ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-04-13(Thu)

 今朝、朝食を終えてテレビを見ていて、もうすぐ「朝のテレビ小説」も始まるよ、という時間になって突然にテレビがアラーム音を発し、画面もテキストの静止画像に切り替わって、つまりは「Jアラート」なのだというのだった。
 これはまた北朝鮮日本海に向けてミサイルを発射して、そのミサイルが日本に飛来する可能性があるということで発せられたものというが、今回「危険」とされるのは北海道で、8時ごろには北海道及びその周辺に落下するおそれがあるということでの「Jアラート」発信なのだった。
 おかげで、今朝の「らんまん」は8時には始まらず、遅れて開始するのかどうだろう、という感じだった。「Jアラート」の情報からは「もういいかげんミサイルも着弾しているのではないか」と思える時間になっても「Jアラート」が出っぱなしで、進展がない。
 「どうなってるんや?」って思っていたら、8時20分近くになって「北海道及びその周辺への落下の可能性はなくなった」ということだったが、いつまでもテキスト画像が映されるばかりで、もうこの段階になったら政府とか防衛省の「Jアラート」責任者が顔を出して、この朝の状況を説明すべきではないかと思ったが、まったくそういうことは行われないのだった。

 この朝「Jアラート」発信を受けて、北海道では公共の交通機関もストップしたりと、かなりの混乱があったらしいのだが、どうもどうやら、政府内部で後処理での混乱があるのではないかと想像出来た。ま、いつものことだけれども、これからは北朝鮮だけではなく、台湾問題で過激な行動に出ることも考えられる中国のこともあるし、こういう「スムースに行かない」警報システムの回収は、いいかげんどうにかしないといけないと思う。
 けっきょくこの日は、朝の「らんまん」の放送は中止になってしまったし、やはり予想通り、この日はのち、この「Jアラート」発信問題で騒々しいことにはなったみたいだ。

 いちおう北朝鮮は「自分たちのやってるのは単に国威・攻撃力の誇示だけで、ほんとうにミサイルが日本のEEZ排他的経済水域)に落下したら、今の段階ではいろいろとヤバい」とは思っているはずだけれども、何がどう間違って日本のEEZ内にミサイルが落ちないとも限らない。そういう意味でも「Jアラート」発信は妥当だとは思うけれども、そのあとをシャンとやらないと、妙な混乱を見せると北朝鮮も「ハハハ、日本の混乱ぶりを見なよ!」と破顔一笑するだろうし、中国だって「日本はあの程度の防衛力」と高を括ることだろう。

 先週には沖縄の宮古島周辺で自衛隊のヘリコプター(自衛隊幹部らが搭乗していた)が行方不明になり、いまだ機体は発見されていない。おそらくは墜落したのだろうが、その原因は何だったのか、もちろん今はわからない。このことも、まだ即断は出来ないけれども「日本の防衛力」という観点からはかなりのマイナスポイントだろうし、中国は「どうだ!」とばかりにガンガンと、日本の領域に立ち入って来るかもしれない。

 中国問題で、先日フランスのマクロン大統領は「ヨーロッパは、台湾のことなんか知らないね!」とも取れる発言をしていたわけだけれども、さすがにフランス国内やヨーロッパの国々から批判が相次ぎ、台湾情勢に触れて「われわれは『開かれたインド太平洋』という理想像をアメリカと共有している」と、先日のアメリカに追随しないという発言を撤回した形になり、「台湾に関し、われわれは現状維持を支持する」と語ったという。
 ま、このことは中国に「いざとなればフランスはこわくはない」と思わせることにはなっただろう。

 今日のニェネントくんは、昼からはずっと和室の押入れの中に引きこもってしまっていた。身体の具合が悪いのかとも思ったけど、そういうわけではないらしい。
 ただ、いつもなら夕食の時間が近くなるとリヴィングのわたしのそばにすわり込み、わたしのことをじっと見つめて「そろそろご飯の時間だな、早くご飯くれないかなあ~」という表情なのだが、この日はそんな時間になっても押入れの中に引き込んだきりだった。
 それでわたしが「ニェネントく~ん、ご飯だよ~!」と声を出して呼ぶと、名前を呼ばれたからなのか、それとも「ご飯」という言葉がわかるのか、押入れから跳び出してキッチンへやって来るのだった。きっと「ご飯」という言葉がわかるのだと思う。

     

 夕方から、あのレニ・リーフェンシュタールの生涯をとらえたドキュメンタリー、『レニ』を観た。この映画、戦後「ナチに協力した映画監督」と排斥され続けていたレニ・リーフェンシュタールが「汚名返上」を目指して、自ら映画製作のアイディアを出したものらしい。レニはこの映画の中で自己弁明を繰り返すのだが、監督はけっこうがんばっていて、レニの弁明の矛盾点もあらわにすることに成功していると思った。