ワニ狩り連絡帳2

前世のワニ狩りの楽しい思い出。ネコのニェネントとの暮らし。

2023-05-17(Wed)

 どうもこのところ、寝ているニェネントくんを見ていると、やっぱりこのコは肥満してるんじゃないかという気がする。以前子宮に大きな腫瘍が出来ていたときは、当時の写真を見てもたしかに下半身が腫瘍のせいでずんぐりしていたようだったが、今は胴体全体が丸っこくふくらんでいる感じで、寝ていてもお腹がぷっくりと盛り上がっている。起きているときも、上から見るとやはり胴体の真ん中あたりが横にふくらんでいるように思う。
 こういうことはじっさいに体重を測ってみないと何とも言えないところもあるわけで、やはり前から「買った方がいいよな」と思っていた、ペット用の体重計を買うことにした。
 体重が5キロをはるかに超えているようだと、食事の量を減らすとか対策をとらないといけないだろう(前回動物病院で測ったときは4.65キロだった)。

 最近のニェネントくんは寝てばかりいて、「具合が悪いんじゃないか?」とか心配になることもあるのだけれども、そういうときは「ちゅ~る」をわざとガサガサ音を立てながら袋から出し、ニェネントくんに「ちゅ~るだよ!」と声をかけると、どこにいようとも、いそいそとわたしのところに飛んで来るわけで、「な~んだ、元気じゃないか!」と、ホッとするのである。
 考えてみたら、あと一ヶ月でニェネントくんも13歳の誕生日になるわけで、もうけっこうなおばさんである。やはり歳をとると寝てばかりになるのだろうか。

     

 夜、NHKの「クローズアップ現代」で、「“誰も助けてくれなかった”告白・ジャニーズと性加害問題」と題して故・ジャニー喜多川氏の性犯罪が追及された。BBCのドキュメントに出演したジャニーズ事務所のタレントでなく、新たに2人の被害者と、事件のことを当時目撃していた人物とがインタビューに応じていた。BBCの番組以降、一気に枷が外されたような報道が続くが、NHK自身が番組アナウンサーの口で「自分たちも報道しなかった。もっと報道すべき問題だった」と語られたが、そういう番組司会者ではなく、もっと上の、当時報道のトップにいたような人物こそが謝罪すべきではなかっただろうか。強いて言えばNHK会長も。
 また、BBCで取材されたタレントは、「もしも当時の大手メディアが報じていたら(ジャニーズ事務所へ入る)選択を変えたか?」との質問に、「たぶん、(ジャニーズ入りは)なかったと思います」と答え、メディアの沈黙が事件を拡大させたと匂わせた。この問題もまた、日本の「報道の自由度」の低さということにも結びつくだろう。

 読んでいたパトリシア・ハイスミスの短篇集『目には見えない何か』は読み終わった。書き残した作品の分の感想も書きたいのだが、毎日毎日その日に観た映画の感想を書くので手いっぱいで、なかなか書けないでいる。
 次にまた何か読み始めたいのだが、ネットを見ていたら面白そうな本のレビューが出ていたので、注文してしまった。まだウチの本棚には読んでない本がいっぱい並んでいるというのに。

 このところ、新作映画で観てみたい映画もいろいろとあって、社会復帰という感じでも映画館へ映画を観に行くのもいいな、などと思うのだが、そういう「観たいな」と思った映画はたいていがしばらくするととなり駅の映画館で上映してくれる。前に「観たい」と思った、わたしの好きな俳優ビル・ナイの主演する『生きる LIVING』も今月末から上映してくれるし、ゴダールの旧作も来月にはやる。さらにシャンタル・アケルマンの特集もまたやるようだ。
 今はちょうど、やはり観たいと思っていたイエジー・スコリモフスキ監督の『EO イーオー』が上映されている。これは明日あたり観に行こうかな、などと考えている。この映画はロバが主役の映画で、イエジー・スコリモフスキ監督はあのブレッソン監督の『バルタザールどこへ行く』にインスパイアされてつくった映画だという。わたしは『バルタザールどこへ行く』を観たときには大泣きしてしまったわけだが、この『EO イーオー』にもやはり泣かされるのだろうか。映画が終わったときに泣き崩れているような状態だと、映画館の外にも出られないだろう。大丈夫だろうか?わたし。

 ウチで観る映画、このところキアロスタミ監督の作品をずっと観ているのだけれども、そのキアロスタミ監督作品で配信サーヴィスで観れる映画があと2本残っている。今日はそのうち、キアロスタミ監督の長編デビュー作、『トラベラー』を観た。