このところ、ずっと悪天候(雨の日)がつづいている。この日も前の予報ではやはり「雨になる」とかいう予報だったけれども、わたしが起き出した早朝には雨は降っていない。早朝のテレビの天気予報では今日は「くもり」といい、降水確率は20パーセントだという。「20パーセント」というのは微妙だな、とは思ったが、また天候は崩れるのだろうと、折りたたみ傘をバッグに入れて仕事に出た。
駅の近くまで来て空をみると、久々に「ただ曇天」の空ではなく、これから昇る朝日に照らされて赤く染まった空と、グレイの雲とのグラディエーションが見られた。
仕事を終えての帰り道、電車の中で「今日の昼食はどうしようか?」などと考えていたのだけれども、けっきょく「(自宅にストックのある)インスタント・ラーメンでもつくりますか?」というあたりに決めて自宅駅に着いた。いちおういつものように駅前のスーパーに立ち寄ってみたら、特価品の棚にけっこう知られたメーカーの「担々麺」2食が、通常400円以上というのが108円で売られていたので、「今日の昼食はコレだね!」と喜んで買った。
このスーパーはよく、こういうお買い得な「超特価品」が出て来るのがうれしい。あと、鶏もも肉のパックも半額になっていたのを買った。
自宅駅を降りたときから少し雨が降り始めていて、ぎりぎり傘をさすほどでもなかったけれども、やはり今朝の天気予報の降水確率「20パーセント」に賭けて折りたたみ傘を持って出てよかった、とは思うのだった。
帰り道は、「ふるさと公園」を通って帰った。先週末はコブハクチョウの家族の姿を見られなかったのだけれども、この日は家族で池の岸辺を泳いでいる姿が見られた。ひょっとしたらもう、手賀沼の方に棲み処を変えてしまって、この「ふるさと公園」では見られなくなるかと思ってもいただけに、姿を見れてうれしかった。
4羽の雛も元気そうで、親鳥のあとを一所懸命付いて泳いで行く姿がかわいらしい。
近寄って来た雛をみると、水の中で必死に足を動かして泳いでいるのがわかる。
真っ白な羽毛につつまれた体に、黒い眼に黒いクチバシ。まるでぬいぐるみのように可愛らしい。
帰宅して、スーパーで買った鶏肉を冷凍庫にしまおうとしたら、それでもう冷凍庫は肉類で満杯になってしまった。もうしばらくは肉類は買う必要もない(というか、買っても保存できない)。
昼食に、買った「担々麺」をつくって食べる。ちょっとスープ用の「お湯」の分量が少なくつくってしまい、ずいぶん濃い味になってしまったが、たしかに「本格的な味」で満足した。まだもう一食分残っている。
テレビをみていると、山口県のとある町で、町民への給付金一世帯10万円振り込むのが、町の給付対象463世帯分4630万円を、なんと、町内のある男性(24歳)に全額振り込んでしまったのだという。それがその男性、さいしょは町役場からの連絡で「ではお返しいたしましょう」となり、町役場の人間といっしょに車で銀行に向かったが(なぜか銀行まで車で2時間もかかったという)、銀行に到着すると「今日は返しません。公文書を送って下さい」とかいう感じになり、それがその後、振り込まれた4630万円をすべて別の口座に移してしまっていたという。今日になってその男性は「全額ネットカジノで使い果たしてしまったので返せない」と返答したという。彼の所在は不明らしいが、弁護士が対応している。
むむむ、これは他人事とはいえどもめっちゃ面白いニュースで(面白がっていては怒られるだろうが)、どうもこの24歳の男性、タダモノではなかったな、「曲者」である、という感じではある。そもそもその町に昔から住んでいた人物ではなく、困窮者か何かを救済するための町の政策で転居して来たようだし、ここで前面に登場して来た「弁護士」は、この事件以前からその「24歳男性」と知り合いだったという。
つまり、わたしの感覚ではその「24歳男性」というのは、弁護士に知り合いもいたところからも、けっこう法律関係の知識は持っているのではないかと思う。そして、そういう「給付金支給対象」だったことからも裕福ではなかっただろうし、特に係留があってその町に転居したというわけでもないようで、言ってみれば「根無し草」のような存在だったのではないかとも思う。
そういう人物が、とつぜん4630万円もの金を「濡れ手に泡」で入手したら、いったいどうするだろうか?
どうやらこの人物、けっこう「裏社会」への知識もあるというか、「裏金」の処理の仕方の知識もあるのではないかと思うぞ。ネットをみると、ニュースのコメントなどでは「4630万円ぐらいでは一生暮らして行ける額ではないだろう」という意見ばかりだが、彼にとってその金は「元手」であって、その金で何か「裏稼業」をはじめようとしたらどうだろう。そしてその「裏稼業」をやるのはこの日本である必要はなく、例えば南米であるとか、例えば東南アジアであるとかにして、サッサと日本なんか脱出してしまえばいいのである。
わたしはこの「24歳男性」、そういう考えがあるのではないかとは思うのだが、まあちょっと「空想」の羽根を拡げ過ぎたかもしれない。しかし、興味深い「事件」であることは確かだ。