ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-05-04(Wed)

 昨日は「憲法記念日」という祭日だったけれども、ニュースでも昨日「改憲」「護憲」それぞれを求める集会が催されたと報道されていた。
 ネットで閲覧した「世論調査」では、「改憲」派が35パーセント、「護憲」派は19パーセントと出ていた。では、そんな改憲の焦点を「戦争の放棄」「戦力の不保持」「交戦権の否認」をうたった「憲法第9条」に限って問えば、「改正する必要があると思う」人は31パーセント、「改正する必要はない」という人は30パーセントと、まさに拮抗しているようだ。わたしとしてはその「改憲」が「日本の軍事力の増強」を目指すなら、「改憲」には賛成は出来ない。

 今日は「大連休」パート2の、2回目の3連休の2日目、真ん中の日で、この「大連休」の折り返し点というところ。この日も朝から、昨日と同じように好天気だ。「いいかげんにお出かけをしよう」と、ついに新宿でやっている映画『ZAPPA』を観に行くことにした。
 映画の上映は早い回で2時20分から。まあチケットを買うことなどを考えれば上映1時間ぐらい前に映画館へ行き、上映時間までは本屋に立ち寄るとか、しばらく歩いていない新宿の街をぶらぶらするのもいい。この日記で検索すると、前に新宿へ行ったのはなんと2年4ヶ月前、2020年1月以来のことになるのだ。つまりその年の3月にはわたしは入院して、退院直後から「COVID-19」禍で「緊急事態宣言」が発令され、わたしはそれ以来「引きこもり生活」に突入していたわけだ。しばらく前に上野駅周辺に行ったとき、自分の記憶していた上野駅周辺があまりに様変わりしていておどろいたものだったけれども、新宿の街もやはり様変わりしているだろうか。

 それで、家を出るのはお昼の12時ぐらいでいいのだけれども、駅に出るのにちょっと遠回りしてまた「ふるさと公園」に立ち寄って、コブハクチョウの「家族」の様子をみて行きたいと思う。

 10時半ごろに家を出て、公園に行く。この日もコブハクチョウの営巣地の前には数人のギャラリーが出来ていた。まだ雛は巣の中で親鳥の下にいるのかと思ったが、近づいてみると、巣にも親鳥がいたのだけれども、その近くの池にもう1羽の親鳥が泳いでいて、そのうしろにくっついて雛たちが泳いでいるのが見られた。雛の数は5羽であった。かわいい。

     

     

 そのうちに雛鳥を率いていた親鳥は巣に上がって行くのだったが、見ていると、それまで巣で丸くなっていたもう1羽の親鳥と雛の世話を交代し、こんどはもう1羽の親鳥が池に入り、雛はそちらについて行くようだった。「子育て」もしっかり分業制というか、人間(特に日本人)も見習うべきだろう。

     

     

     

 これからは当分、しばらくのあいだは、2羽の親鳥が5羽の雛を連れて泳ぐ姿がいつも見られるようになるだろう。

 さて、公園を離れて駅に行き、もう昼も近いのでコンビニでサンドイッチとかを買い、ホームの待合室でかんたんな昼食にしてから電車に乗る。
 新宿に行くには、新御茶ノ水駅でJRの御茶ノ水駅に乗り換えるのがいいだろう。乗り換えるにはいちど駅の外に出るのだけれども、まだ時間があったので近くの書店に寄ってみた(新宿には「紀伊国屋書店」しかなく、それは「ヘイト本」にあふれた、あまり行きたくない書店ではあることだし)。
 書店の中をぐるっとまわってみると、気になっていたパトリシア・ハイスミスの新刊(といっても原書は60年も前のものだが)『サスペンス小説の書き方』があったので、買ってしまった(別にわたしはハイスミスのような「サスペンス小説」を書きたいと思っているわけではないが)。

 さて新宿に到着。映画館は三丁目の方にあるので、駅前の大通りを歩く。この日は祭日なので歩行者天国。さすがに「行動制限」のないこの連休、けっこう人出は多いね、という感想はある。

     

 映画館に到着し、まずはチケットを購入して座席を決める。300人以上の席のある、けっこう中規模の映写室だとは思うけれども、すでに3分の2ぐらい(以上?)の席が埋まっていた。フランク・ザッパ、人気だなあ。例によって最後列の席を決める。

       

 まだ上映まで1時間ぐらいの時間があるので、ちょっと「ゴールデン街」あたりを歩いてみた。中にはこの時間から営業している店もある。けっこうわたしが昔知っていた店も残っていたが、おそらくは代替わりはしているのだろう。

     

 ぶらぶらと歩いていると、すぐに1時間ぐらいは経ってしまう。映画館の開場時間にもなったので、映画館に戻る。なんと、さっき「ゴールデン街」を歩いていてすれ違ったおっさんが二人も映画館に来ていらっして、心の中で苦笑してしまった。

 映画始まる。けっこう情報量が多くて目まぐるしい展開。しっかしもちろん、楽しくも素晴らしい映画。感想は別に。

 映画が終わって4時半。まっすぐに帰路に着く。ここでようやく、新宿駅の東改札口が以前からすっかり様変わりしていることに気づいた。駅の外の、東口から西口への通路がずっと広くなっていたのだ。以前はその通路が狭くって、「昭和」の香りがプンプンしていたものだったが。上野駅と同じように、今はJR駅の改装から街が変化する時代なのかと思う(渋谷駅もそうだろう)。

 自宅駅からの帰りは「野良ネコ通り」を歩く。時間はもう6時に近いけれども、今はしっかりと明るい。「今日はネコたちはいないなあ」と思って歩いて行くと、いつものスポットからちょっと離れた空き地に停まった車の前に、「ハナクロ」と「ヒゲ殿下」が仲良く並んですわっていたのだ。前にもこの2匹がつるんでいるところは目撃したことがあるが、やっぱり「なかよし」なんだね。

     

     

 もうちょっと先に行くと、先週に近くの畑で初めて見た茶白のネコが、わたしが来るのを待ってすわっていた。このコも、これから「野良ネコ通り」の常連になるのかな?

     

 帰宅して6時。ニェネントくんの遅くなった夕食を出してあげ、しばらくまったりとしたあと、自分は残っていたレトルトのカレーで遅い夕食を取ったのだった。自分的には「コブハクチョウの家族」、「フランク・ザッパ」、「野良ネコ通りのネコたち」と、なかなかに充実した休日だったと思う。