ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2022-04-01(Fri)

 夜中に、ちょっと大きな地震があって目覚めた。眼を開けて、まずは「あ、ニェネントをなだめなくっては」と思ったとき、目の前のキャットタワーの上にいたニェネントが、揺れにおびえてか、下に飛び降りた。「今からでもニェネントを追いかけて、抱き上げてなだめようか」と思ったときには揺れはおさまっていた。しばらくしたら、一時のパニックから回復したニェネントはわたしの上に乗っかってきた。わたしの顔にニェネントの鼻息がかかるのだ。
 この地震は先日の宮城・福島の地震の余震だろうかと思ったが、枕元に置いてあったスマホでチェックしてみると、震源地はこの千葉県の北西部というが、「千葉県の北西部」というのはウチのあたりだってそうだ。千葉市では震度4になったらしいが、ウチのあたりは震度3だったようだ。

 スマホには、ウチのあたりに昨夜8時ぐらいから強い雨になっているとの情報が来ていた。

 朝起きて天気予報をみると、今日はあまり気温も上がらないようだ。また「冬の装い」で出かけるか。起きたときも外は雨だったが、予報では9時ぐらいには雨もやむと言っているので、本式の傘は持って出ず、小さな折りたたみの傘で家を出た(仕事を終えての帰宅時に雨がやんでいれば、傘は折りたたんでバッグの中にしまえてしまう)。
 家を出てさいしょの曲がり角の地面に、けっこう大きなガマガエルが死んでいた。こんなところにガマガエルがいることにびっくりした。あたりにカエルが棲息できるようなスポットはない。どこからやって来たのだろう? 「ふるさと公園」の水地からはるばるやって来て、ここで力尽きてしまったのか、それとも車にぶっつかってしまったのか(車に轢かれたような無残なさまではなかったが)。「新天地」を求めての旅の途中での挫折、さぞかし無念であったことだろう。

 雨は予報の通り8時ごろにはやんだけれども曇り空がつづき、やはり気温は上がらない。
 今日は金曜日なので、帰宅が遅くなっても明日は土曜日で休みだから多少の夜更かしもOKだ。先週から公開されている映画『ナイトメア・アリー』を仕事のあとに観に行こうと考え、あちこちの映画館で公開されている中で「どこの映画館に観に行こうか」と思索。帰路途中の駅に近いシネコンに行こうと決めた。
 昼食はそのシネコンのあるショッピングモールに大きなスーパーがあるし、誰でも使えるイートインのコーナーもあるから利用すればいい。

 それで映画館へ向かう前に、メトロの乗り換え駅の改札のそばにある書店に寄ってみようと思い、乗り換えのときに改札の外に出てみた。それがいつもなら改札を出ると正面にその書店のディスプレイが見えるのだけれども、そこには白い布でガラス窓を覆われたスペースがあるだけで、書店は消えてなくなってしまっていた。
 なんだか、おととい上野へ行ったとき、湯島の画廊へ行ってみたらその画廊が閉じられていたのに出会ったのと同じ体験に、また今日も見舞われてしまった感じ。スマホで調べると、その書店(支店)は2月25日に閉店していたのだった。がっくり。
 その書店のポイントカードを持っていて、500ポイントたまれば500円分に使えるというのが、すでに400ポイントを超えるところまでたまっていたのに(500ポイント未満の中途半端なポイントは使えないのだ)。まあその書店の別の支店を利用すればいいのだけれども、都合がいい場所の支店がないのだな。まあ2ヶ所ぐらい、通勤のとき途中下車すれば行けるところはあるけれども、本を買うためにわざわざ途中下車して駅の外に出るというのもムダな労力だな。

 しょうがない。とにかくは映画を観に行こうとメトロに乗って、もういちどスマホで上映時間を確認してみると、なんと、上映されるのは16時過ぎからということだ。わたしは朝にも上映時間を確認していて、そのときには「13時半から」と読み取ったように思っていたのだが、何か大きな勘違いをしていたようだ。
 そのまま電車を降りて、逆方向の電車に乗って日比谷へ行けば、別の映画館で上映しているはず。しかしもう面倒になってしまい、けっきょくそのまま帰路に着いたのだった。あとで考えれば、そこで乗り換えて日比谷の映画館へ行けばよかったと思うのだが。

 自宅駅からの帰路、「野良ネコ通り」を歩くと、「ハナクロ」くんがいつもの車のボンネットの上で眠っている姿があった。

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 このところ、「野良ネコ通り」でもハナクロくん以外の常連のネコの姿をあまり見かけない。みんな、どうしてるのだろうか。

 報道で、外務省はウクライナの地名の呼称(表記)を、今までのロシア語読みからウクライナ読みに変更することを決めたということ。このことを受けて、報道でも呼称(表記)が変更され、首都の今までの「キエフ」は「キーウ」とされ、「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」、「オデッサ」は「オデーサ」ということになる。
 このことはかつて、今の「ジョージア」がそれまでのロシア語読みで「グルジア」だったことから変更されたことを思い出すけれども、この「ジョージア」の呼称変更は、ロシアと国交断絶したジョージア側の要請によるものだったという。
 今回のウクライナ地域での呼称変更は、外務省が独自に決定したらしいが、こういう長く使われた呼称が急に切り替えられるのはややっこしい。古い文献の表記との整合性もあるから、「キーウ(旧キエフ)」などという表記をしばらくは使うことになるだろうか。
 ジョージアの場合は今でもややっこしいというか、アメリカの「ジョージア州」との混同の問題もあるし、使用言語の「グルジア語」は、今でも「ジョージア語」とはせずに「グルジア語」のままだったりする。
 こんなこと言いはじめたら、日本でしか使われていない「イギリス」だとか「オランダ」とかの呼称はどうなんだろう、とか思ってしまうけれども、こうやって「世界史」が大きく転換するときに起きる問題なのだろう。

 この日は、大岡昇平の『成城だよりⅡ』を読み終えた。