夜も、ベッドに寝ているわたしのことを、キャットタワーの下段からじっと見つめてくれていた。
 そんなニェネントを撮ってみたが、部屋が暗いのでちょっとブレてしまった。それでも、(「身内びいき」ではあるけれども)そのポーズと表情がとってもかわいい。

     

 昨夜も夢をみていて、その一部を記憶していた。わたしは古い知り合いのTさんといっしょで、両側に家の密集する狭い坂道を登っていたのだけれども、わたしたちの後ろから車が登ってくる。その車幅はきっちり道路いっぱいで、道の脇でよけるなどということは不可能だ。わたしたちは急いで坂道を登るのだ。何とかその坂道を登り切って広い道に出て、その道を左に折れてすぐのところに、Tさんの家があるのだった。ドアの左上に表札がかかっていたが、それは実際、現実のTさんの苗字ではなかったようだ。

 この日は早いうちから何か映画を観ようと、昼食のあとすぐに、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』を観始めたのだけれども、しばらく観たところで眠くなってしまい、中断して「午睡」ということにしてしまった。

 目覚めたらもうニェネントの夕食の時間で、ニェネントくんにご飯を出して上げ、自分のご飯の準備もするのだった。今日もわたしのご飯は「ブロッコリー」で、またまた「ブロッコリーと白菜のクリーム煮」ということになった。

 夕食のあと、ネットを閲覧していると、映画監督の青山真治氏が亡くなられたとの報道を見ておどろいた。食道がんだったというが、まだ57歳。あまりに早すぎるし、まだまだこれから新作を期待したい監督さんだった。
 わたしは彼の作品というと、まずは『helpless』を思い出す。今ではしっかりと記憶している作品でもないけれども、主演の浅野忠信がトンネルを抜けるところの演出がすごかったという記憶はある。
 青山監督の初期の作品はけっこうずっと観続けていたが、『レイクサイド マーダーケース』を観てかなり疑問に思い、実はそのあと監督の作品は観なくなった。評判だった『サッド ヴァケイション』も『東京公園』も観ていない。今からでも観てみたいとは思う。
 青山真治氏はその夫人の影響か、後年に演劇にも興味を深められたようで、わたしも「地点」の公演の会場で青山氏の姿を見たことが、二回ほどあったと思う。ああいった、「地点」の三浦基氏的な演出手腕が、映画監督の青山真治氏の中でどのように消化され、どのような映画作品を生み出すことになるのだろうかとは当時も考えたことだが、そのあたりは、けっきょく青山監督の遺作になった『空に住む』を観るべきだろうか。
 ただ、青山真治氏の「早すぎる」死を悼み、「Rest In Peace」との言葉を書き添えておきます。