もう暖かくなったので、夜寝るときに毛布をかけないで寝るようになったのだけれども、今夜は「毛布」が好きなはずのニェネントくんがベッドの布団の上に跳び乗って来て、わたしの左腕の上で丸くなって、そのままわたしと並んで寝るのだった。
「毛布もないのにどうしたのだろう?」と思ったのだけれども、この日はわたしのそばでうろうろしていたニェネントくんをかまってあげて、頭やあごの下とかをいっぱいなでてあげたのだった。最近はニェネントがわたしのそばにいることが確認出来ればそれで放ったらかし、放置していたんだけれども、この日はけっこういっぱいかまってあげた。それでニェネントくんも久々に「この人といっしょでうれしい」とかいう気分になったのだろうかと思う。これからも放置しないで、もっといっしょに遊んであげようと思うのだった。
この日は土曜日なので、朝はピーター・バラカン氏の『ウィークエンド サンシャイン』を聴く。今公開されているイギリス映画の『生きる LIVING』から、その映画の中でオリジナル黒澤明版では「ゴンドラの唄」が歌われていた場面で、イングランドのトラディショナル・ソング「The Rowan Tree」という曲が使われていたそうで、サウンドトラックからその曲が流された。
イギリスのトラッド・ソングが好きなわたしも、残念ながらこの曲は知らなかったが、やはりトラッドらしいしっとりとしたいい曲だった。
わたしはその『生きる LIVING』で主演しているビル・ナイのことはむかしっから好きなので、この映画も観に行きたいとは思っているところだ。けっこう映画の評判もいいみたいだ。
このあと、番組は「アコースティックが続きます」ということでブルーグラス系の曲が続いたけれど、わたしはブルーグラス音楽がイギリスのトラッド音楽と同じ」楽器編成が多いとはいっても、この「ブルーグラス音楽」というのはまったくもって「苦手」なのです。あまり曲の展開にメリハリがなく、イギリスのトラッドにある音の「翳り」が感じ取れない。
ちょっと聴いていても楽しくなかったので、どうせエアチェックしていることだし、途中で北のスーパーへ買い物に出かけた。天気予報通りに外は雨が降っていたけれども、(もちろん傘は必要だけれども)それほどに強い雨でもなかった。
この日はインスタント麺の「タンタンメン」が半額で売られていたもので、「どうだろう?」と思いながらもついつい買ってしまった。どうもこのところ、インスタント麺ばっかりなのである。
帰宅してテレビを見ていると突然に、和歌山で選挙応援演説をしていた岸田首相のそばに「爆発物(?)」が投げられたという報道があり、その犯人がSPに押さえ込まれている映像が何度も何度も繰り返して放映された。
もちろんまだどういう思想背景があるかとか、背後関係などもまるでわからないのだが、安倍晋三の暗殺から1年も経たないうちにこのような事件。今回も「選挙応援演説」というシチュエーションが狙われたということから、今後このような「選挙応援演説」のあり方は問い直されることだろうと思う。また、今の日本は「反体制運動」というものもまったく下火なのだけれども、こうやって個人による「テロリズム」というものは続いて行くのかもしれない。
また、ある面で「反体制」を汲み取るような(合法的な)組織運動がもうちょっと活発になることが、このような「個」による突発的なテロを抑止し、社会的にもプラスになるようには思うのだが。
昼食にはさっき買った「タンタンメン」をつくって食べてみたが、さほどに美味しいものでもなかった。
午後からまた、何か映画を観ようと思ったのだが、けっきょく『ヒトラー~最期の12日間~』を観るのだった。
この映画の主演、ヒトラー役はブルーノ・ガンツで、一時期ネットにあふれたヒトラーのパロディ映像のオリジナルは、この映画なのだった。
夜は、読んでいたパトリシア・ハイスミスの『回転する世界の静止点』を読み終えた。