ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-10-12(Wed)

 昨日は一日好天気で、多少気温が高かったかという気分もあったけれども、快適な一日だった。
 それで夕方になって、窓の外が紅く染まっている感じにも思えたので外の空を見てみると、きれいな「夕焼け」ななっていた(まあ本当に「きれいな夕焼け」というのはこんなものではないと思うが)。

     

 今朝になってテレビのニュースをみていると、昨日の夕刻は日本中で同じような「夕焼け」の空が見られたらしい。

 この日はそれでも、朝からそれほど天気は良くなかったし、気温も昨日より低かった。早朝に家を出ると空は雲におおわれていたけれども、西の空の一部がバックライトを当てられたように明るくなっていて、「ああ、あの雲の裏側に月がいるのだな」と想像出来た。

 昼には空はすっかり曇天になってしまい、今にも雨になりそうだった。ケータイの予報をみるとこの日はまだ「雨」にはならないようだったけれども、明日は雨になるだろうという予報が出ていた。

 仕事からの帰り、自宅周辺はまた陽が照ったりしていた。久しぶりに、ウチの近くで飼われているワンコくんの姿を見たので、写真を撮ってみた。わたしの好きな、大好きなワンコくんである。

     

 帰宅するとすぐにテレビで朝ドラ『舞いあがれ!』の再放送が始まり、ちゃんと見るのだったけれども、けっこう祖母役の高畑淳子の演技、そして「舞」を演じる子役のコの演技とかに惹かれ、ドラマにも感じ入るところがあり、ちょびっと涙してしまった。あと、「舞」の小学校のクラスメイトの男の子が、前に見た映画『こちらあみ子』に出ていた男の子みたいな感じでとってもイキイキしていて、この子の出番を見るのも楽しみのひとつだ。
 この『舞いあがれ!』の脚本家の桑原亮子という方は、「歌人」でもあられるらしいのだけれども、成人してから難聴の度が進み、「中途失聴」になられた方だということだった。そういうことも、このドラマの繊細な脚本の「原点」にあられるのだろうか、などとも思った。

 今は、通勤電車の中とか仕事の空き時間とかに、ジョーセフ・ヘラーの『キャッチ=22』を読んでいるわけで、これがやっぱりトマス・ピンチョンを思わせる面白さがあるのだけれども、これまたトマス・ピンチョンを読むように、なぜか読んでいると「睡魔」に襲われてしまい、「面白い面白い」と思いながら読んでいるというのに、「こっくりこっくり」となってしまうのである。おかげでなかなかに読み進まず、これはヘタしたら今月中には読み終えられないのではないかとも思うのだった!

 夜は大岡昇平の『武蔵野夫人』なのだが、先日までは「研ぎ澄まされた文体」ではないかと惚れ込んでいたのだけれども、勉と道子の関係が深まるにつれて、「そこまで書き込むのは<説明過多>とも言えるのではないか」という気もして来た。
 でも、読んでいて、大岡昇平はこの小説をラディゲの『ドルジェル伯の舞踏会』をモデルに書いたのだという、Wikipediaで読んだ解説を思い出し、自分自身が二十歳ぐらいの頃に読んだその『ドルジェル伯の舞踏会』のことを、ストーリーなどはまるで記憶にないとはいえ、「その気分というか<空気感>」はしっかりと思い出すわけで、やはり二十歳前後の<記憶>というのは「ちょっと捨てては置けないな」などとは思うのだった。

 そういうことに関連するが、3日前の「10月9日」という日は、ジョン・レノンの生誕日だったのだった。彼が生きていれば82歳になっていたのか。
 それでちょっと、ビートルズの音楽のこととか思い出したりしたのだけれども、今になって思い出せば、わたしはビートルズのアルバムで今いちばん惹かれるのは「Revolver」かな、などとは思う。特にその「Revolver」でのジョン・レノンはあまりにキレッキレで、わたしは彼の「ベスト」というのはこのアルバムの中にあるのではないかと思っている。
 この「Revolver」でのジョン・レノンの曲は、「I'm Only Sleeping」「She Said She Said」「And Your Bird Can Sing」「Doctor Robert」、そして「Tomorrow Never Knows」の5曲だけれども、どの曲もすばらしい!
 特にわたしは「She Said She Said」が大好きで、この曲は「ロックバンド」としてのビートルズで「いちばん」の曲かもしれない。ついでに言っておくと、実はビートルズのキャリアの中でこの曲だけは、ポールがレコーディングに参加していない(つまりこの曲のベースはポールではなく、ジョージによるものらしい)。わたしはポールのベース・プレイはあまりに強烈だという認識はあるけれども、逆にこの曲でポールのベースが聴かれないのは、この曲にとって良かったのではないかと思っている。ひとつにはこの曲でのリンゴのドラミングがあまりにすばらしいことでもあるし、それにジョージのリード・ギターもわたしには「ジョージのベスト」とも聴こえる(全体に、このアルバムのジョンの曲でのジョージのギターはみんな素晴らしすぎる)。

 もちろん、以後のロック・ミュージックの「アヴァンギャルド」への道を拓いた「Tomorrow Never Knows」のこともあるし、う~ん、やっぱりわたしにとってのビートルズの「ベスト」は、この「Revolver」ではないかと思う。